福岡県にお住いの24歳女性(学生:学生)が2022年9月頃に「映画館」で見た映画『島守の塔』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『島守の塔』を見ようと思ったきっかけ
以前から戦争に関しての作品はなるべく見るように心がけています。
この作品のチラシを映画館で見つけた時に離れたところから見ても戦争がテーマの作品だと分かりました。
チラシをよく読むと沖縄の地上戦についてが題材であることがわかり、戦争全体であったり原爆がテーマのものは見ることが多いけど沖縄地上戦となると作品を見たことがないなと思ったので見ることにしました。
また、チラシの様子からかなりシビアに作られていると想像できたので知識を増やす教育の一環として見に行きました。
映画『島守の塔』の内容
太平洋戦争の末期、戦争が沖縄地上戦に持ち込まれていく際の沖縄県知事だった島田叡と警察部長だった荒井退造がメインの物語です。
沖縄県民の犠牲については考えずむしろ盾として本土攻撃を遅らせるための時間稼ぎとして利用しようとした軍部に対抗して、沖縄県民を守るため犠牲を多く出さないために最後まで奮闘する物語です。
また、軍事・政治と関係ない一般の沖縄県民がいかに戦争に巻き込まれていったのかというところも描かれています。
作品情報
- ジャンル:伝記 戦争 ドラマ
- 製作国:日本
- 製作年:2022
- 公開年月日:2022年7月22日
- 上映時間:130分
- 製作会社:映画「島守の塔」製作委員会(下野新聞社=神戸新聞社=琉球新報社=沖縄タイムス社=毎日新聞社=サンテレビジョン=とちぎテレビ=クイック=井上総合印刷=ウィーンの森=ストームピクチャーズ=トロッコフィルム)
- 配給:毎日新聞社=ポニーキャニオンエンタープライズ
- 公式サイト:https://shimamori.com/
映画『島守の塔』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『島守の塔』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 浜辺での吉岡里帆の表情が鳥肌
- 戦争に巻き込まれる民間人
- 命どぅ宝、生きぬけ
浜辺での吉岡里帆の表情が鳥肌
劇中の中で吉岡里帆さんは県知事秘書の比嘉凛という役です。
この比嘉凛は大日本帝国の戦争に向けた教育がしっかりと身についた軍国少女として描かれています。
堅物な性格で「お国のためならなんでもする」「生き残って恥晒しになるくらいなら自決する方がいい」そういった思想を信じて日々生きています。
そんな彼女が島田叡という明るく朗らかで、だけど命の大切さについてだけは頑固に譲らない人間と携わっていくことで最後は「捕虜になってでも生きなきゃ」という気持ちになります。
思考が「生きなきゃ」というものに変わる瞬間の絶望ともとれる表情が鳥肌立ちます。
戦争に巻き込まれる民間人
教育の中で戦争に役に立つお国のための思考を植え付けられ、戦争が始まれば学校で勉強する時間をとりあげられ軍のために働くことを強いられ、教育というカテゴリーだけでも大きな影響があります。
子どもたちが戦争が終わったら勉強がしたいと願うなんて現代では考えられない願いです。
また、地上での交戦が始まると民間人はガマという防空壕に逃げますが日本兵が自分たちが使うのだからと追い出してしまいます。
軍のために搾取されるだけでなく逃げることも許されないなんてこんなにも民間人が犠牲になったのは日本でも少ないです。
命どぅ宝、生きぬけ
軍国少女として描かれている比嘉凛は「生き残るのは恥晒しだ」「捕らえられるくらいなら誇りを持って自決する」という思想です。
現代の我々からしたらこんなおかしな考えはありません。
でも、これは彼女が命を無駄にしているとか蔑ろにしているとかではなくこの時代の人々の多くはこのように考えます。
県知事としてきた島田叡はそんな彼女に対して幾度も命の大切さを伝えていくことになります。
現代ではこんなにも命の大切さを伝えられることは少ないのでとても考えさせられます。
映画『島守の塔』を見終わった感想
テーマがテーマなので決して気軽に見ていいものではありません。
映画館では泣いてる人も多くいましたが私は泣くを通り越して呆然としてしまったというのが正直なところです。
負傷兵の世話をしながらどんなに苦しくても希望を捨てずに「生きたい」と願う幼い少女もいれば、長年の教育から「生き残るくらいなら誇りを持って自決する」と決心してる人もいる。
それぞれの思想は真逆だけれどもどちらも戦争がなければこんな思想には至らなかったと思うと戦争の脅威がほんの少し想像できて辛かったです。
比嘉凛が降伏すると決心した時の心の葛藤はとても計り知れるものではないけれど想像しただけで絶望感を味わいました。
映画『島守の塔』で印象に残った名言
私が映画『島守の塔』を見て特に印象に残った名言です。
「島田叡」のセリフ
生きろ、生きてくれ
映画『島守の塔』の評価や口コミ
他の方が映画『島守の塔』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
おはようございます🫡
‘平穏’
自宅近くの50席ほどの小さな映画館で、[島守の塔]を見て来ました。🥴
沖縄地上戦時を描いた、命の大切さ、平和で‘平穏’の尊さを強く感じましたね。🥲
帰り道、近くの空き地に綺麗に咲いていました。😊
争いのない平和を祈ります…
皆様、今日も一日ご安全に!🫡🤗 pic.twitter.com/BdlIPbetbL
— ☀️チーム・ヨシコウ✨ (@QkgsUv) August 20, 2023
【映画上映会】島守の塔
主催:横浜市従業員労働組合(結成75周年記念)
日時:7/20(木)18時会場・18時30分上映開始
場所:横浜市西公会堂(相鉄線平沼橋駅から徒歩8分)チケット若干枚数あります
鑑賞希望の方は労働組組合書記局まで#ユーコープ労働組合#島守の塔https://t.co/KUgvTtXCsT— ユーコープ労働組合(生協労連) (@ucoopunion) June 28, 2023
お久しぶりのTwitter!
映画「島守の塔」
下高井戸シネマで2月17日まで
やっております👍
まだ観てない方ぜひ。#島守の塔https://t.co/2ag29q77Fr— 蔵下穂波 (@honamikurashita) February 13, 2023
【Instagram】#吉岡里帆 230518
日本映画批評家大賞
映画「島守の塔」で助演女優賞を頂きました。
一緒に大変な現場を戦った監督が来て下さり、
会場もあたたかい良い授賞式になりました。阿月が愛おしい、大好きな伊東蒼ちゃんと。#映画#日本映画批評家大賞#島守の塔 pic.twitter.com/A2gvPke4LF
— 吉岡里帆 fanpage (@riho_fanpage) May 19, 2023
映画「島守の塔」
3/10〜3/12
上映しておりますよ♪ pic.twitter.com/F8LJU1fdvU— Movie's cafe MATERIAL tanimachi(マテリアル タニマチ) (@MTanimachi) March 10, 2023
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『島守の塔』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『ワース 命の値段』です。
9.11テロによる被害者の補償金のために動いた弁護士の話。
亡くなった人の命の価値や遺族の気持ちは形として目で見ることができないなかで遺族救済の補償金の値段をどう決めるのか…