「1週間で8割捨てる技術」は、捨てる技術についてまとめられた著書です。
著者は「筆子」という方で「買わない暮らし。」や「書いて、捨てる!」、「それって、必要?」という書籍も出版されている方ですが、なんと2017年にレタスクラブ8月号の付録にもなっていた書籍です。
また、ご自身で運営されている「筆子ジャーナル」というブログは月間45万人が閲覧する人気ブログでもあります。
本書は口コミや評判もよく非常に気になっていましたので、どんな本か気になっている方も多いかと思いますので、私なりに本書から学んだことを解説していき、要約や感想などもまとめました。
目次
「1週間で8割捨てる技術」の概要
基本情報
- 出版社:KADOKAWA
- 著者:筆子
- 定価:本体1,300円+税
- 発行年月:2016年03月18日
- ページ数:208ページ
- ISBN:978-4-0406-8323-2
- 言語:日本語
- 公式サイト:https://www.kadokawa.co.jp/product/321512000417/
著者は50代のミニマリスト女性で、現在はカナダで暮らしながら持たない暮らしをしているとのことですが、実は20代の頃からずっとモノが中心の部屋に住まわれていたとのことです。
80年代のバブル景気は所有することこそに価値があったことから、ある程度自由にお金が使えるようになったことで様々なモノを買い求めて、20代後半には部屋にあふれるモノの多さに愕然としたとのことです。
シンプルライフに憧れていたこともあり「持たない暮らし」を目指しながら30年間も試行錯誤して「モノを捨てたり増やしたり」を繰り返して「成功する捨て方」がわかってきたということです。
また、実際にたくさんのモノを捨ててわかったことは「所持品の8割は必要のないものだった」ということでもあり、そこに至るまでの「捨てる技術」について本書で丁寧にまとめられています。
第1章では「捨てたいのに、捨てられない本当の理由」について、第2章では「1週間で8割捨てるためのウォーミングアップ」について、第3章では「1週間で8割捨てる」についてまとめられております。
また、第4章では「一生リバウンドしない方法」も教えてくれ、第5章では「ミニマリストの生きる知恵」が丁寧にまとめられています。
「1週間で8割捨てる技術」のYouTube(ユーチューブ)
「1週間で8割捨てる技術」についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
「お片付け研究室チャンネル」の「【物を減らす】8割の物は必要なかった!?物の溜め込みを見直す方法」がわかりやすくまとめられていたので、動画で見たい方はおすすめです。
「1週間で8割捨てる技術」から学んだことの要約とまとめ
「1週間で8割捨てる技術」から私が学んだポイントは大きく6つの内容です。
私が学んだこと
- 捨てられないベスト4
- 「15分で27個捨てる」方法で捨てる判断力を磨く
- どんな人でも捨てられるモノがある
- 1週間で8割捨てるには「プライムゾーン」から
- 1日15分で捨てグセが身につく
- 「もう捨てるモノがない」からが本番
捨てられないベスト4
一つ目は「いつか使うかもしれない」という言い訳で、「モノを失うのをすごく嫌う気持ち(損失回避)」や「品物の評価を理由もなく高くしてしまう心理(授かり効果)」という気持ちからくるものです。
ただ、「いつか使うかもしれない」の「いつか」は絶対来ないということです。
二つ目は「人からもらったモノだから」という言い訳で、「人にもらったモノを捨てるのは、くれた人に申し訳ない」という気持ちからくるものです。
ただ、捨てたいと思っているなら、そのプレゼントは自分にとって重荷や邪魔になっているということであり、「贈ってくれた相手が自分のことを思ってくれる気持ちをもらった時点で、プレゼントの役割は半分終わっている」ということです。
三つ目は「思い出の品だから」という言い訳で、「これは思い出の品だから」と捨てることを先送りにしたい気持ちからくるものです。
ただ、思い出の品を捨てても思い出は消えないですし、「必要な思い出なら、脳はいつまでも覚えている」ということです。
四つ目は「これ買ったとき高かったから」という言い訳で、罪悪感や後悔などの気持ちからくるものです。
いつまでもとっておくと罪悪感や後悔は膨れるだけですし、場所が必要であればずっとモノに家賃支払っていることになるので、買ったとき高かったもので使っていないなら今すぐ捨てたほうが結果的に「お得」になるということです。
「15分で27個捨てる」方法で捨てる判断力を磨く
「捨てる」技術を磨くために、「15分で27個捨てる」方法が紹介されていました。
やり方
- タイマーを15分にセット
- ゴミ袋をつかむ
- タイマーをスタート
- 家中を走り回って、捨てるものをゴミ袋に放り込む
- 27個集まったら、袋ごと、ゴミ箱に捨てる
捨てる27個のテーマは「服・CD・本」など種類別にするとハードルは高くなりますが、捨てる効果は抜群ということです。
どんな人でも捨てられるモノがある
どんなに捨てるのが苦手な人でも、必ず捨てられるモノをご紹介されていました。
捨てられるモノ
- 1:明らかなゴミ
- 2:期限切れのモノ
- 3:サンプル、無料のモノ
- 4:空き箱、空き瓶、空き缶、空き袋
- 5:壊れているモノ
- 6:ダブっているもの
「捨てる」判断基準を磨いていくためにも、こういったゴミに近いものから捨てるということも有効だということです。
1週間で8割捨てるには「プライムゾーン」から
1週間で8割捨てるには、一気に終わらせようとしないことが重要なポイントです。
長い時間をかけて片付けに集中してしまうと、最後のほうは判断力が落ちてしまうため、片付けに使う時間は1セット15分で休憩をはさみ、1日1時間半~2時間の5~8セッションにとどめることがおすすめとのことです。
また、片付けを行う順番はモノをため込みやすい「プライムゾーン」にあるモノを集中的に片づけることによって、家全体の片付けに拍車をかけることができるとのことです。
プライムゾーン
- DAY1:洋服を捨てる(たんすやクローゼット)
- DAY2:バッグを捨てる(押し入れやクローゼット)
- DAY3:食器を捨てる(キッチン)
- DAY4:本を捨てる(本棚)
- DAY5:書類を捨てる(引き出し)
- DAY6:雑貨を捨てる(リビングなど)
- DAY7:思い出の品を捨てる(家全体)
また、少しでも「捨てられた」という成功体験を得ることで捨てる筋力を強化しながらコツコツ捨てていくほうが、リバウンドも少なく確実にモノを捨てることができるということです。
1日15分で捨てグセが身につく
1週間で片づけ切った後も、毎日15分はいらないモノを捨てる時間にあてることをおすすめされていました。
うっかり置きっぱなしにしてしまったモノや散らかしたモノなどを片づけていくなどですが、とにかくコンスタントに片づけるて毎日リセットを習慣することが大切だということです。
「もう捨てるモノがない」からが本番
本当はガラクタなのに、持ち主の目にはそうは見えなくなっていしまうからこそ、「もう捨てるモノがない」と思ってしまうということです。
そこで、いつのもの視点をはずして、別の視点をもつことで「新たなガラクタを発見する」方法が紹介されていました。
7つの方法
- 部屋の写真を撮る(動画を撮る):部屋の見え方が変わることで、ぐちゃぐたや加減がよくわかる
- 物理的に視点を変える:いつものとは違う姿勢で部屋を見ることで「何か」に気づく
- 徹底的に掃除機をかけてみる:いつもより丁寧に掃除機をかけることで邪魔なものに気づく
- 試しに取り去ってみる:取り去ってみてスッキリするように見えたらガラクタの可能性に気づく
- 家族や友達に指摘してもらう:他人の目線でガラクタと思うものを指摘してもらうことで気づく
- 1週間以上自宅を離れる:よく知っているモノを救しみないだけで新たな視点で自分の持ち物をみることができる
- 捨てるのではなく選んでみる:残しモノを選ぶことでそれ以外を捨てることができる
このような視点を変えてみるということが大切だということです。
「1週間で8割捨てる技術」の感想
モノを持たない暮らしに憧れていた筆者が、4回にものぼる大きな捨てるプロジェクトを経て得られた捨てる技術がぎっしりと詰まっていました。
捨てるトレーニングをはじめ、モノを捨てる時の考えから「1週間で8割捨てる」ための場所の順序なども紹介されており、片付けをはじめる指南書として参考になりました。
また、「もう捨てるモノがない」という状態からの捨て方やガラクタを見つける方法も解説されていたので、柔軟な考え方をすることが大事なことに気づかされました。
片付けに取り組みたい方で「モノを捨てる」ためのノウハウを学ぶのにおすすめな良書だと思いました。
「1週間で8割捨てる技術」の評価や口コミ
他の方が「1週間で8割捨てる技術」を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
今日の手放し。
本です。1週間で8割捨てる技術。娘にかじられた後や外のカバーは娘にくしゃくしゃにされましたが何度も読み返して沢山手放すことができたからもうこの本は卒業…ありがとう☺️ pic.twitter.com/oGBZn0iHwB
— めみ。余白を作る。 (@memikogurunn) February 11, 2020
頭がごちゃごちゃして
いろんなことが管理できないので、使うお金と
持ってる物を
大幅に減らすことにした!まずは物を捨てる!
「1週間で8割捨てる技術」を読んで、会社の昼休みに家に帰って実行!
(我が家は会社から徒歩5分)いっぱいこれ毎日やろうかな! pic.twitter.com/1CypvSqmqI
— やよいあや@不動産年収650万円+会社員年収830万円のママ (@aya_investor) December 3, 2018
『1週間で8割捨てる技術』読みました。
1週間の捨てるスケジュールが項目ごとに組まれてて、これからモノを減らすぞ!って方向けの親切な内容でした。
家族持ちである筆者の #ミニマリズム な生活も非常に参考になりましたね。#ミニマリスト pic.twitter.com/yvBuJ93qGa
— tkd@シンプルミニライフ (@tkd_simple) August 4, 2019
皆さん本書を読んで実際にモノ手放せた方も多かったり、本書の捨てる方法を参考にしているみたいですね!
まとめ
「1週間で8割捨てる技術」の要約と学んだことのまとめでした。
本書で学べる「捨てる技術」から、私が学んだポイントは大きく6つの内容です。
私が学んだこと
- 捨てられないベスト4
- 「15分で27個捨てる」方法で捨てる判断力を磨く
- どんな人でも捨てられるモノがある
- 1週間で8割捨てるには「プライムゾーン」から
- 1日15分で捨てグセが身につく
- 「もう捨てるモノがない」からが本番
片付けに取り組みたい方で「モノを捨てる」ためのノウハウを学ぶのにおすすめな良書だと思いました。