大阪府にお住いの49歳男性(流通・小売系:食料品)が2022年12月頃に読んだ『采配』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
『采配』を購入したきっかけ
落合博満さんの解説やインタビューが好きでよく拝見しています。
コメントの内容が核心をついており「なるほど」と思うことが多々あります。
野球だけでなく、ビジネスにも通じるようなことも多いかと思います。
私の仕事にも何か活かしていけることはないかと思いこの本を購入しました。
監督としての目線で、選手の育成、マネージメント、考え方や取り組み方など私たちの仕事にもつながる内容が分かりやすく書かれおり、とても読みやすい本です。
『采配』の概要
落合博満さんが8年間中日の監督をしていた時代の話が書かれています。
それぞれが短い内容で書かれているので、読みやすく分かりやすいです。
野球の話だけではなくて、ビジネスの場でも必要とされていることも書かれているので、一般の会社員が読んでも参考になる話が多いです。
8年間でリーグ優勝4回、日本一1回。選手としても監督としても圧倒的な成績を残しているだけにとても説得力があります。
野球好きの方にとっては読みやすい内容ではないかと思います。
『采配』の基本情報
基本情報
- 出版社:ダイヤモンド社
- 著者:落合博満
- 定価:本体1,500円+税
- 発行年月:2011年11月17日
- ページ数:304ページ
- ISBN:978-4-478-01626-8
- 言語:日本語
- 公式サイト:https://www.diamond.co.jp/book/9784478016268.html
『采配』の目次
目次
- 1章 「自分で育つ人」になる
- 2章 勝つということ
- 3章 どうやって才能を育て、伸ばすのか
- 4章 本物のリーダーとは
- 5章 常勝チームの作り方
- 6章 次世代リーダーの見つけ方、育て方
- おわりに
『采配』のYouTube(ユーチューブ)
『采配』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
いくつか紹介しているYouTubeチャンネルはありましたが、残念ながら内容がおすすめできるものではなくあまり参考にならなそうでした。
そのため、本ブログにて要点をまとめてお伝えできればと思います。
『采配』から学んだことの要約とまとめ
『采配』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 「心技体」ではなく「体技心」
- 予習よりも復習
- 技術の習得について
監督としての目線で書かれた本ですが、我々のような会社員だと現場責任者、部下を持つ立場の人など責任を持つ立場の人達に通じる話が書かれています。
部下の育て方、チームとしてどのように成果を出していくのか。
プロとしての心得などすべてにおいて裏付けられた理論があります。
野球好きの人だけでなく、若いビジネスマンや部下を持つ立場の人、現場を管理する人、自分の仕事を見直してみたい人などいろいろな立場の人が読んでも参考になることが多いと思います。
「心技体」ではなく「体技心」
人間が成長するにあたって大事な要素として「心技体」といわれるが、大事な順になると「体技心」になると思います。
長い目で見ると、まずは仕事を続けていく体力が必要になります。
「技」「心」については技術を身につけることにより自信が生まれ、心の健康も保つことができます。
体技心の順序で強くなれば心もタフになります。
どんな人でも技術を身につけるように打ち込めば考え方や性格にも変化が生まれます。
まずは仕事をするための体力が必要で、技術を身につけることによって自信が生まれます。
部下の教育や自分が新しい事を始めるにあたってとても参考になる内容でした。
予習よりも復習
プロの世界では予習は必要ないが、徹底した復習が必要になります。
あらかじめデータを頭に入れても実際の打席ではイメージと違うことが多いです。
打席で感じたことが最も重要な情報になり、実際に感じた事をまとめ次に活かしていくことが重要です。
私たちの仕事においても、思い通りに進むことが少なく、実際の現場の状況、感覚、感触など経験したことを活かした方が効果的です。
頭でっかちにならず、実際の現場の状況にあった対策を考えた方が物事の解決につながるのだなと思いました。
技術の習得について
自分の打撃フォームを固めていくためには、スイングを数多く繰り返していくことが必要です。
スイングが固まるとボールを打ってみます。
課題が見つかれば修正し、課題が克服できたら、1000回振っても同じスイングができるよう精度を高めていきます。
どんな仕事においても技術を高めるには地道な努力が必要だなと思いました。
反復練習を繰り返している選手ほど、一度身につけた技術を安定して発揮し続ける傾向が強いそうです。
何事も一朝一夕で上達するものではないのだなと思いました。
『采配』の感想
それぞれが短い内容でまとめられているので、とても読みやすく分かりやすい内容でした。
私自身が野球好きなので興味深い事が多く書かれていましたが、ただ面白いだけではなく、今の自分の仕事を振り返った時に、「これでいいのかな」「もっとこうしておけばよかった」と考えさせられることも多々ありました。
とても深い内容で仕事にも活かしていける話が多かったので、ビジネスマンには是非読んでいただきたい本です。
とてもいい刺激になりました。
『采配』の評価や口コミ
他の方が『采配』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
#采配#落合博満#読了
「嫌われた監督」を読んで落合博満さんに興味を持ち、これも読んだ。監督として選手やメディアには感情を出さなかったが、退任時に出された本書には起用の意図などが具体的に記されている。固定観念にとらわれない発想、強い信念は尊敬に値する。 pic.twitter.com/XNyrz0zOiK— シロウ(読書垢) (@isks2007) January 15, 2022
カフェなう。今元中日監督の落合博満氏の『采配』読了。いちいち共感できる点が多かったが、特に部下育成については共通点が多く、氏に一方的に親近感を持つ。ミスは叱らないが手抜きは叱るなんてその通り!監督時代は何を考えているのか分からない様なイメージだったけど一気に好きになった。 #読書
— ぷーさん (@big_ocean2000) June 16, 2012
落合博満「采配」読了。
だいぶ前の本だけどずっと読みたかった一冊。
確信突きまくりの名著。
勉強になりました。 pic.twitter.com/ewUnMZgawq
— ヒノ セイヨウ (@seiyouhino) March 19, 2018
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
仕事をしていくうえで改めて取り組み方を考えないといけないなと思いました。
書かれている内容を見るとすべてが理論に裏付けされていて、すべてにおいて徹底されています。
結果を残していくためには、中途半端になっていては難しいのだなと思いました。
背伸びして難しい事をするのではなく、基本的な事を徹底し段階を踏んでいくことが重要なのだなと思いました。
読んでいてとても刺激になる事が多くあり、もっと若い頃に読んでおけばよかったなと思える本でした。
次に読みたいと思っている本は『近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本』です。
商売の基本を学びたくて、次回購入しようと思います。