「プロジェクター」は、映画鑑賞やゲーム、スポーツ観戦やVODなどのサービスを大画面で楽しむことができるため、ホームシアターとして導入する家庭も増えてきました。
しかし、プロジェクターをどう選べばよいかわからず、導入に少しハードルを感じているかもしれませんが、プロジェクターの選び方はそんなに難しくありません。
今回は、初心者でもプロジェクター選びに失敗しない選び方と、おすすめについてまとめましたので、是非、参考にしてください。
目次
- 1 家庭用プロジェクターとビジネス用プロジェクターの違い
- 2 家庭用プロジェクターの選び方
- 3 家庭用プロジェクターのおすすめ11選
- 3.1 BenQ:HT3550|17万円前後のホームシネマプロジェクター
- 3.2 BenQ:TK800M|12万円台のホームプロジェクター
- 3.3 EPSON:dreamio EF-100|9万円台のホームプロジェクター
- 3.4 BenQ:HT2150ST|9万円台のゲームに最適なプロジェクター
- 3.5 XGIMI:MOGO Pro|7万円台のホームシアタープロジェクター
- 3.6 popIn:popIn Aladdin 2(PA18U02VN)|6万円台のシーリングタイプのプロジェクター
- 3.7 EPSON:dreamio EB-W05|6万円台のバランスの良い家庭用プロジェクター
- 3.8 Anker:Nebula Capsule II(AK-D2421J11)|6万円台の小型プロジェクター
- 3.9 Anker:Nebula Apollo|4万円台のAndroid搭載モバイルプロジェクター
- 3.10 FunLogy:X-03|4万円台の小型プロジェクター
- 3.11 BenQ:GV1|3万円台のモバイルプロジェクター
- 4 まとめ
家庭用プロジェクターとビジネス用プロジェクターの違い
プロジェクターは、使用用途によって製品の特徴が変わってきます。
家庭用プロジェクターは映画やゲームなどの映像コンテンツ利用を想定して製造されているため、「高画質」の映像を投影することが重視されたモデルが多いです。また、動作音が静かであったり、持ち運びしやすいことなど家庭に配慮して設計されています。
一方、ビジネス用のプロジェクターは、プレゼンテーションでの利用を想定されているため、文字やグラフなどがはっきり見えるよう明るさやコントラストが強化されているモデルが多いです。また、日中など明るい環境の使用を考慮して、画面が明るめに設計されています。
上記を踏まえて、本記事では家庭用プロジェクターをご紹介します。
家庭用プロジェクターの選び方
家庭用プロジェクターの選び方は、まず「プロジェクターの投影方式の種類」を知っておくとかなり選びやすくなります。
そのうえで、最低限「ルーメン(明るさ)」「投影距離」「設置環境」「解像度とアスペクト比」「入力端子」をチェックしておきましょう。
プロジェクターの投影方式の種類
プロジェクター方式には「液晶プロジェクター(3LCD方式)」「DLPプロジェクター(ミラー型方式)」「LCOSプロジェクター(反射型方式)」の3種類があります。
液晶プロジェクター(3LCD方式)
「液晶プロジェクター(3LCD方式)」は3LCDとも呼ばれる液晶パネルを使用して手ごろなエントリーモデルに多く採用されています。
明るい映像ではあるが黒の描写には弱く、解像度が低めなモデルが多いですが、他の投影方式に劣りますが低予算で導入できるので、部屋を暗くして使用したり初めてプロジェクターを使いたい方におすすめです。
しかし、最近は高性能な液晶プロジェクターも出ていますので、性能をチェックしましょう。
DLPプロジェクター(ミラー型方式)
「DLPプロジェクター」は、ミラーに反射させて投影する反射型のプロジェクターです。
軽量でコンパクトなモデルが多いため、家庭用プロジェクターとして価格と性能のバランスがよく、モバイルプロジェクターなどの持ち運びに優れた小型プロジェクターにも使用されています。
RGBを拘束で切り替えて残像を利用して色を表現する方式のため、「カラーブレーキング現象」という虹のような模様に見えてしまう場合があります。
しかし、よりカラーホイールの回転スピードをアップさせて改善しているモデルも多くラインナップされています。
LCOSプロジェクター(反射型方式)
「LCOSプロジェクター(反射型方式)」は、高解像度で画質が非常によく、ハイエンドモデルに多く採用されています。
表示パネルに反射型という特殊な構造を使用したタイプで、高解像度でコントラスト比に優れているといった特徴もあり、4K対応プロジェクターなど画質がよく映像を鮮明に映し出せます。
しかし、本体が大きく価格は高額な商品が多い傾向のため、気軽に導入するハードルは高いですが、本格的なホームシアター環境を整えたい方におすすめです。
ルーメン(明るさ)
プロジェクターの明るさは「ルーメン」という単位で表記され、使用方法や使用環境に合わせて適切な明るさがあります。
1000ルーメン以下のリーズナブルなモデルは機能や画質よりも価格を重視する場合や、とりあえず一度はプロジェクターの大画面を試してみたいという場合に、気軽に導入することができます。
100~2000ルーメンはホームプロジェクター向けで、現在の家庭用のプロジェクターとして主流になっており、ある程度暗くできる部屋なら、じゅうぶんな明るさで投影できる明るさです。
2000ルーメン以上は、明るい部屋で使うのに適していますが、このクラスの明るいモデルは、おもにビジネス向けのものが多いことに注意が必要です。
明るければ明るいほど、投影するスクリーンの推奨サイズは大きくなり、あまり明るいモデルを選ぶと投影サイズが大きくなりすぎるので、家庭内では使いにくくなる場合もあります。
投影距離
プロジェクターの投影距離は機種ごとに最大の投影距離や推奨距投影離が異なりますので、設置場所と製品のスペックを事前に確認しましょう。
投影距離が確保できない場合は「短焦点プロジェクター」であれば、短い投影距離で大画面を楽しめるため、少し価格は高くなりますがおすすめです。
また、投影距離を参考にする場合は最大投影距離ではなく「推奨投影距離」を参考にしましょう。
設置環境
プロジェクターを投影するには、もちろん設置場所の環境や設置方法を確認しておく必要があります。
棚やテーブルに乗せるのはもちろんですが、三脚に対応している、天井に吊ることができるなどプロジュクターの仕様を確認しておくポイントです。
また、一人暮らしでワンルームなど設置スペースを確保しづらい場合は「短焦点プロジェクター」、設置スペースに余裕がある場合は「ホームプロジェクター」がおすすめです。
解像度とアスペクト比
プロジェクターの映像の綺麗さは「解像度」、画面の縦横の比率を決めるのは「アスペクト比」です。
解像度は映像のきめ細かさを表す数値で、「1,280×800」などと表記されていて数字が大きいほど繊細な映像を映し出すことができ、大画面で投影しても映像が鮮明になります。
アスペクト比は画面の縦と横の比率を表す数値で、一般的には16:9の横長のモノが主流ですが、ビジネス用や低価格モデルなどであれば4:3のアスペクト比もあります。
4:3は映画鑑賞などの動画には不向きな比率なため、ホームシアターを楽しみたい方は16:9や16:10のアスペクト比がおすすめです。
入力端子
プロジェクターで投影するには、接続する機器とプロジェクターを端子で接続する必要があります。
一般的にパソコンやゲーム機、Blu-rayプレーヤーなどと接続するには「HDMI端子」が主流で、映像と音声の両方を伝送することができます。
古いモデルはVGAの端子しかない場合もありますので、お手持ちの接続したい機器の端子をチェックしたうえで、プロジェクターの端子が対応しているか確認しましょう。
また、プロジェクターUSBポートやSDカードが使えるモデルなどもありますので、拡張性が高くあれば嬉しい仕様です。
家庭用プロジェクターのおすすめ11選
家庭用プロジェクターのおすすめを11選をご紹介します。
また、アマゾンや楽天、Yahoo!ショッピングで家庭用プロジェクターの売れ筋ランキングをご参考にすると、自身にあった家庭用プロジェクターを選びやすくなるでしょう。
BenQ:HT3550|17万円前後のホームシネマプロジェクター
ベンキューの「HT3550」は、DLP方式の4K(UHD)に対応したホームシアターの入門機におすすめな一台です。
BenQ独自の「HDR-PROテクノロジー」により迫力のある4K映像を楽しむことができ、「CinemaMaster Video+」という独自のテクノロジーにより用途に合わせて画質の微調整も可能です。
また、音質も「CinemaMaster Audio + 2」という独自EQアルゴリズムを搭載しているため、臨場感があるサウンドを楽しむことができます。
BenQ:TK800M|12万円台のホームプロジェクター
ベンキューの「TK800M」は120インチの特大の大画面で高画質映像を楽しむことができる、映画やゲームに最適な家庭用プロジェクターです。
DLP方式を採用して3000ルーメンの明るさがあり、XPR技術で1フレーム830万ピクセルを再現し、4K UHDの高解像度に対応しているため、4K映像も細部まで鮮明ではっきりとした映像を楽しむことができます。
また、「ゲームモード」を搭載しているため、ゲームプレイに最適化された状態で映像を映し出せるため、ゲームををよくする方にもおすすめです。
EPSON:dreamio EF-100|9万円台のホームプロジェクター
エプソンの「dreamio EF-100」は、高性能なスピーカーを搭載したホームシアターに適した家庭用プロジェクターです。
3LCD方式に加えレーザー光源を採用しているため、小型でも2000ルーメンと明るくメリハリのある高画質映像で映画環境など楽しむことができます。
また、ダイナミック・プライトシネマ・ナチュラル・シネマの4つのカラーモードを搭載し、好みのカラーモードを選択できるのも嬉しい機能です。
BenQ:HT2150ST|9万円台のゲームに最適なプロジェクター
ベンキューの「HT2150ST」はフルHDのゲームを大画面で楽しむために設計されたプロジェクターです。
ゲームに必要な応答性が高度で、動きのブレを抑えて映像をスムーズに投映でき、マイクロ秒単位の応答速度と低入力遅延が魅力的で、短焦点モデルや高輝度タイプなどランナップの幅があります。
また、2種類のゲームモードが搭載されており、照明環境や昼夜問わずに大きな画面で思いっきりゲームを楽しむことができます。
XGIMI:MOGO Pro|7万円台のホームシアタープロジェクター
ジミーの「MOGO Pro」は、デュアルスピーカー内蔵のAndroid TVにも対応している小型家庭用ホームプロジェクターです。
「最新DLP光源投射技術」を採用しており、ハイコントラストを実現しており、高速オートフォーカス機能を搭載しているので、プロジェクターの電源を入れると自動で映像のピントを合わせてくれます。
また、省エネモードで4時間の使用が可能で本体の重量とサイズが非常にコンパクトで設置場所にも困らず、自宅だけでなくアウトドアなどでも楽しめるプロジェクターです。
3D対応で「DLP-Link 3Dメガネ」を購入すれば、自宅で映画館さながらの3Dを楽しむこともできます。
popIn:popIn Aladdin 2(PA18U02VN)|6万円台のシーリングタイプのプロジェクター
ポップインの「popIn Aladdin 2」は、天井に設置できるシーリングタイプのプロジェクターです。
専用の単焦点レンズを搭載しているため、4畳ほどの部屋でも60インチの大画面での投影を可能になっています。
また、8Wのステレオスピーカーによって臨場感あふれるサウンドも魅力的です。
EPSON:dreamio EB-W05|6万円台のバランスの良い家庭用プロジェクター
エプソンの「dreamio EB-W05」は、ホームシアターとしてはもちろん、ビジネス用としても使える機能性が高い家庭用プロジェクターです。
ルーメンは「3300lm」あるため、映画館のように暗い状態にしなくても明るい高画質で映像を楽しむことができ、6畳程の部屋でも80インチや100インチの大画面で映し出せるプロジェクターです。
また、補正機能も優秀で斜めに置いても補正可能で、付属品を使用すれば天井にも設置が可能なので、本体の置き場所の選択肢も広がります。
Anker:Nebula Capsule II(AK-D2421J11)|6万円台の小型プロジェクター
アンカーの「Nebula Capsule II」は、「AndroidTV」を内蔵した様々なVODサービスに対応している小型家庭用プロジェクターです。
大容量バッテリーを内蔵しており、Wi-Fi利用時では動画を約2.5時間、音楽を約10時間連続再生できるため、アウトドアや長時間の映画を視聴したい場合も手軽に持ち運ぶことができます。
本体は500mlのアルミ缶くらいのコンパクトサイズで、全モデルよりも「明るさが2倍の200ANSIルーメン、解像度が1.5倍の720P」に進化してより明るく鮮明な映像を楽しむことができます。
また、音は8W出力の迫力あるスピーカードライバーを搭載しており、360度全方向へ音が広がるので、臨場感あるサウンドをどこでも味わうことができます。
Anker:Nebula Apollo|4万円台のAndroid搭載モバイルプロジェクター
アンカーの「Nebula Apollo」は、外部機器無しでコンテンツを楽しめるAndroid搭載の小型のモバイルプロジェクターです。
付属のリモコンやスマホアプリでも操作はできまうが、本体にタッチパネル搭載しているため、タッチパネルで直感的に操作することができ、基本的な操作をスムーズに行うことができます。
投影できる大きさも最大100インチの大画面で輝度200ANSIルーメン、854×480画素の高精細映像、最大4時間の連続再生にくわえ6W出力スピーカー搭載など高スペックなモバイルプロジェクターです。
FunLogy:X-03|4万円台の小型プロジェクター
ファンロジーの「X-03」は、サイズも19.2×5×5cmで重さ400gとコンパクトな小型プロジェクターです。
円柱型で独立するので三脚がなくても使用することができ、投影レンズの付いたヘッド部分が90°回転するので天井撮影も可能です。
また、Wi-Fiに対応してインターネットに直接つなぐこともできますが、Wi-Fi環境でなくても周辺機器と無線接続ができるところが便利で、100インチサイズまで投影することができます。
BenQ:GV1|3万円台のモバイルプロジェクター
ベンキューの「GV1」は手のひらサイズの高性能なモバイルプロジェクターです。
重さは「708g」でとても軽量で、持ち運びに便利な手のひらサイズでどこでも使用することができ、Wi-Fi・Bluetooth・USB-Cに対応しており、映画や音楽を簡単にストリーミング可能です。
どこへでも持ち運ぶことができるため、様々なシチュエーションで活躍します。
まとめ
家庭用プロジェクターのおすすめと選び方をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
家庭用プロジェクターの導入は意外とハードルは高くありませんので、3万円台のリーズナブルなモデルから導入してみて体感するというのも一つの選択肢です。
大画面で綺麗な映像を楽しめる家庭用プロジェクターは、自宅に1台あるだけでVODやyoutubu、映画鑑賞やゲームまで様々な楽しみ方ができます。
コスパの良いモデルから、高性能なハイエンドモデルまでラインナップは豊富ですので、是非、自分にぴったりの家庭用プロジェクターを選んでください。