神奈川県にお住いの35歳男性から2021年5月頃に購入されたBoox Nova 3電子書籍リーダーを実際に使ってみたレビューをご紹介します。
目次
電子書籍リーダーを欲しいと思ったきっかけ
普段から本を読むのが好きで電子書籍も多数読んでいたのですが、電子ペーパーを採用した電子書籍リーダーの質感が良さそうで前から気になっていて、自分へのご褒美として購入する事にしました。
店頭で使用してみた感触では、画面が切り替わる時の暗転が少し気になりましたが、文字の質感等は活字を読むのに適していて面白そうだったので、電子ペーパーも面白いなと思いました。
値段は高いのですが、アンドロイド搭載でアンドロイドアプリが動くという事でしたので、便利なのではないかと思い購入しました。
電子書籍リーダーの候補にあがっていたもの
電子書籍リーダーといったらkindleと楽天のKoboが有名なので、そちらの方が知名度も高く完成度も高いのではないかと思ったのですが、実際にはkindleの評価も高く、店頭で触ってみた感触としてもよく出来ていて魅力的でした。
また、楽天のKoboもkindleと似たような性能で、libraH2Oは表面にボタンのあるデザインがかっこよく、個人的にはそこに惹かれました。
しかし、これらの電子書籍が電子書籍限定なのに対して、Boox Nova 3はアンドロイド10搭載でスマホと同じようにアプリを動かす事ができるため魅力的でしたが、その分値段も倍ほどになってしまい、悩みました。
Boox Nova 3
Kindle Paperwhite
Kobo libra H2O
Boox Nova 3電子書籍リーダーに決めた理由
電子ペーパーでアンドロイドアプリを動かせるという点が特に魅力のあるポイントでした。
電子書籍リーダーでありながら、タブレット端末でもあるというのはとても面白いコンセプトだと思いましたし、性能にも普通のタブレットにはない面白い側面があったので、この製品を購入する事に決めました。
Kindleと楽天Koboは値段が安く品質も高かったのですが、今回の目的がアンドロイドアプリも使用するという所にありましたので、結局Boox Nova 3を購入する事にしました。
Boox Nova 3電子書籍リーダーのスペック
スペック
- パネル:フラット7.8インチE Ink Cartaフレキシブルスクリーン
- 解像度:1872×1404 (300 dpi)
- タッチ:静電容量式タッチ+4096段階筆圧検知ワコムペン
- CPU:クアルコム8コア (Cortex-A72 + Cortex-A55)
- メモリ:3GB LPDDR4Xメモリ
- ROM:32GB (eMMC)
- ネットワーク:Wi-Fi(2.4GHz + 5GHz)+ BT 5.0
- ライト:フロントライト(寒色及び暖色)
- OS:Android 10
- ドキュメントフォーマット:PDF、PPT、EPUB、TXT、DJVU、HTML、RTF、FB2、DOC、MOBI、CHM …
- 画像フォーマット:PNG、JPG、TIFF、BMP
- オーディオ:WAV、MP3
- ボタン:電源、バック
- 拡張端子:Type-C(OTGサポート)
- スピーカー:あり
- マイク:あり
- イヤホンジャック:USB Type-Cイヤフォンジャック
- 電池容量:3150mAh Polymer Li-on
- 寸法:197.3x137x7.7 mm
- 重量:≤265g
- 認証:CE、ROHS、FCC、TELEC、CCC
- 公式サイト:https://shop.boox.com/products/nova2-nova3
私は新品で購入しましたので、価格は41800円でした。
Boox Nova 3電子書籍リーダーを実際に使ってみた
ソニーの電子書籍アプリ、紀伊国屋の電子書籍アプリ、青空文庫のアプリで本を読んでいるのですが、通常のスマホやタブレットと異なり、独特の質感があるので読んでいて楽しいですし、アンドロイドのアプリストアからスマホやタブレットと同じアプリをダウンロードできるので、それが非常によかったです。
写真も電子ペーパーで見ると、オリジナルの色合いと異なり雰囲気があって良いですし、文章も液晶画面と紙の中間位で表示されて、この質感には確かな魅力があると思います。
具体的な使い方としては、BBC Newsのアプリをダウンロードして記事を読んだり、青空文庫アプリで活字の文章を読んだり、写真や画像を取り込んで、それを電子ペーパー独特の質感で表示させて楽しんだりしています。
その他にも、最初から音楽プレーヤーがインストールされていたり、無料の英語本が多数収録されていたり、とてもよくできた製品だと思いました。
使ってみて気に入っているところ
電子ペーパーなので、画像をずっと表示させておいても電池が減らないというメリットがあり、気に入った家族写真などを表示させて、簡易写真立てのように使っているのですが、これが意外と便利で気に入っています。
また、電子ペーパー独自の質感は、活字の本を読むのに最適で魅力的であり、青空文庫から色々な本をダウンロードして楽しむ事ができる点も気に入っています。
他にもニュースを読むくらいならこの端末で十分用が足りると思いますし、できる事の幅が広く、大変優秀な製品で気に入っています。
ただ、動画やゲームアプリがきついという事からも、電子書籍リーダーとしての使用をメインに考えておいた方が無難だと思いますし、その方が実際の使用に際しても違和感なく使えると思います。
こんな方にはおすすめしたい
- 電子ペーパーに興味のある方
- アンドロイドアプリを動かしたい方
- 画像を表示させておく写真立てのような使い方がしたい方
- 電子書籍リーダーで簡単なウェブの閲覧もしたいという方
- 電池持ちの良い電子書籍リーダーを探している方
使ってみて気に入らなかったところ
トップページに書籍とストアの表示があるのですが、その書籍が基本的に英語の本しか扱っておらず、海外向けの製品のような体裁になっていて、その点に少し違和感がありました。
また、電子書籍ペーパー方式の限界として動画の再生に適さないという事がありますが、実際に表示させてみるとそれなりに見る事はできるのですが、動画によっては表示が崩れてしまう事もあり、基本的に動画は見ない方が良いと思いました。
また、アプリによっては本機種の電子ペーパー表示に対応しておらず、表示が少しおかしくなるものもあり、使用には問題はないのですが、そこは少し残念な部分でした。
こんな方にはおすすめしない
- 動画やゲームを楽しみたいという方
- 液晶ディスプレイのような素早い操作性が欲しいという方
- 電子ペーパーの質感が気に入らない方
- 画面を切り替える時暗転するのが気になる方
- 安い電子書籍リーダーで十分だ、という方
Boox Nova 3電子書籍リーダー購入後の生活
電子書籍を読む時はこの端末を使うようになり、独特の質感と疲れにくい色合いの画面は、読書に最適だと思います。
また、マンガを読む時も液晶画面とも紙とも違う滑らかでインクのような質感をもつ画面で読む事ができ、これは中々味がある良い部分だと思います。
気分を変えて、電子書籍を一風変わった方法で読みたい方に電子ペーパーはおすすめできますし、普段のウェブの閲覧も活字なら難なくこなせるので、家だけでなく外出先でも活躍する優れものだと思いました。