兵庫県にお住いの66歳男性(流通・小売系:通信販売業)が2022年12月頃に読んだ『誰も書かなかった「タブーの日本史」大全』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
『誰も書かなかった「タブーの日本史」大全』を購入したきっかけ
日本史、世界史問わず歴史が好きで、歴史関係の本をよく読んでいます。
この本は様々な歴史本の中で、通説とは異なる異説やタブーに焦点をあてて、解説している本なので興味がわいて読んでみることにしたのです。
だからと言って堅苦しい本ではなく、歴史に知識がなくても誰でも気軽に読める本なのでおすすめです。
歴史とは勝者の視点に立って書かれていることが多いのですが、通説を疑ってみることでまったく異なる局面が明らかになってくるので、興味が尽きないのです。
『誰も書かなかった「タブーの日本史」大全』の概要
古代から中世、戦国、江戸時代、明治維新、太平洋戦争まで日本史の英雄豪傑から、名もなき庶民まで様々なエピソードが取り上げられていて、おもしろく読むことができます。
長屋王、聖徳太子、源頼朝、源義経、平清盛、花山天皇、北条一族、元寇、楠木正成、いろは歌、松前藩、会津藩、弘法大師、松前藩、朝鮮出兵、吉原大夫、江藤新平、西郷隆盛などの人物や事件の真実を暴いていて、官製の歴史ではなく庶民の間の噂や伝承にこそ真実がある気がします。
基本情報
- 編:別冊宝島編集部
- ISBN:9784800240828
- 出版社:宝島社
- 判型:文庫
- ページ数:384ページ
- 定価:650円(本体)
- 発行年月日:2015年05月
- 発売日:2015年05月12日
- 国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
- 国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ
『誰も書かなかった「タブーの日本史」大全』のYouTube(ユーチューブ)
『誰も書かなかった「タブーの日本史」大全』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
残念ながら本書を詳しく紹介しているYouTubeチャンネルはなかったため、本ブログにて要点をまとめてお伝えできればと思います。
『誰も書かなかった「タブーの日本史」大全』から学んだことの要約とまとめ
『誰も書かなかった「タブーの日本史」大全』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 歴史は通説だけでなく異説も大切
- 日本史の英雄も完全無欠ではない
- 古来、日本では性のタブーが少なかったこと
1長州藩の下級武士でありながら、多くの明治維新の志士たちを育てた松下村塾の主宰者である吉田松陰は、維新の英雄として賞賛されていますが、見方を変えればテロリストであり、平家討伐の英雄である源義経は、武勇に優れていましたが自分勝手で人間的に問題があり、多くの敵を作っています。
また日本書紀などでは、悪党とされている熊襲、隼人などの一族は、時の政権の大和朝廷に従わなかったから悪者扱いされていますが、実態は平和に暮らしていただけのようです。
このように歴史上の人物や事件などは後の支配者により、美化されたり歪曲されていることが多いことを理解することが大切です。
歴史は通説だけでなく異説も大切
我々が学校の授業で習った日本史や大河ドラマなどで描かれる英雄や大事件などは、必ずしも真実そのものとは言えないのです。
のちの権力によって都合の悪いことは隠されたり、捻じ曲げて伝えられいることもおおく、悪人は英雄として描かれていたり、その逆に善人が悪人呼ばわりされていることもあるので、通説を鵜呑みにするのではなく、よく吟味する必要があります。
しかし庶民の間で、言い伝えられた噂などの中にこそ真実が含まれていることもあるのです。
日本史の英雄も完全無欠ではない
6日本史には、聖徳太子、源頼朝、源義経、楠木正成、弘法大師、吉田松陰、西郷隆盛など数多くの英雄豪傑が登場します。
様々な偉業を成し遂げた英雄たちは、人格も素晴らしく幻想の中では完全無欠のように見えますが、現実はだらしなかったり、冷酷だったり、愚かだったりする面もあるのです。
つまり日本史の英雄といえども庶民と同じ人間であり、数多くの欠点を抱えていたりするのです。
だから彼らをただ崇拝するのではなく、冷静な見方が必要だと思います。
古来、日本では性のタブーが少なかったこと
性の問題については、西洋ではキリスト教の影響もあり、かなり厳しい倫理観を求められています。
しかし日本では性的にはおおらかな面があり、古代では母親が違っていたら兄弟姉妹での性交渉は認められていたのです。
現代でも日本では、いとことの結婚は認められていますが、アメリカではいくつかの州ではいとこと結婚は禁止されています。
また男色についても、お寺や公家、武士の間では当たり前になっていたのです。
現代日本では若者の性の乱れなどと言われますが、実は日本では昔からあまり変わらないのです。
『誰も書かなかった「タブーの日本史」大全』の感想
この本では、古代から現代まで多くの英雄や様々な歴史的事件の通説とは、異なった側面から光をあてて紹介しています。
私自身初めてしることもたくさんあり非常に勉強になっています。
聖徳太子不存在説のような比較的知られている説、秀吉の朝鮮出兵での残酷さ、漢委奴国王の金印発見のいきさつ、9代将軍徳川家重女性説、戦国時代の鳥取城での飢餓地獄など、あらゆる興味深いエピソードがわかりやすく解説されているので、一挙によむことができます。
『誰も書かなかった「タブーの日本史」大全』の評価や口コミ
他の方が『誰も書かなかった「タブーの日本史」大全』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
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本書は、歴史上の出来事を改めて見直し、知られていない歴史の闇にも焦点を当てた内容で、歴史を学ぶ面白さを知るきっかけ作りを目的にしているようです。・学校では教えてくれない歴史の真相・英雄の怪事件史・教科書では触れない残酷事件史・異色だった日本の色文化をテーマに、40の話を紹介しています。目次の裏に小さく「学術的には解明されていない通説・俗説・推論を含む」との注意書きはありますが見落とす可能性は大です。本書の内容は、ほぼ俗説ですので、鵜呑みにしないで下さい。
Amazonの口コミ
左翼的でなく完全に朝鮮的皇族や国士や義士や伝統文化を独自解釈で終始コケにしてるだけ
Amazonの口コミ
今まで宝島社で刊行された「タブーの日本史」シリーズを合冊にして再構成した文庫本。浦島太郎伝説の意外な裏話や、安土桃山時代に起きた人食い事件、戊辰戦争に負けた会津藩士の悲哀と過酷な生活など、歴史を知ってる人も知らない人も面白い内容だと思う。
Amazonの口コミ
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
歴史上の人物や出来事も視点をずらせば、通説とはまったく違う面が見えてくるので、あまり固定した考えで物事を見るのはよくないと感じています。
人はそれぞれの立場で自分の都合のいいように、述べたり解釈したりするものなので、これはこうだと決めつけるより、いやそうではないのではと、一度立ち止まって考えるのも大切です。
それは歴史だけでなく、日常生活や人との交流においてもそうで、思い込みだけで決めつけると判断を誤るので、何事も冷静に見てみたいと思っています。