書籍のレビュー

【書評】『マトリ 厚労省麻薬取締官』のレビュー|書籍を読んだ感想は「社会に蔓延する薬物犯罪と戦う麻薬取締官の記録」

兵庫県にお住まいの66歳男性(流通・小売系:通信販売業)が2022年2月頃に読んだ『マトリ 厚労省麻薬取締官』のレビューをご紹介します。

本書の概要や内容をわかりやすく要約し、まとめております。

書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になる方は、参考にしてください。

この本から学べるポイント

  • 薬物に手を染めるきっかけが、大麻が多いという事実。
  • 薬物依存症になると、人生が破壊されるという実態。
  • インターネットで気軽に違法薬物取引が行われている現状。

『マトリ 厚労省麻薬取締官』を購入したきっかけ

テレビや新聞などで、毎週のように大麻や覚醒剤などの薬物犯罪が報道され、多くの芸能人が薬物所持で逮捕されているのを見て、日本でそんなに薬物が蔓延しているのかと思い、現状はどうなっているのか知りたかったからです。

この本は、厚生労働省麻薬取締官、通称マトリの取締官であった著者の38年にわたる薬物犯罪捜査のリアルな現実が描かれていて、社会防衛の観点から国民として知るべきと思い、購入して読むことにしました。

『マトリ 厚労省麻薬取締官』の概要

日本の薬物犯罪は、従来覚せい剤事犯が多かったのですが、現在では気軽に楽しめるとされている大麻事犯も増加しています。

しかし、それだけではありません。

この本には、ヘロインやコカイン、向精神薬、危険ドラッグなど、種類も多種多様になっている薬物の実態について説明されています。

また、麻薬取締官がこれまでに体験した覚せい剤市場の実情や、イラン人密売人との攻防など、さまざまな内容が含まれています。

さらに、現在では薬物市場がインターネットへと移行しつつあることも語られています。

基本情報

  • 著者:瀬戸晴海
  • JP-eコード:10000000000000005848
  • 出版社:新潮社
  • コンテンツ公開日:2021年02月26日

『マトリ厚労省麻薬取締官』のYouTube(ユーチューブ)

『マトリ厚労省麻薬取締官』について、YouTube(ユーチューブ)で解説している動画があるか調査しました。

しかし、残念ながら本書を詳細に紹介しているYouTubeチャンネルは見つけることができませんでした。

そのため、本ブログで主要なポイントをまとめてお伝えすることにいたします。

『マトリ 厚労省麻薬取締官』から学んだことの要約とまとめ

『マトリ 厚労省麻薬取締官』から学んだポイントは3つの要素が中心となります。

学んだこと

  • 薬物に手を染めるきっかけとなる大麻
  • 薬物依存症による人生の破壊
  • インターネットによる気軽な違法薬物取引

実際に映画やドラマで見られるような麻薬取締官の泳がせ捜査は、実際に行われています。

これを「コントロールドデリバリー」と呼んでいます。

その結果、税関で麻薬密輸が発見されても捜査員は敢えて逮捕せず、薬物が組織の手に渡った瞬間に一網打尽にするという手法が存在します。

また薬物事件には、日本人だけでなくベトナム人やカナダ人など海外の犯罪組織も関与しており、捜査員が海外の麻薬取締官と連携して行動するといった状況を見ることで、犯罪捜査のグローバル化を理解できます。

薬物に手を染めるきっかけとなる大麻

多くの芸能人が大麻は無害だと主張したり、海外で合法化が進む国が存在することから、大麻が安全という誤った情報が広まっています。

カナダでは大麻の合法化が進みましたが、それは大麻乱用の爆発的な拡大と取り締まりの限界、さらには犯罪組織による大麻ビジネスの収益化を阻止するための措置であり、健康への影響が少ないから合法化したわけではありません。

実際に大麻を吸引すれば、意識が混濁し、様々な弊害が発生します。

薬物依存症による人生の破壊

薬物常習者、特に覚せい剤の乱用者は、大声を上げたり、テレビを壊したり、家族に暴力を振るったりといった、常軌を逸脱した行動が多く見られます。

中には凶悪犯罪に走り、刃物で人を襲うような事例も見受けられます。

ヘロイン中毒者では、注射による血管の損傷や腕が虫食い状態になることもあり、体が蝕まれ廃人同然の状態になります。

以上から薬物は絶対に近づいてはならず、家族や友人にも薬物に手を出さないよう忠告することが重要だと言えます。

インターネットによる気軽な違法薬物取引

覚せい剤や大麻の取引は、かつては闇市場で行われていましたが、現在ではその取引の舞台はインターネットへと移行しています。

若者がダークウェブを介してパソコンから密売人に接触し、覚せい剤やエクスタシーなどの藥物を購入しています。

加えて、不良やギャングだけではなく、普通の大学生も好奇心から気軽に手を染めるケースが増えています。

以上からわかるように、麻薬は我々の身近に存在し、ちょっとしたきっかけで手を染める危険性が高いことが理解できます。

『マトリ厚労省麻薬取締官』の感想

芸能人が大麻や覚醒剤で逮捕されるニュースはよく聞きますが、それは特殊な世界のことで、我々一般人にはあまり関係ないと思っていました。

しかし、そうではなく、若者を中心に大麻からエクスタシー、危険ドラッグなど、様々な薬物が世間に広がっているのに驚きました。

また、そのような社会を破壊する危険な薬物犯罪を根絶するために、一人でも多くの人が日々努力している麻薬取締官の存在を知ることができてうれしいです。

そして、薬物犯罪は誰でも巻き込まれる可能性があるため、注意が必要です。

『マトリ 厚労省麻薬取締官』の評価や口コミ

他の方が『マトリ 厚労省麻薬取締官』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

非常に面白かった。麻薬の恐ろしさにも触れながら、麻薬取締官という仕事を読書を通して、覗くことができて面白かった。
Amazonの口コミ

実は小説を書く上での資料として読んだ。警察サイドのネタは元刑事の友人から入手できるのだが、麻薬Gメン系のネタは、この本が実に参考になった。感謝!
Amazonの口コミ

厚生労働省麻薬取締官、略してマトリ。日本の違法薬物・麻薬犯罪を専門に取り扱う部署である。名前を聞いたことがあっても、その実態については広く知られているとは言い難い。市井の人々が日々の生活を送る中ではほとんど関係することはない。その辺りから警察と違って身近に感じることがないがないのではないだろうか。本書では戦後のヒロポンから始まり、マトリの歴史、つまりは日本における薬物犯罪の歴史が語られていく。マトリの薬物との戦いは世相の反映であり、マトリの歴史こそ日本の戦後史のまた一つの側面である。旧日本軍から放出されたヒロポン、国際化する覚醒剤の流通、インターネットにより複雑化する薬物流通、戦後日本の経済史の裏面と言えようか。マトリもどさ回りで立ち回る捜査からインターネットの活用や海外機関との連携とその手法を拡大していくところも社会や経済の実相に合わせて変化してく。個人的にはダウナー系が主流の海外と違い、アッパー系の覚醒剤が主流という状況が薬物がガラパゴスなのかなと気になったところである。薬物の世界にもインターネットにより画期的とも言える変化をもたらされたことも興味深い。規制が追いつかないような多種多様な薬物の流入、個人輸入・ネット購入が主流になる状況、インターネットにより敷居が低く、間口が広くなるのはどの世界でも同じということがわかる。そんな世界の変化にも対応して薬物犯罪と戦うマトリの人々の奮闘ぶりは敬意を表したい。本書もページが進んできて気になったのは、薬物犯罪がこれまでは一部の人々だけの問題だったのが、いつでも誰でも巻き込まれるように変わってきたことである。家族や隣人がネットで薬物を購入して使用しているかもしれない。入手しやすくなった違法薬物の影響下にある人々の犯罪により被害を被るかもしれない。この辺りはまだ想像の及ぶ範囲であったが、最後に少し述べられている偽造医薬品は、海外の話と思っていが今後は日本でも大きな問題になるかもしれないとゾッとする感を抱いた。自分が服用している薬が偽物かもしれないという状況になると麻薬とは別次元の混乱を引き起こす可能性がある。おそらく、この瞬間も我々が知らない、気づかない薬物に関する犯罪が進行しているのであろう。そして、マトリの人々の戦いも続いていくのである。続きを読む
Amazonの口コミ

現在、大麻の合法化の論議があるけど、麻薬というものがどのようなものかということを見ずに、大麻だけの問題ととらえてることに危険性を感じる。最前線で取り組んでる状況を知ることは、議論の幅を広げるだろう。
Amazonの口コミ

新聞の書評に取り上げられていたので、興味を持ち購入しました。読み始めたら、もうドラマや映画、小説を読んでいるような迫力と面白さがありました。ただ、その点が、本書の評価を星5つにするか、4つにするか迷った点でした。本書の内容は、実際に麻薬取締官だった人が、日本の違法薬物に必死に取り組んでいる「現実」を書かれていらっしゃるんです。ところが、ノンフィクションなのに、小説や映画原作を読んでいるかのような面白さが、読み手を「現実」に起きている深刻な事態から希薄にしてしまうところが否めず、著者の筆致のすばらしさが、ややマイナスに出てしまっている感じが否めませんでした。とはいえ、映画やドラマなどでも聞く「マトリ」(厚生労働省麻薬取締官)が、実際にどういった組織で、警察と連携して国内の違法薬物問題に真摯に取り組んでいるかを知るには、非常に良い作品です。そして日本の薬物汚染が確実に広がっているという怖さを改めて実感しました。何かと叩かれる厚労省ですが、本書を読むと、ちょっと考え方が変わってくると思います。一読の価値は十分あるので、お手に取って読んでみてはいかがでしょうか。続きを読む
Amazonの口コミ

みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!

おわりに

とにかく大麻であれ危険ドラッグであれ、違法薬物には絶対に近付かないこと、そして自分だけでなく家族や友人、知人に対しても麻薬の危険性を訴えることが重要です。

ファッション感覚で大麻や危険ドラッグなどを始める若者が多いと聞きますが、麻薬に安全なものなどは一切ありません。

麻薬は自分の身体を蝕むだけでなく、凶悪犯罪の要因となり、社会を壊してしまいます。

また、麻薬取引が路上からインターネットへと移行しつつあり、未成年者にも広がる危険性があるため、知り合いにその危険性を訴えることも重要です。

次に読む予定の本は『がんを治す抗がん漢方』です。

現在では、2人に1人の日本人ががんになると言われており、標準治療の他に東洋医学の漢方について知りたいと考えています。







   

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