千葉県にお住いの40歳男性(流通・小売系:物流センターの検品担当)が2022年2月頃に「ザ・シネマ HD」で見た映画『ミザリー』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『ミザリー』を見ようと思ったきっかけ
小説を夢中になって読んでいくうちに、著者のプロフィールや人となりについて詳しく知りたくなってしまうことは誰しもあるのでは。
出身地、家族構成、幼少期の生い立ち、出身校に就職先、現在のパートナー... 今であればスマートフォンで検索するだけでパパッと出てきますが、ひと昔前であればそう簡単にはいきません。
有名人と一般人のあいだに遥かな距離感があったそんな時代に、ひとりの熱狂的な読者の異常な心理にリアルに迫った映画があると知って観てみました。
映画『ミザリー』の内容
完成した新作をトランクに詰め込んだポール・シェルダンは、いつものように車で出版社へと向かっていました。
途中で吹雪が強まってきて視界が悪くなり、凍結した路面を走行中にスリップ事故を起こしてしまいます。
たまたまその場に通りかかったのは看護師のアニー・ウィルクス、ポールの代表作「ミザリー」が大好きとのこと。
献身的に怪我の手当てをしてくれていた彼女の態度が豹変したのは、まもなくミザリー・シリーズが連載終了になると知った時です。
身体の自由がきかずに外部との連絡手段も絶たれたポールに待ち受ける、恐るべき運命とは?
作品情報
- ジャンル:サスペンス・ミステリー ホラー
- 製作国:アメリカ
- 製作年:1990
- 公開年月日:1991年2月16日
- 上映時間:108分
- 製作会社:キャッスル・ロック・エンタテインメント作品
- 配給:日本ヘラルド映画
映画『ミザリー』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『ミザリー』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 旧き良き時代の作家の仕事場にお邪魔
- 生みの親が作中ヒロインに悩まされる
- 白衣の天使が悪魔に変わる時
旧き良き時代の作家の仕事場にお邪魔
この映画の主人公ポールは原稿用紙に万年筆の執筆スタイルではなく、ノートパソコンも所持していません。
愛用のタイプライターを黙々と叩くその横顔は、売れっ子の小説家というよりも頑固一徹な職人さんのようです。
テーブルの横には年代物のシャンパンが氷で冷やされていて、仕事終わりの楽しみでもあり自分への御褒美といったところでしょう。
完成した原稿をファックスで送信するのではなく、愛車のフォード・マスタングを走らせて自分で届けにいくところにもこだわりを感じます。
生みの親が作中ヒロインに悩まされる
最新刊の「ミザリーの子供」は初版が100万部、愛娘は一流大学に合格、都会に持ち家が2軒あって山奥に別荘も1軒。
ベストセラー作家の仲間入りをしてプライベートも充実しているはずのポールですが、時おり憂うつそうな表情を浮かべているのは気になります。
あまりにもミザリーが有名になり過ぎてしまい、本当に自分が書きたいテーマになかなか取り掛かれないのが大きな不満です。
担当の編集者からも次回作を催促される中で、ついには自らの手でミザリーの「抹殺」を決意する瞬間は圧巻ですよ。
白衣の天使が悪魔に変わる時
高い崖の上から転落してペシャンコになったマスタング、運転席に横たわっているのは見ず知らずの血まみれの中年男性です。
思わず目を背けてしまうほどの酷い有り様のポールに対しても、アニー・ウィルクスは初対面から怯むことはありません。
バールで潰れたドアを抉じ開けて必死に人口呼吸、息を吹き返した彼を背中におぶったまま下山、自宅には包帯・点滴・麻酔薬が完備。
医療の知識もあり体力にも自信があるアニーだけに、くれぐれもご機嫌を損ねないように注意したいですね。
映画『ミザリー』を見終わった感想
「あなたのナンバーワンファン」を自称するアニー、その瞳はキラキラと輝いていて永遠の文学少女のようでした。
一方では善悪の判断が世間とはズレているような印象もあり、ひとたび熱中すると周りが目に入らなくなるような危うさも。
ストーリーの舞台となるのはコロラド州の雪深い一軒家、この地で長年に渡ってひとり暮らしをしてきた彼女の胸のうちに想いを馳せてしまいます。
ミザリーだけが人生の友だちだったという孤独な女性、自業自得とはいえその最期は哀れです。
映画『ミザリー』で印象に残った名言
私が映画『ミザリー』を見て特に印象に残った名言です。
「ポール・シェルダン」のセリフ
僕の墓碑に刻まれるような作品にしてみせる
映画『ミザリー』の評価や口コミ
他の方が映画『ミザリー』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
第2位
「ミザリー」
(キャシー・ベイツ)
熱狂的ファンのババアに監禁された小説家の運命は...スリラー映画史に刻まれし最恐のキャラクター。狂気、歓喜、憤怒、殺意...あらゆる感情がコロコロ姿を現すその姿は、どこか我々の身近にもいそうで鳥肌が立つ。秀逸すぎて言葉も出ない究極レベルの怪演 pic.twitter.com/rrOj6zhDHB— 30本後に映画史上最高の怪演 (@kyofu_movie) January 31, 2024
これまで観た一番怖かったホラー映画はミザリーだし
一番怖かった小説もミザリー https://t.co/wtHzZMwykW— とーこ🧟♀️ (@tou_ko_k1984) February 1, 2024
熱狂的ファンは原作者にとってアンチより怖い存在かもしれないっていう映画がありまして
ミザリーっていうんですけど pic.twitter.com/6ai7qHNtW3— のどぐろ (@NeCkblAcK142) January 27, 2024
原作ファンの暴走について、昔にミザリーという映画がありました。「ベストセラー作家の男性が、雪道で事故に遭い、元看護士の女性に命を救われる。彼女は彼の作品の熱狂的なファンだった。やがて女性の言動は狂気を帯び始め、雪深い地で身動きが取れない状況の中、彼は追い詰められていく。」という展…
— 桂 (@KeiLawyer) January 29, 2024
映画ポスター ドイツ版 ミザリーhttps://t.co/rKmsAV2peT
APMPS-AE1246公開:1990年
監督:ロブ・ライナー
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
出演:ジェームズ・カーン / キャシー・ベイツ#ミザリー#映画#ポスター pic.twitter.com/nnSH3yHuAH— American Premium poster (@PremiumPoster) January 27, 2024
ドキドキハラハラとても素晴らしい作品です
Amazonの口コミ
2人の演技がリアルすぎて見入ってしまいました、、内容は難しくなく、とても面白かった!実際ありそうで怖いな、
Amazonの口コミ
何回も観てるのでストーリーが頭に入ってるのですが、やはり面白かったです。
Amazonの口コミ
お金を掛けずに、俳優の演技力でここまで怖い表現が出来るってすごいと思った作品
Amazonの口コミ
作品は私の中でベストワンの大好きだ作品なんだけど1個残念なのが吹き替えが未完成なこと...吹き替えに設定すると日本の地上波で放送した際にカットされた部分は吹き替えされてなくて英語版に切り替わります
Amazonの口コミ
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『ミザリー』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『危険なプロット』です。
フランソワ・オゾン監督の刺激的な作品。
主人公が小説家をあきらめた国語教師ということで、本作とはひと味違ったオチが期待できそうです。