北海道にお住いの58歳女性(サービス系:調理)が2023年2月頃に「U-NEXT」で見た映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』を見ようと思ったきっかけ
休日には動画サイトで観たい作品を探して視聴しています。
その日は、ミステリー小説のようなミステリー映画が観たい気分でした。
そんな中、『7人の翻訳家 囚われたベストセラー』という日本語タイトルが目に留まり、迷わず視聴することに。
ミステリー小説のような「どんでん返し」がありそうな予感に、想像力を掻き立てられるワクワク感を期待していました。
キャストの一人に、トム・クルーズ主演のSF作品『オブリビオン』に出演していたオルガ・キュリレンコの名前があり、更に興味をそそられました。
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』の内容
出版社を営むエリックは、世界各国から9人の翻訳家を招集した。
全世界が注目しているミステリー小説三部作・『デダリュス第3巻』の出版権を得たからだ。
エリックはフランスにある洋館の地下シェルターに翻訳家を集めて、3か月後に『デダリュス』を世界同時出版することを目論んでいた。
情報漏洩を恐れるエリックは、完全に外界から遮断した空間の中で、翻訳家たちを監視しながら仕事を進めさせる。
しかしそんな中、翻訳者に渡していた原稿の一部がネットに流出する事件が起き、エリックに脅迫メールが届く。
『デダリュス』の出版と著作権に固執するエリックの犯人探しは常軌を逸し、9人の翻訳家たちは徐々に追いつめられていく。
ついに死者まで出てしまう中、周到な真犯人の計画とその正体が明らかになっていく。
作品情報
- ジャンル:サスペンス・ミステリー ドラマ
- 製作国:フランス ベルギー
- 製作年:2019
- 公開年月日:2020年1月24日
- 上映時間:105分
- 配給:ギャガ
- 公式サイト:https://gaga.ne.jp/9honyakuka/
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 『デダリュス』の著者 オスカル・ブラックの正体とは?
- 真犯人が書いたシナリオとその目的
- 勝者が守ったベストセラー『デダリュス』
『デダリュス』の著者 オスカル・ブラックの正体とは?
『デダリュス』は世界的に有名なミステリー小説でありながら、著者オスカル・ブラックの正体は明かされていませんでした。
しかしその著者は翻訳家9人の中に紛れています。
何故著者が翻訳家としてその仕事に参加していたのか?オスカル・ブラックはいったい誰なのか?この物語に登場する翻訳家の中には、『デダリュス』の熱狂的なファンもいますし、著者のオスカル・ブラックと会うことを熱望している人物もいます。
しかしその正体は物語の結末まで観なければ、わからないようになっています。
真犯人が書いたシナリオとその目的
この物語の真犯人は、やはり翻訳家9人の中に潜んでいます。
ミステリーを熟知している真犯人が書いたシナリオには、共犯者が必要でした。
犯人はある有名なミステリー小説をヒントに共犯者を作り、そこに独自の考えを融合させてシナリオを完成させます。
故に真犯人と共犯者との”演劇”は、まんまと雇い主のエリックを欺くことができたのです。
更に真犯人は、実は共犯者のことさえも欺いていました。
その目的は「愛する物と者のため」なのですが、結末まで観るとそれが明確に伝わってきます。
勝者が守ったベストセラー『デダリュス』
「自分の物は自分で守れ」この言葉は出版社社長であり、翻訳家たちの雇い主でもあるエリックの言葉であり、同時に『デダリュス』の著者 オスカル・ブラックの言葉でもあります。
オスカル・ブラックにとって『デダリュス』は自分の大切な作品ですし、それを金で買ったエリックにとっては、既に「自分の物」であるわけです。
文学への情熱と金という相対する価値観は、同じ言葉でも望む結果が異なり、それが二人の運命を二分していくことになりました。
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』を見終わった感想
期待した通り、まるで推理小説を読んでいるように、ストーリーに引き込まれていきました。
真犯人のミステリーを熟知した想像力と計画は、他の翻訳家には真似することができなかった「完全犯罪」だったと思います。
猟奇的な犯罪などに多いグロテスクな描写や恐怖ではなく、純粋にその先のストーリーが知りたくなり、結末に驚愕する展開に大満足できました。
最後には真犯人の動機や目的も明確にされるので、観終わった後には爽快な気分になれました。
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』で印象に残った名言
私が映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』を見て特に印象に残った名言です。
「イングリット」のセリフ
赤面するものは罪人、潔白なら何も恥じない
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』の評価や口コミ
他の方が映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
映画感想記録
9人の翻訳家 囚われたベストセラー
Netflix 2019 1時間45分映画館で前に鑑賞し、今回改めて観直すと後味の悪くないすっきりするサスペンスミステリーであった! pic.twitter.com/N36FbZQagg
— toro (@katana_toro) September 7, 2022
#2020年上半期映画ベスト10
1.スウィング・キッズ
2.ミッドサマー
3. 9人の翻訳家 囚われたベストセラー
4. ジョジョ・ラビット
5. レ・ミゼラブル
6. ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密#映画 #映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/KvipKNVhnm— 紅月(kowgetsu) (@kowgetsu) July 1, 2020
映画「 9人の翻訳家 囚われたベストセラー 」(原題: Les Traducteurs )
10月3日 Netflixで配信スタート!🙌
この極上の映画 おすすめです✨https://t.co/6J7DX6ySoN pic.twitter.com/6HS9CoxkHF— rika🐬 (@bluedolphin_sea) September 22, 2021
ブログ更新・2020年1月に公開された映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』は、珍しく「翻訳家」及び「翻訳」にまつわる事柄が、物語のキーとなっているミステリー映画です。
GW中と言う事で、今回はこの映画についてご紹介します👉https://t.co/oEGRiPDWjd#ミーハングループ #通訳 #翻訳 pic.twitter.com/UervLa5DBx
— 通訳・翻訳会社 ミーハングループ(公式) (@theMEEHANgroup) May 2, 2021
誰がための復讐「9人の翻訳家/囚われたベストセラー」観た。Netflixにて。映画館で一度観て、犯人やトリック等が解った上での再見だけど、出演者の細かな表情や物語運びが見事な良質なミステリだと再確認した。鮮やかな仕掛けとは裏腹な切ないラストも良い。 pic.twitter.com/i5hqtztbNK
— あびしにあん (@bloodymommy) October 13, 2021
劇場で観れなかったのでBDを購入したが、やはり劇場で観たかった。しかし買って正解。これは本当に面白い。こういう作品が好きならおススメです。
Amazonの口コミ
いわゆる「最後のどんでん返しに驚いた」という話ではなく、徐々に構図が明らかになっていくのを「ほぉ」とか「あぁっ」とか言いながら楽しむ系の映画なので、何を言ってもヒントになりそうで、ほめ方がむつかしい映画。それだけでネタバレになりかねないですから。というわけで、とりあえずあらすじでも紹介しながら、ほめるのは「続きを読む」以降で。さて、お話しは世界的ベストセラーとなった「デュダリス」なるSFミステリの完結編の翻訳のために9人の翻訳家が人里離れた古城に集められるところから始まります。携帯電話禁止、翻訳部屋から原稿を持ち出すのもNG。それどころか毎日20ページほどずつしか原稿を渡されません。にもかかわらずなぜか原稿がネットに流出。その古城に詰めている出版社社長のもとには「24時間以内に500万ユーロを支払わなければ残りも公開する」という脅迫メールが届きます。犯人は誰なのか?どうやって原稿を手に入れたのか?といったあたりを軸に、一癖も二癖もある登場人物の人間模様が交錯し、最後まで目が離せません。105分という比較的短い上映時間ゆえの引き締まった編集、素晴らしい役者の演技、意外と良かった音楽等々が合いまった「ストーリーをを知っていても何度も見られる」というクオリティの高さをぜひ楽しんでください。では、本質的なネタバレはしませんが、多少小ネタに言及するのでネタバレ厳禁な方はここから先は目をつぶってくださいな。===以下、小ネタには言及===(腕まくりして)まずもって、なによりそのネタバレへの気遣いですよ奥さん!「オリエント急行」ネタにそれが象徴されてます。わかる人にはクスっとなるミステリファンへのメッセージ(少年が予測する「犯人」を聞いた時の店主の顔たるや!)。そしてWhoもWhenもWhyもHowも、なんならWhomまでというダニット全部乗せというサービス精神も最高。さらには、原理的には映像化不可能なはずの叙述トリックを形にしているという、めっちゃアクロバティックな編集による幸せな混乱も堪能できます。構図としては冒頭記した通り、スティングというよりユージュアルサスペクツ。もちろんストーリーを知らない人はより幸せかもしれませんが、それだけじゃなく役者の表情とか演出とか構図とか、いろいろ気持ち良い見どころはたくさんあるので、ディスクを入手して何度も楽しみましょう。続きを読む
Amazonの口コミ
文学を愛するが故に起こってしまった。文学で金儲けをすることが許せなかったということであろう。一番の見せ所は電車内からスーツケースを奪い、コピーしてまた戻すシーンだろうか、あるいはラストの種明かしのシーンだろうか。もっとお互いが疑心暗鬼になり人間関係が崩れて行く過程があっても良かったと思うが初めから5人がグルであったならそれも難しいか。「原本はずっとあんたが持っていた。盗む必要はなかった。」の意味が今ひとつ腑に落ちないのとカテリーナ(レベッカ)がその後どうなったのか気になってしまった。
Amazonの口コミ
密室ミステリ的なサスペンスを期待してはいけなかったのかな? 謎も答えも小出しで、謎解きの感覚や気持ち良い騙され感は無かったです。ネタバレは避けますが、時系列を入れ替えたり、刑務所でのやりとりをモノローグ代わりに進行する演出も、わざとらしいと言うか小賢しく感じました。それよりももうちょっとミスリードを入れてくれないと、全員が等しく疑わしい上に誰にも感情移入していない中から「この人が犯人です」と見せられても「はあ、そうですか」としか思えません。ただ、「これはサスペンスではなくヒューマンドラマなんだ」と反論されてしまう可能性は十分にあります。
Amazonの口コミ
「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ出版秘話に基づく遂に完成した世界的ベストセラー「デダリュス」の最終巻世界同時出版に向け翻訳作業に入ります。集められた9か国の翻訳者たちは完成まで洋館の地下に隔離されます。作業は監視され原稿とパソコンは持ち出し禁止とまるで囚人のようです。しかし冒頭10ページがネットに公開されてしまいます。「24時間以内に500万ユーロ払わないと次の100ページも公開する」と連絡が来ます。「犯人はこの中にいる」犯人は誰でその目的は何なのか?スターウォーズ最新作の脚本が公開前オークションに出されたニュースも記憶に新しい本作はダン・ブラウンの「インフェルノ」出版時の出来事が基になっているそうです。翻訳家は透明人間のような存在でその名前は誰の記憶にも残らない「あなたはこの結末を誤訳する」のように最後の最後に観るものはダマされてしまいます。ネタバレ厳禁!「シックス・センス」なみに結末は誰にも話してはいけません。1995年「ユージュアル・サスペクツ」のように最後でタネ明かしされます。その結末には驚きそして…以下 ネタバレ 感想ありますまさかの「復讐劇」でした。文学の師であるジョルジュを殺されたアレックスアングストロームに自白させるためでした続きを読む
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みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『きみに読む物語』です。
1940年に出会ったアリーとノア。
名家のアリーは、ノアとの身分違いの恋を両親に反対されてしまいます。
やがてノアの出征によって、二人は離れ離れになり、アリーは婚約。
そんな中、偶然ノアの消息を知ったアリーは、気持ちに区切りをつけるために彼に会いにいきます。
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