千葉県にお住いの41歳男性(流通・小売系:物流センターの検品担当)が2023年9月頃に「BS松竹東急」で見た映画『つぐみ』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『つぐみ』を見ようと思ったきっかけ
文芸作品からラブストーリーまでと幅広いジャンルを、CMディレクター出身らしく独自の感性で撮り続けた市川準監督。
突然の訃報で帰らぬ人となったのが2008年、多くのファンに惜しまれた59歳とあまりにも早すぎる別れ。
没後15年にあたる今年、さまざまなラインナップがリバイバル上映されています。
その中でも代表作とも言えるのが1990年10月に公開された「つぐみ」、原作があのベストセラー作家よしもとばななさんだというのも興味深いです。
映画『つぐみ』の内容
太平洋に面した松崎で未婚の母に育てられた白河まりあ、この町の老舗旅館「梶寅」のひとり娘として大事にされている山本つぐみ。
ふたりは小さい頃からいつも一緒に遊んでいましたが、高校生になる頃に白河家に再婚話が舞い込んできました。
まりあの方も大学に進学が決まったために上京を決意しますが、身体が弱くあちこちの機能が壊れているつぐみは何処にも行けません。
すっかり疎遠になっていた彼女たちが、再び絆を取り戻すことになったきっかけとは?
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:日本
- 製作年:1990
- 公開年月日:1990年10月20日
- 上映時間:105分
- 製作会社:松竹富士=全国FM放送協議会=山田洋行ライトヴィジョン
- 配給:松竹
映画『つぐみ』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『つぐみ』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 潮風のふるさとからアスファルトの大都会へ
- 恋しくなったのは海の幸
- 毒舌美少女の本音と素顔がチラリ
潮風のふるさとからアスファルトの大都会へ
オープニングミュージックは寄せては返す波の音、遠くのほうからカモメの鳴き声が飛び交い競りのかけ声がひびくだけ。
こんな静かな環境下で思春期を過ごした白河まりあちゃん、いきなり東京のど真ん中に投げ込まれて大丈夫なのでしょうか。
そこは順応性と協調性を持ち合わせている女の子、すぐに新しいお友だちが出来てキャンパスライフを謳歌しています。
休日には銀ブラをしてプランタンでお買い物、時おり鼻をヒクヒクとさせて晴海埠頭から流れてくる潮の香りを嗅ぐ仕草も可愛らしいですよ。
恋しくなったのは海の幸
講義にアルバイトにと慌ただしい毎日になったまりあ、ランチはコスパを考えて学生食堂か駅ビルのカレーショップで手早く済ますか。
新居の杉並区阿佐ヶ谷で得意料理の天婦羅を揚げながら我が子の帰りを待つ母、人気店のお煎餅を手土産に早く義理の娘と打ち解けようとする父。
食べるものに困っている訳ではないのに何処か物足りなそうな様子のまりあ、そんな時に懐かしいあの子からの電話が。
美味しいお刺身を食べさせてあげるというお誘いに、たちまち食い付いてしまうのも無理はありませんよね。
毒舌美少女の本音と素顔がチラリ
久しぶりに再会した幼馴染に「ブス」、おかゆとお漬物を枕元にまで運んできてくれたお手伝いさんには「ババア」、常連の宿泊客にまで「無駄メシ喰い」... 見た目こそアイドルのように愛くるしいのに、とにかく口が悪い山本つぐみさん。
その原因は医師から長くは生きられないと宣告されているから、空気を読むことや建前を並べることは全く意味がないから。
当然ながら人を惹きつける魅力もピカ一、付き合う相手をコロコロ変えてきた彼女が本気の恋に目覚める瞬間を見逃さないで下さい。
映画『つぐみ』を見終わった感想
ヒロインは思いっきり開き直った性格、異性の目線を気にせずに寂れた田舎町を颯爽と歩く後ろ姿に魅せられてしまいました。
つぐみ役にキャスティングされているのが牧瀬里穂さん、撮影当時はデビューしたての18歳ということでその横顔が初々しかったです。
深い孤独を引き摺りながら生きるつぐみの良き理解者でもあり、この映画の語り部とも言えるのが白河まりあ。
その名の通りに聖母のような優しさと、海のような包容力に満ちているといっても過言ではありません。
映画『つぐみ』で印象に残った名言
私が映画『つぐみ』を見て特に印象に残った名言です。
「白河まりあ」のセリフ
今年の夏って、一瞬だったけどすごく長かった気がする
映画『つぐみ』の評価や口コミ
他の方が映画『つぐみ』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
今日のお家映画
『つぐみ』 pic.twitter.com/2wW2jTy3EC— あちゃいち (@a_cha_i_chi) January 29, 2024
推し役者🍑の映画のロケ地の超ご近所だったのでついでに寄ってきました。(つぐみMV撮影スタジオ) pic.twitter.com/EAS2IcoYFA
— おスず (@srin__wnwn) February 1, 2024
漫画の原作改変で、映画『娚の一生』の事が思い出された…。
あれはつぐみが中年の女性だから意味あって、映画で二十代の女優がやったら別もんじゃろが、とファンの間でもザワつく感じになって、— ヒロアキ (@collie0805) January 30, 2024
今日のジブリ歌枠おつぐみ~。
ジブリ映画もいい歌が多い。
今日もつぐみさんの歌は綺麗でした。#つぐバス https://t.co/6TnyDBD50W pic.twitter.com/jTMcegowr1— 안현후 (@anhyeonhu1) January 28, 2024
【映画「三日月とネコ」追加情報解禁】
新キャストが解禁となりました‼️
網田先生役に🌙小林聡美さん
長浜役に🐈山中崇さん
つぐみ役に🌙石川瑠華さん…という豪華布陣…🎉✨
ネコ達のビジュもまんまです笑なんと今月のココハナには
完成披露試写会のご案内も掲載
是非ご確認ください‼️ https://t.co/o6ufzPiPEH pic.twitter.com/oQlMYYeQaJ— ウオズミアミ🍓🥛 (@amiuozumi) January 27, 2024
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『つぐみ』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『海のふた』です。
こちらも同じくよしもとさんの映像化作品、メガホンを取ったのは豊島圭介監督。
西伊豆を舞台に都内からUターンしてきたOLと、顔に痣のある地元少女との交流は切ない味わいになるでしょう。