東京都にお住いの40歳男性(金融・保険系:事務職)が2023年12月頃に「映画館」で見た映画『窓ぎわのトットちゃん』のレビューをご紹介します。
映画を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、映画を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
映画『窓ぎわのトットちゃん』を見ようと思ったきっかけ
黒柳徹子の著書『窓ぎわのトットちゃん』には以前から興味がありました。
黒柳徹子の自由奔放に見える人生や、その感性を育んだ学校の教育方針について知りたかったからです。
しかし、結局本を読む時間がとれず、今まで読めないままになっていました。
そこへきて、その『窓ぎわのトットちゃん』がアニメ映画化されたというニュースを見かけました。
アニメであれば、休みの日に5歳の子供と一緒に見に行けるという事も手伝って、見に行く事ができました。
映画『窓ぎわのトットちゃん』の内容
『窓ぎわのトットちゃん』は黒柳徹子の幼少期の実話を基にしたアニメ映画です。
「トットちゃん」とは黒柳徹子が父親につけてもらったあだ名です。
トットちゃんは個性が強すぎるが為に、普通の小学校の先生の手に負えず、トモエ学園という学校に転校をさせられました。
しかし、トモエ学園の自由な校風はトットちゃんの性格に合いました。
トットちゃんのクラスメイトには山本君という、小児麻痺の男の子がいました。
山本君と接する事で、トットちゃんは色んな大事な事を学んでいきます。
作品情報
- ジャンル:ドラマ
- 製作国:日本
- 製作年:2023
- 公開年月日:2023年12月8日
- 上映時間:114分
- 製作会社:黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会(制作:シンエイ動画)
- 配給:東宝
- 公式サイト:https://tottochan-movie.jp/
映画『窓ぎわのトットちゃん』の見どころをネタバレ覚悟で解説
私がネタバレ覚悟で解説したい映画『窓ぎわのトットちゃん』の見どころは大きく3つです。
この映画の見どころ
- 所々に挟み込まれる幻想的なアニメーション
- 教育や戦争など、子供に語り継ぎたい要素がたくさん
- 終盤のトットちゃんが街を駆け抜けるシーン
所々に挟み込まれる幻想的なアニメーション
『窓ぎわのトットちゃん』は全編アニメの映画ではあるのですが、途中で3回画風が変わるシーンがあります。
一つ目はトットちゃんが電車の校舎に入って、その電車が動き出すようイメージのシーン。
二つ目は小児麻痺の山本君が初めてプールに入って、水中で自由に遊び回るイメージのシーン。
3つ目はトットちゃんと山本君のお別れを暗示する悪魔のシーンです。
それらのシーンでは切り絵を駆使していたら、グッと芸術性を増す画風で引き込まれました。
教育や戦争など、子供に語り継ぎたい要素がたくさん
『窓ぎわのトットちゃん』には子供達に知って欲しい色んな要素があります。
トットちゃんが転校したトモエ学園という学校は日本で初めてリトミック教育という方法を取り入れた学校なんだそうです。
トモエ学園を作った小林宗作という人は音楽を専門とした熱心な教育者でした。
劇中では触れられていませんが、黒柳徹子の他に美輪明宏にも音楽を教えていた事があるようです。
子供の個性の芽を摘むのではなく、伸ばしてあげられる教育があるという事はもっと知られていって欲しいと思います。
また、映画の中盤から太平洋戦争が始まり、明るく楽しかった学校も活気がなくなっていき、そしてついにはトモエ学園も空襲にあい壊されていきます。
そういう悲惨な戦争というものがこの国でも実際にあったんだという事は、ずっと子供達に語り継がれていくべきだと思います。
終盤のトットちゃんが街を駆け抜けるシーン
クラスメイトの山本君が亡くなって、お葬式のあった葬儀場から飛び出してトットちゃんが街を駆け抜けるシーンが凄くよかったです。
大事な友達を亡くした悲しみに打ちひしがれ、街を走るトットちゃん。
でもその街ではトットちゃんの悲しみを知る由もなく、人々は戦争に行く兵隊を笑顔で旗を振って見送っている。
路地裏に入れば、男の子達がガスマスクをつけて戦争ごっこをしている。
トットちゃんが抱える深い悲しみと、現実で起こっている戦争という状況のコントラストが、何とも言えない気持ちになって胸がつまります。
あのシーンは見る人によって感じ方が何通りにも開けているようにも思いました。
映画『窓ぎわのトットちゃん』を見終わった感想
『窓ぎわのトットちゃん』は優しさや悲しさ、教育の事や戦争の事など、人が生きていく上で大切な事がいくつも盛り込まれている映画でした。
子供がやりたいと言った事を否定せず、実現に向けて協力する事。
仲間はずれは作らず、皆一緒に行動する事。
大事な人や動物を含む命が亡くなってしまうという事とその悲しみ。
戦争がいかに悲惨な状況を招くかという事。
それらの色んな事が一本の映画の中だけで伝わってくるので、子供と一緒に見に行けてよかったと思っています。
映画『窓ぎわのトットちゃん』で印象に残った名言
私が映画『窓ぎわのトットちゃん』を見て特に印象に残った名言です。
「小林先生のセリフではありますが、厳密には「小林先生がそう仰っていたそうです」という黒柳徹子本人のアナウンスでした」のセリフ
空襲で燃えるトモエ学園を見ながら小林先生が言った「今度はどんな学校を作ろうか」というセリフです。
映画『窓ぎわのトットちゃん』の評価や口コミ
他の方が映画『窓ぎわのトットちゃん』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
映画『#窓ぎわのトットちゃん』
⋱🏆第47回 #日本アカデミー賞 🏆⋰
𓊆優秀アニメーション作品賞𓊇 を受賞🎊授賞式は3/8(金)開催予定✨
映画をご覧頂いた皆さま
本当にありがとうございます💐
これからも応援よろしくお願いします✨映画『窓ぎわのトットちゃん』
絶賛上映中🎬 pic.twitter.com/uIXLUz5Ngp— 映画『窓ぎわのトットちゃん』公式アカウント (@tottochan_movie) January 24, 2024
╭━━━━━━━━━━╮
あなたの印象に残ったのは
どのシーンですか?🎀
╰━━━v━━━━━━╯トットちゃんが恩師や同級生と出会った#トモエ学園 での日々🎒
心に残ったシーンを
ぜひコメントで教えてください✨映画『#窓ぎわのトットちゃん』
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❁トットちゃんメモリー❁
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待ってて?いい考えがあるんだ!
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今朝、「映画 窓ぎわのトットちゃん」を観てきた。本作は観る気は無かったのだが、ネットで評判が良いのを知り観た。正直言うと目が潤んだシーンがいくつかあった。出演者は好演だし、アニメーションとしても質が高い。心温まるものがあり、また考えさせられるものもある大変良い映画。観て良かった。 pic.twitter.com/cWFzDHfqwr
— 椿五十郎@Ohne mich ! (@maeda_a) January 31, 2024
みなさんの映画を見た感想が面白いですね!
おわりに
私が映画『窓ぎわのトットちゃん』を見た感想や見どころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ見てください。
次に見たいと思っている映画は『PERFECT DAYS』です。
ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演の映画です。
清掃作業員の男の話という事ぐらいしか把握してないですし、実際に観るまではなるべくそれ以上の事は知らないようにしたいと思っていますが、監督と主演の名前からすればおよそ名作と思って間違いないだろうと思っています。