新潟県にお住いの44歳男性から2020年6月頃に購入されたパナソニック RP-HF410Bワイヤレスヘッドフォンを実際に使ってみたレビューをご紹介します。
目次
ワイヤレスヘッドフォンを欲しいと思ったきっかけ
タブレットでの音楽観賞用に使っていたBluetoothワイヤレスイヤホン(カナルタイプ)の調子が悪くなったので、新調しようと思いバッテリーの持ち時間が長く、そこそこの音質が期待できるメーカーのものを探し始めました。
今までは音質重視でaptX対応のもののみを購入してきましたが、各所レビューを見るとaptXやaacなどのBluetoothコーデックがなくても十分良い音質のものもあると聞き、「バッテリー>値段>音質」の優先順位で探すことにしました。
ワイヤレスヘッドフォンの候補にあがっていたもの
価格と期待する性能のバランスは悩みました。
Amazonの中華製品なら格安で購入でき、保証も(交換前提で)1年程度なら期待できるのですが、手持ちの製品はやはり国産の方が作りが良く、実際にほぼ同じスペックでも音質が良かったので、極々安いものでなければそれなりの音質は期待できるだろうと思って国内メーカーのものを候補にしました。
メーカーごとの音の傾向(高音・低音に強いなど)もなやみましたが、タブレットやスマートフォンの再生アプリは大抵イコイライザーで調整できるので、ある程度は好みの音に近づけられるだろうという希望的観測を持っていました。
パナソニック RP-HF410B
JVC HA-FX11XBT(ネックバンド型イヤホン)
SONY WH-CH510
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パナソニック RP-HF410Bワイヤレスヘッドフォンに決めた理由
『急速充電』に対応していたこと、色のバリエーションがあったこと、持ち運びやすい形状だったこと、楽天市場で買えばポイントを使えて2000円未満で購入できたこと、納期が短かったこと(2~3日)などが主な理由です。
4000円未満の安価なヘッドホンでも30mmドライバーを備えイヤホンよりはいい音が出るだろうこと、長時間装着してもカナルタイプより耳の中が蒸れにくいことを期待して購入しました。
40を過ぎ耳も衰えてSBCのコーデックでもそれほど音質に差を感じないだろうと思ってしまったことが今になっては間違いだと分かりました。
パナソニック RP-HF410Bワイヤレスヘッドフォンのスペック
スペック
- 形式:密閉型ダイナミックステレオヘッドホン
- 質量:約130g
- 電源:DC 5V, 330mA
- Bluetooth®︎バージョン:Ver.4.1
- 対応コーデック:SBC / AAC
- 再生周波数帯域:20Hz~20,000Hz
- 通信距離:最長約10m
- 連続音声再生時間:約24時間
- 充電時間(25℃下):約2.5時間
- 充電端子:DC 5V, 330mA(microUSB)
- マイク:モノラル
- リモコン付:あり
- 公式サイト:https://panasonic.jp/headphone/products/hf410b.html
私は新品で購入しましたので、価格は3898円でした。
パナソニック RP-HF410Bワイヤレスヘッドフォンを実際に使ってみた
通常の音楽鑑賞、動画視聴などに利用するのはもちろん、就寝前にASMRなどを聞きながら眠りにつくことを目的としたいわゆる『寝ホン』を最重要視して使うつもりでした。
今は電車での移動や、徒歩移動、病院の待ち時間、家事など外の音を聞けることが前提とした状況に限って使っています。
あとは手持ちのワイヤレスカナルイヤホンのバッテリーが切れたときの代替として使う感じでしょうか?
使ってみて気に入っているところ
装着感は軽く、カナルイヤホンの様に耳に突っ込むわけではないので蒸れにくく長時間つけていても不快感がないのは良いです。
バッテリーも公称通り24時間持つ点は好感が持てます。
カナルタイプよりは遮音性が低いので、散歩などの時に外の音が聞こえるのである程度は安心して歩くことが出来ます。
イコイライザを使って細かく調整すればASMR音源でのゾクゾク感を「それなりに得られる」点もまぁまぁ評価できます。
音漏れもほとんどなく値段を考えれば決して悪い製品ではないと思います。
こんな方にはおすすめしたい
- 通勤、散歩などある程度外の音を聞きながら音楽を聴きたい人
- 安価な国内メーカーワイヤレスヘッドホンが欲しい人
- バッテリーが長持ちするワイヤレスヘッドホンが欲しい人
- 電源ON/OFF時、日本語音声で案内して欲しい人
- ながら聞き用のヘッドホンが欲しい人
使ってみて気に入らなかったところ
想定以上に音質が悪いことにガッカリしました。
素のまま使うと低音強めで、高音が弱く、全ての音が薄い膜を一枚通した感じで遠くに聞こえ、お世辞にも音質が良いとは言えません。
またイヤホンで得られていたバイノーラル音源での音の方向再現が正しく聞こえず、前と後ろが狭まって聞こえる点がいただけません。これは正直予想外でした。
家にあるサラウンド用ヘッドホンでは普通に聞こえていたので、ヘッドホンはカナルイヤホンに比べバイノーラル向きではないことに改めて気づきました。
こんな方にはおすすめしない
- 音楽に没頭したい人(音質が低い・遮音性が低い)
- バイノーラル音源用に使いたい人
- 音と動きがシンクロする動画を頻繁に見る人
- 安っぽい見た目のヘッドホンをつけたくない人
- 睡眠導入時の寝ホン用に使いたい人
パナソニック RP-HF410Bワイヤレスヘッドフォン購入後の生活
今までは寝ホン用にオーディオテクニカとAnkerのaptX対応カナルイヤホンを使っていたのですが、aptX非対応の当該製品はそれら二つより音質が落ち、ヘッドホンでは音の定位が正しく再現されなかったことを知れたのは良かったですね。
製品としては値段相応で音質がイマイチな点以外は決して悪い製品ではありません。
散歩や外の音声が聞きたい状況などではカナル式より便利なのでしっかりと役に立ってくれています。
単純に私が想定した用途に合っていなかっただけで、☆をつけるなら4/5は十分つけられる製品です。
生活の変化は…バイノーラルのASMRを楽しむときにはオーディオテクニカに頼るほか無くなったのが変化と言えば変化でしょうか?