千葉県にお住いの41歳男性(流通・小売系:物流センターの検品担当)が2023年11月頃に「BS松竹東急」で見た映画『ナイトクローラー』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『ナイトクローラー』を見ようと思ったきっかけ
悲惨な事件・事故が世の中にあふれかえっている今日この頃、思わず目を背けてしまいたくなるような動画や写真も。
撮影しているのはどのような職種の人たちで、いかなる団体や組合に所属しているのかと気になっていたところ。
そんな素朴な疑問に鋭く迫っている、社会派のエンターテイメント作品があると知って俄然興味が湧いてきました。
日本では2015年の8月22日にロードショー、メガホンを取ったのは脚本家としても名高いダン・ギルロイ監督です。
映画『ナイトクローラー』の内容
カリフォルニア州のセントラル・バレーで生まれ育ったルイス・ブルームは高等な教育を受けたわけでもなく、特殊な資格や特別なコネもありません。
盗品の金属を売りさばいて何とか生活費の足しにしていましたが、いよいよ苦しくなってきた矢先に高速道路で炎上車両を目撃します。
現場に1番乗りで駆け付けたのは救急車ではなく撮影のクルー、特ダネはロサンゼルスの報道センターで高く売れるとのこと。
ビデオカメラと無線傍受器を購入したルイス、極貧生活を抜け出すために思い付いた妙案とは?
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:アメリカ
- 製作年:2014
- 公開年月日:2015年8月22日
- 上映時間:118分
- 製作会社:Bold Films, Sierra / Affinity, Nightcrawler
- 配給:ギャガ
- 公式サイト:http://nightcrawler.gaga.ne.jp/
映画『ナイトクローラー』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『ナイトクローラー』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 鉄くずを拾って格差社会を生き抜け
- 誰かのアンラッキーが自分の預金に変わる快感
- ビジネスもロマンスも走り出した途端にブレーキ
鉄くずを拾って格差社会を生き抜け
オープニングでは立ち入り禁止エリアに侵入した主人公ルイスが、暗がりの中で何やらこそこそと作業中の御様子。
マンホールの蓋が2枚合わせて20セントに、銅線50ポンドがまとめて2ドルに、金網100ポンドをおまけに足して15ドルに。
いくら男ひとりの気ままな暮らしだとはいえ、一晩働いてこの金額では労働意欲を失くしてしまいますよね。
帰りの車内ではカーラジオから最新の経済情報が、某銀行の倒産で低所得層が持ち家を手放したのに富裕層は不動産投資で儲けてるんですって。
誰かのアンラッキーが自分の預金に変わる快感
次の日の朝早くテレビを点けるとロサンゼルスのローカルニュースが、第一報はハイウェイ沿いで発生して死傷者が出た衝突事故について。
画面を見つめるルイス・ブルームのひとみが、異様なほどキラキラと光輝いていることにご注目ください。
テープで手渡しは時代遅れなのでパソコンで編集して送信するだけ、エアカードを作れば手間も省けて経費対策もバッチリに。
決定的な瞬間を録画してテレビ局に高く買ってもらうことは、まさに被害者の不幸を換金しているような感覚なのでしょう。
ビジネスもロマンスも走り出した途端にブレーキ
映画の序盤ではトヨタの中古ハッチバック式を運転していたルイス、中盤以降は高級車クライスラーにシフトチェンジ。
アシスタントのリックを雇うほどの余裕が出てきたほどですが昇給無しの待遇に不満な彼、良からぬことを企まなければいいのですが。
元リポーターで現在は敏腕プロデューサーのニーナ、彼女の美しい横顔にときめいてしまう純心な一面も。
あくでも局内のお付き合いに留めておきたいニーナ、その本心を知ったルイスがいかなる行動に打って出るのかは見ものですよ。
映画『ナイトクローラー』を見終わった感想
故郷はバレーの北、それより南には血のつながっている人も知っている人いないというルイス・ブルーム氏。
会社に勤めた経験もなく学歴もない彼が、日がな1日ネットサーフィンをしていたというのも頷けました。
事故車のナンバープレートから警察の無線指令までと、欲しい情報はすべてパソコンの前に座っているだけで手に入るというのが今の時代を象徴しています。
そんなルイスにもようやく仕事仲間ができますが、いつまでたっても他人の痛みを理解できなかったのが皮肉です。
映画『ナイトクローラー』で印象に残った名言
私が映画『ナイトクローラー』を見て特に印象に残った名言です。
「ルイス・ブルーム」のセリフ
人が破滅する時に現れてカメラを回す、それが僕の仕事だ
映画『ナイトクローラー』の評価や口コミ
他の方が映画『ナイトクローラー』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
事故現場に一番に駆けつけ過激な写真を撮ることで売れっ子報道パパラッチに成り上がる。狂気に満ちたジェイクの演技が怖すぎる。映画の話だけど、いずれ現実でも起きそうなこの映画。アマプラで配信中なのでぜひ。『ナイトクローラー』 pic.twitter.com/UU0D6RC7fr
— 𝙥𝙚𝙚𝙩𝙖 (@peeta2013tm) October 10, 2022
夜空を駆ける星のような彼が出ている映画、ナイトクローラーがサスペンスなわけありますかぁ〜〜〜!! pic.twitter.com/hWtEXtIc6a
— しけ (@sss080o) September 3, 2021
Netflixの新作映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』で共演しているベネディクト・カンバーバッチとコディ・スミット=マクフィーは、ドクター・ストレンジとナイトクローラーのクロスオーバーの可能性について話し合ったと明かしました。
「(今作に)一緒に取り組むのは最高だったので、ぜひやりたいねと」 pic.twitter.com/Ey8BSnOPXR— アメコミ映画情報 (@Amecomieigainfo) September 13, 2021
町山智浩のアメリカの今を知るTV w CNN https://t.co/Vas19rycG8………………
事件や事故の現場に素早く駆けつけスクープ映像を狙う “ストリンガー”。映画「ナイトクローラー」などでも語られている彼らのを #町山智浩 が密着取材! #藤谷文子 と徹底解説!!
今週木曜22:30〜#あめしる pic.twitter.com/dmD8FLUi2U— ヤギトモヒロ的な何か。 (@yagidenko) December 22, 2021
バースデーカラーが使われている映画、
「ナイトクローラー」と「パーティで女の子に話しかけるには」でした! pic.twitter.com/J7bjkky2eU— やわもち (@d1lysi) June 28, 2022
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『ナイトクローラー』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『サンキュー・スモーキング』です。
アーロン・エッカートが煙草会社の広告マンに扮した2006年作。
マスコミを相手に海千山千の立ち回りを披露するという点で、本作との類似性があるかもしれません。