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小説のレビュー

【ネタバレ注意】小説『旅猫リポート』のレビュー|小説を読んだ感想は「一人と一匹のロードノベル」

北海道にお住いの49歳の女性(IT・通信系:一般事務)が2022年6月頃に「紙の本」で読んだ小説『旅猫リポート』のレビューをご紹介します。

小説を読んだ感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、小説を読む前に面白いのか知りたい方や、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この小説の読みどころ

  • サトルとナナの出会い。
  • サトルの友達をめぐる旅。
  • 最後の旅。

小説『旅猫リポート』を読もうと思ったきっかけ

「阪急電車」がきっかけで、有川浩さんの本を読むようになりました。

デビュー作「塩の街」から始まる自衛隊三部作や図書館戦争シリーズを読み進めていく中で出会ったのが、この本です。

通常、私が本を購入する際には文庫本を選ぶことがほとんどなのですが、この作品はハードカバーで手に入れました。

その理由は、この本の装丁が非常に素晴らしいからです。

「誰も知らない小さな国」の挿絵で知られる佐藤さとるさんと、装画を担当した村上勉さんによる美しい表紙カバーをめくると、物語に出てくる様々な場面がスナップ写真のように描かれています。

この1冊は、紙書籍の良さを感じることができると思います。

小説『旅猫リポート』の内容

主人公は元野良猫のナナです。

飼い主であるサトルの避けられない事情で手放さなければならなくなり、サトルと一緒に新しい飼い主を探す旅に出かけます。

小学校時代の友人コースケ、中学校時代の友人ヨシミネ、高校時代の友人スギとチカコ、そしてサトルの伯母のノリコ。

旅を重ねるごとにサトルの過去が明らかになり、そして「避けられない」事情も明らかになります。

一人と一匹が行く先々で出会う美しい景色と懐かしい人々が心に優しく響きます。

作品情報

  • 著者:有川 浩。
  • ISBN:9784062935616。
  • 出版社:講談社。
  • 判型:文庫。
  • ページ数:336ページ。
  • 定価:640円(本体)。
  • 発行年月日:2017年02月。
  • 発売日:2017年02月14日。
  • 公式サイト:http://bookclub.kodansha.co.jp/book?isbn=9784062935616

小説『旅猫リポート』の読みどころをネタバレ覚悟で解説

私がネタバレ覚悟で解説する小説『旅猫リポート』の読みどころは大きく3つあります。

この小説の読みどころ

  • サトルとナナの出会い
  • サトルの友達をめぐる旅
  • 最後の旅

サトルとナナの出会い

「吾輩は猫である」から始まるこの物語の主人公はもちろん猫で、一人称「僕」で語られます。

「僕」は生まれた時からの野良猫で、とある駐車場に止まっている銀色のワゴン車のボンネットがお気に入りで、いつも日向ぼっこをしています。

ある日その車の持ち主からカツサンドのカツをもらったことから、一人と一匹のつかず離れずの交流が生まれます。

しかし、ある夜、「僕」は車にはねられて大けがを負います。

助けを求めたのはあの銀色のワゴン車の持ち主でした。

彼の名前はサトル。

サトルは「僕」を動物病院に連れていってくれました。

そして「僕」は「ナナ」という名前をもらい、一人と一匹は一緒に暮らし始めます。

それから5年後、サトルは切実な事情でナナを手放すこととなり、新しい飼い主を探す旅に出ます。

サトルの友達をめぐる旅

ナナとサトルは銀色のワゴン車に乗って旅に出ます。

小学校時代の友人コースケ、中学校時代の友人ヨシミネ、高校時代の友人スギとチカコの夫婦といった人々に会いに行きます。

旅先で語られる思い出話から、ナナは自分と出会う前のサトルのことを知ります。

小学校の時にナナとよく似た「ハチ」という名前の猫を飼っていたこと、修学旅行中に交通事故で両親を亡くし、ハチと離ればなれになったこと、中学校の修学旅行でハチに会いに行くために無断外出し、捕まった経験、高校生の頃、夏休みにバイト代を貯めてハチに会いに行く直前にハチが交通事故で死んだという事実...。

ナナの新たな飼い主を探すための旅でありながら、サトルは誰にもナナを託すことなく旅を続けます。

最後の旅

ナナとサトルが最後に向かったのは、札幌のサトルの母の妹、ノリコの家です。

その頃、サトルはかなり体調を崩していました。

サトルの抱える問題とは、悪性腫瘍が発見され、余命宣告を受けたことでした。

ノリコとの会話から、サトルが実の両親の子ではなかったこと、幼い頃に実の両親にゴミ袋に入れられて捨てられた過去が明らかになります。

サトルは病状が悪化し、とうとう入院します。

ナナはサトルの近くにいるために家出をし、サトルの入院先の近くで野良猫生活を始めます。

そして、サトルの最期の時、ノリコはナナを病室に入れ、サトルとお別れをさせます。

小説『旅猫リポート』を読み終えた感想

人は愛するペットを亡くしたとき、大切な家族を「失った」と感じます。

この作品は飼い主を先に亡くした猫の目線で描かれていますが、ナナはサトルを失ったのではなく、「サトルとの5年間を得た」と語ります。

3年前に愛犬を亡くした私は、この言葉に救われる思いをしました。「私は何も失っていない。あの子との思い出を得たんだ。」と、失ったものの大きさよりも、得たものの大きさに目を向けることができるようになりました。

物語の中には、サトルの友人スギの愛犬トラや、北海道に向かうフェリーの中で出会った犬たちも登場します。

どの犬も犬らしく、作者の犬への愛も感じることができ、それがこの作品の魅力の一つになっていると思います。

小説『旅猫リポート』で印象に残った名言

小説『旅猫リポート』を読んで、特に印象に残った名言を紹介します。

「猫のナナ」のセリフ

私は何も失っていません。

ナナという名前と、サトルと暮らした5年間を得ただけです。

小説『旅猫リポート』の評価や口コミ

他の方が小説『旅猫リポート』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

すごくおもしろかった 猫の反応がしかし本当は感動的な話でぐっときました。長男に買ったのですが 2日で私が読みきりました。
Amazonの口コミ

娘が小学校の読書感想文に選び購入させて頂きました。本を読み読書感想文を書いてから映画もましたが最後のところが映画より原作本の方が良かったと言っていました。
Amazonの口コミ

DVDを見て感動したので、原作も読んでみたくなりました。ストーリーの中で映画では詳しいことがわからなかった部分についても原作を読むとよくわかったので購入してよかったと思います。
Amazonの口コミ

夏休みの読書で子供に読ませて感動させようとしましたが、読まないので自分で読んで目頭が熱くなりました。先読み出来る内容なのに負けてしまいました。
Amazonの口コミ

自分のパートナーである猫「ナナ」との二人暮らしを、事情により続けることができなくなってしまった主人公「悟」。ナナの新たな家を探すために、これまでの人生で出会ってきた友人たちを訪ねていくことで物語は進む。悟の旅の目的はナナの新しい家探しではなくて、ナナとの思い出を作っていくこと、友人たちと最後のひとときを過ごすことだったのだと思う。本編を通して、悟は自分のことをあまり語らず、友人たちやナナが悟の人柄を代弁しているように感じた。悟のナナに対する愛情はもちろん、悟が友人たちや叔母を心から愛していること、悟がみんなに愛されていることが伝わってくる物語だった。
Amazonの口コミ

みなさんの小説を読んだ感想が面白いですね!

おわりに

小説『旅猫リポート』の感想や読みどころを、ネタバレを覚悟の上で解説いたしました。

「面白い」と感じた方は、ぜひ読んでいただければと思います。

次に読む予定の小説は『みとりねこ』です。

七匹の猫をめぐる7つの物語。

『旅猫リポート』のスピンオフ作品も収録されています。







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