千葉県にお住いの41歳男性(流通・小売系:物流センターの検品担当)が2023年11月頃に「日本映画専門チャンネルHD」で見た映画『千夜、一夜』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『千夜、一夜』を見ようと思ったきっかけ
警視庁が把握しているだけでも毎年8万人近くいるという行方不明者、彼ら彼女たちは今ごろ何処で何をしているのやら。
名前から社会的な肩書きまで全てのアイデンティティーを放り出して、誰にも知られていない場所で新生活をスタート。
生まれながらの小心者には到底真似できない離れ業、「失踪」をテーマにした映画があるらしく観てみました。
メガホンを取ったのは久保田直監督、NHKから民放までを渡り歩いたドキュメンタリー作家ということでリアリティーがありそうです。
映画『千夜、一夜』の内容
若松諭が「ちょっと行ってくる」と言い残して佐渡市相川の自宅を出ていったのは、今から30年ほど前のこと。
妻の登美子からすると余りにも突然の出来事で、これといった思い当たる理由もなく安否さえも分かりません。
そんな彼女の元に両津総合病院で看護師をしている田村奈美が訪ねてきて、同じく夫の洋司に原因不明の蒸発をされてしまったことを打ち明けます。
ふたりの間には不思議な一体感が芽生えていきますが、果たして愛する人との再会が叶うのはどちら?
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:日本
- 製作年:2022
- 公開年月日:2022年10月7日
- 上映時間:126分
- 製作会社:映画『千夜、一夜』製作委員会(ビターズ・エンド=アミューズ=スカーレット=日本映画専門チャンネル=レスパスビジョン)(特別製作協力:シャイン=サンテクノ/制作プロダクション:ソリッドジャム)
- 配給:ビターズ・エンド
- 公式サイト:https://bitters.co.jp/senyaichiya/
映画『千夜、一夜』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『千夜、一夜』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 寂れた港町で輝く女性
- 空っぽを埋め合うお隣さん
- グイグイ幼馴染みのアプローチを振り切れ
寂れた港町で輝く女性
若松登美子が出勤するのは小さな町全体がまだまだ眠っている時間帯、キラキラと朝陽を浴びるその横顔が美しいですよ。
イカが山積みになったパレットを運ぶ、1匹ずつ掴み出してホースで水洗い、包丁で切り開いて丁寧にはらわたを取る。
職人さんのような手際のよさで、一連の動作にはまるでムダがありません。
仕事中はとにかく口を閉じて黙々と作業に集中、みんながひと足先に帰ったあともデッキブラシでお掃除するのはプロフェッショナルに徹しているからでしょう。
空っぽを埋め合うお隣さん
独りでいることがすっかり当たり前になった登美子、職場の人との業務連絡を除いては何日間も口をきかないことも。
そんな彼女にも久しぶりの話し相手、田村奈美ができますがお友だちというにはまだまだ親密さが足りないようで。
かといって同志と呼ぶには大袈裟すぎで、強いて言うならば「待ち仲間」といったところでしょうか。
目の前に流れてくる日常をありのままに受け入れる登美子に比べると、全てを自分の計画通りに進めなくてはならない奈美の融通の利かないところも気になりますが。
グイグイ幼馴染みのアプローチを振り切れ
帰宅途中に後ろからピッタリと距離を保ちながら追いかけてきて、「登美ちゃん」などと馴れ馴れしく声をかけてくるのは藤倉春男。
小さい頃からお互いの家を行き来しながらきょうだいのように育ったという仲ですが、未だに独り身を貫いていて毎晩のように居酒屋で酔い潰れているとか。
いい年をした我が子の行く末を心配する高齢の母親・千代が、登美子と一緒になって家庭でも築いてくれれば... などと期待を膨らませてしまうのも無理はありませんね。
映画『千夜、一夜』を見終わった感想
当時27歳だった夫との理不尽で一方的な別れを経験した登美子さん、おそらく現在では50代の後半に差し掛かっているのだと推測できます。
夫婦生活において最も実り豊かな時期であろう20~30代を奪われた、彼女の境遇を考えると胸が痛みました。
やっかい事にぶち当たると一目散に逃げ出してしまう男たち、ひたすらに耐え忍んで年齢を重ねていく女たち。
哀しみも遺恨も洗い流すかのように打ち寄せる波の音と、今夜も千年先の夜も変わらないであろう海の雄大さに救いがありました。
映画『千夜、一夜』で印象に残った名言
私が映画『千夜、一夜』を見て特に印象に残った名言です。
「若松登美子」のセリフ
帰ってこない理由なんてないと思っていたけど、帰ってくる理由もない
映画『千夜、一夜』の評価や口コミ
他の方が映画『千夜、一夜』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
このシリーズの衣装たちは運営の伝統文化の勉強不足やアフリカの人に対する固定観念ではなく映画アラジンや千夜一夜物語をモチーフに作られた衣装だと思いました。
春節の時の衣装たちも中国人全員がチャイナ服を、韓国人が漢服を着ているのかと言われるとそうでは無いと思います。↓ https://t.co/2zcLWTjStF pic.twitter.com/ag4a8PHJDr— ʚ25ɞ (@_smi1e__) May 2, 2023
ロケ地は新潟市と佐渡市!10月7日公開の映画『千夜、一夜』の新潟市内のロケ地巡ってみた。https://t.co/taJFEeg7FG
— ガタ子@にいがた通信 (@gata21tsushin) October 9, 2022
批評家先生方が大絶賛のヒルデガルト・クネフでこんばんは✨(映画千夜一夜より) pic.twitter.com/23kGUUzuRR
— ♡ Mimi . (@__Mimi_0929__) October 28, 2021
【速報】
試写会にて映画「千夜、一夜」年間ベスト!
今年の最優秀主演女優賞は田中裕子でいいと思います
細かい感想は後で。凄かった! pic.twitter.com/NSeIJOgLzT— KEIちゃん(a.k.a.やさくまムービー) (@kei_chan555) September 30, 2022
【報知映画賞】尾野真千子が助演女優賞 『20歳のソウル』『千夜、一夜』『サバカン SABAKAN』で好演光るhttps://t.co/nRuZUrJZTi
#尾野真千子 #映画 #報知映画賞 #サバカン #SABAKAN #20歳のソウル #千夜一夜 @SabakanMovie @20soul_movie @senyamovie
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) November 29, 2022
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『千夜、一夜』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『ゴーン・ガール』です。
ベン・アフレックの主演で日本公開は2014年12月12日。
消えた妻を探す夫の視点から進行していくため、本作とは真逆の展開が期待できそうです。