埼玉県にお住いの55歳女性(サービス系:給仕)が2023年1月頃に「Amazon Prime Video」で見た映画『海街diary』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『海街diary』を見ようと思ったきっかけ
AmazonPrimeで作品検索をしていて見つけました。
撮影当時に息子とエキストラ参加した懐かしい作品だったので、息子とお正月に観なおしました。
もともと原作がとても好きだったので、今でも愛おしいと思う作品ですが、キャストのラインナップが素晴らしいですね。
綾瀬はるかさん、鈴木亮平さんなど、大河ドラマの主演クラスが共演している作品というのも凄いと思います。
改めて、是枝裕和監督の素晴らしさを体感する作品でした。
映画『海街diary』の内容
鎌倉の町に暮らす三姉妹、香田幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)は15年前に女を作って家を出た父親が亡くなったという報せを受けて、山形に向かいました。
そこで腹違いの妹、すず(広瀬すず)と出会いました。
葬儀を終えて帰途に就くときに、幸はすずに「一緒に暮らさない?」と声をかけたのです。
すずは、その誘いを受けて単身で鎌倉にやってきました。
転校して新しい友達ができ、少しずつ姉たちとの暮らしに馴染んでいくなかで…4人は次第に本当の家族としてまとまっていくのでした。
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:日本
- 製作年:2015
- 公開年月日:2015年6月13日
- 上映時間:128分
- 製作会社:フジテレビジョン=小学館=東宝=ギャガ(制作プロダクション FILM/制作協力 分福)
- 配給:東宝=ギャガ
- 公式サイト:http://umimachi.gaga.ne.jp/
映画『海街diary』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『海街diary』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- バラバラだった三姉妹とすずの存在
- 鎌倉の美しい風景
- ”梅酒”がつなぐ姉妹の絆
バラバラだった三姉妹とすずの存在
残された古い家に三人で暮らしていた幸たち。
しかし、彼女らの母親・都(大竹しのぶ)は父が他の女を作って出ていったことから、その家を離れて再婚し、今は離れて暮らしていました。
そんな成育歴から幸たちは生活を共にしていながらもバラバラで、家族とは言い難い状態だったのです。
しかし、そこに異母妹のすずを迎えいれたことから、少しずつ様子が変わっていきました。
異分子だったはずのすずを気遣うことで、姉妹として絆が深まり、それまでに見えていなかったお互いを知ることになったのです。
鎌倉の美しい風景
海街diaryの舞台は鎌倉です。
しかし、そこは生活に密着した日常を描いており、地元の人の視線で見た鎌倉の町が描かれているのです。
食堂や駅、日常の中にある鎌倉の海と空はとても美しくて、観ているだけでも訪れたような気持にさせてくれます。
ことに、三姉妹が暮らす古い二階建ての家の描写は情緒豊かで、季節ごとにさまざまな表情を見せてくれて、心が豊かになる生活が描かれていました。
姉たちに誘われてそこで暮らし始めたすずの表情が次第にほどけていく様子は、とても心が温かくなるものでした。
”梅酒”がつなぐ姉妹の絆
香田家の年中行事の一つ、梅酒の仕込みはとても楽しそうでした。
庭の木になった梅の実を収穫して大切に洗い、瓶に入れていくのです。
その時に、梅の実のヘタを取り、ぷすぷすと穴をあけていくさまはが丁寧に描かれていました。
その梅の実に入れた文字がそのまま残って、作中でその梅酒が熟成していく様子は、それだけの時間をかけて是枝監督が作品を撮影していたことを示しています。
白かった梅酒が琥珀色になっていくように、時間をかけてキャストさんたちが本当の姉妹のように”香田姉妹”の関係性と絆を作り上げていったのだということが伝わってきました。
映画『海街diary』を見終わった感想
大事件が起こるわけでもありませんが、小さな日々の出来事が降り積もるように刻まれていく映画です。
まるで本当に、三姉妹の日記のような作品ですね。
鎌倉ならではの美味しい食べ物や、そこに暮らす人々とのやりとり、そして新たな出会いと、悲しい別れ…様々な出来事が凝縮されていくような時間です。
すずは姉たちとの暮らしの中でいろんなことを学び、成長していくのでしょう。
そこに残された広瀬すずさんのデビュー間もない頃の表情はとてもチャーミングで、今見直すととても新鮮です。
映画『海街diary』で印象に残った名言
私が映画『海街diary』を見て特に印象に残った名言です。
「香田幸(綾瀬はるか)」のセリフ
「すずちゃん、鎌倉に来ない?」
映画『海街diary』の評価や口コミ
他の方が映画『海街diary』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
『海街diary』もマンガ実写化としては出色の出来栄えではないでしょうか
これも漫画の印象とはかなり異なるものになっていますが、良い映画です pic.twitter.com/hieKOTDGW8— ehoba (@htGOIW) January 30, 2024
みなさんにおススメしたい
漫画原作のナイスな実写化映画10選のぼる小寺さん
恋は雨上がりのように
溺れるナイフ
惡の華
町田くんの世界
ミスミソウ
羊の木
海街diary
アイアムアヒーロー
ちはやふる3作 pic.twitter.com/MFv6sARUEs— kuramaippei (@tenguotoko) January 27, 2024
「BANANA FISH」の吉田秋生さんは
名作映画「海街diary」の原作者様です。「BANANA FISH」はアニメ版もとてもよかったです。
が、コミックを読破して、アナザーストーリーである「光の庭」をまで読んで完成されます。
まだこの作品を知らない人が羨ましい。
記憶を消してもう一度読みたい。 https://t.co/gcYWxcVFjW pic.twitter.com/JSiNYovlb7— 📕ひなた猫々@電脳作家&ココナラデザイナー「ひなたデザインラボ」|代表作「電脳虚構」 (@yomiai_Designs) January 29, 2024
先日、読んでいるマンガやアニメは何かと聞かれたので、ここできちんとお話をしようと思う。
今までの人生、圧倒的に本よりもマンガやアニメを読んできた。今やそれが逆転するとは5年前の自分では想像できない。
もちろん本は、呼吸をするように毎日読んでいます。【今読んでいるマンガ】…
— 白明(ハクメイ)🖊作家 (@lynx_hakumei) January 29, 2024
労働の疲れが蓄積してくると『海街diaryみたいな映画か人がたくさん死ぬ映画が観たい』と思考が二極化してくるのやめたい
— 花まり (@h_mari022) January 30, 2024
大勢の大物女優の名演と美しさにも見惚れてしまいます
Amazonの口コミ
実際はこんな美しい姉妹は居ないけど、いるかのような錯覚で、しみじみと日本の文化を味わえます。
Amazonの口コミ
一言で表しにくい映画です。ほかの方々もレビューしていることの繰り返しになりますが。漫画はずいぶん前に一読、あの分量を映画1本に収めるのは到底不可能、是枝監督ならではのやり方で綴ってみました的物語になっています。なので、原作と違うところ・内容が浅いところをつっこむのはナンセンスなような、どうなんでしょう・・別物として堪能すれば、とてもすてきな映画だと思います。すでに大活躍中の女優さん3人の中に、デビューしたての広瀬すずちゃんを投入したのは大正解で、存在感と演技力に見入ってしまいます。美しいひとたちを堪能できる映画、という点も強調したい。そして、原作とは違う”こういう”見せ方をするために絶対に必要だったであろう、脇を固める俳優陣の豪華さと言ったら。登場してくるたびに「おー、こんなところ(ちょっとだけ登場の役)にこの俳優さんを、贅沢!」と感嘆しながら楽しめます。音楽が菅野よう子さんというのも。透明感のある音・アレンジで、映画的な映像美のシーンで幾度もじわじわと感動を高めてくれます。「わたし、ここにいていいのかな」のセリフには、今の世の中、この感覚を持ってるひとは多いのかもと感じ入りました。昔の農耕社会のように、生まれた場所で見知った人たちのコミュニティーの中で一生を終える人は少数派になっているであろう昨今、住む場所、所属するコミュニティーを移動するたびに自分を開示してまわりに馴染んていかなければならない・・高度にコミュニケーション能力を要求されてる世の中。「ここにいていい」感は、幼少期にどれだけ養育者から愛を受け取ったかにも左右されそうですが。すずちゃんの居場所が見つかって、よかったです。涙腺弱い方は何度も泣かされます。続きを読む
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綾瀬はるかと長澤まさみの表情だけでの演技や、4姉妹のちょっと笑えるやり取り、喧嘩しながらもどこかではお互いを思いやっている絆とか、死にゆく周りの人達との別れ。どこを切り取ってもとても美しく描かれていて、何度見ても飽きないです。日本語を勉強中の友達にも英語字幕付きで見れるAmazonUSの方で紹介したら喜んでいました。スリルやサスペンスがあったり、アクションシーンがある様な映画ではありませんが、ほっこりまったり、だけど人間のドラマ的描写は細かく表現されている映画。私はとても好きでした。
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この世に完璧な映画があるとしたら、本作のことだと思います。
Amazonの口コミ
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『海街diary』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『湯道』です。
実家の銭湯「まるきん温泉」を巡って、存続か畳んでマンションを建てるか、という兄弟の攻防と、その銭湯を愛する常連さんたちの姿を描いています。