東京都にお住いの35歳男性から2020年1月頃に購入されたNikon Z6 24-70 レンズキットデジタルカメラを実際に使ってみたレビューをご紹介します。
目次
デジタルカメラを欲しいと思ったきっかけ
趣味で、デジタル一眼レフでの撮影をしてきましたが、機材の重さが年々こたえるようになってきたことと、視力が下がってきてOVFファインダーでのマニュアルピント合わせがしづらくなったことがきっかけで、ミラーレス一眼へ乗り換えることを決意しました。
ミラーレス一眼はまだ成熟していないカテゴリですが、その進化を待つよりも使い込んでいった方がよいと判断したので、2020年の年明けに心機一転で機材を入れ替えました。
デジタルカメラの候補にあがっていたもの
もともとデジタル一眼レフカメラはニコン、サブ機のコンデジにはソニーを使っていたので、ミラーレス一眼に切り替えるとなったらこの2社が候補となりました。
価格はもちろん安ければ安いほどありがたいのですが、あまりに世代が古い機種も避けたかったので、ニコン Z6、ソニーα7 III、同 R IIIで比較しました。
主に悩んだ点は、システムトータルでのサイズ感や重量、必要なレンズの価格やサイズ感で、レビューサイトをたくさん見たり、店頭でデモ実機を操作したり、比較検討を重ねました。
Nikon Z6 24-70 レンズキット
SONY α7 III ILCE-7M3
SONY α7 R III ILCE-7RM3
Nikon Z6 24-70 レンズキットデジタルカメラに決めた理由
カメラボディのサイズ感は、ニコンとソニーで大差なかったのですが、レンズが比較的コンパクトに収まっていたのがニコンでした。
レンズキットの換算24-70mm標準ズームレンズも、無理に明るさを追わずにf/4通しとしたことで、全長が非常に短いレンズで、持ち運びを考えると非常にアドバンテージがありました。
ソニーもサードパーティのレンズが豊富で、価格競争力的にも魅力なのですが、高画質を追求した大きめのゴツいレンズが多めでした。
またソニーの2機種と比べて、ニコンのZ6はEVFがとても自然で見やすく、撮影していて快適だったこともあり、ニコンZ6に乗り換えました。
Nikon Z6 24-70 レンズキットデジタルカメラのスペック
スペック
- 撮像素子サイズ:35.9×23.9 ※CMOSセンサー/ニコンFXフォーマット
- 手ブレ補正機能:有 ※カメラ内センサーシフト式手ブレ補正
- マウント:ニコンZ
- 有効画素数:2450万画素
- 動画撮影機能:4K画質 ※4K UHD 30p/フルHD画質 ※1280/120p
- シャッタースピード:1/8000~30秒 ※(1/3、1/2ステップに変更可能)、Bulb、Time、X200
- 連写機能:有 ※12枚/秒(AFは追従、AEは1コマ目の制御に固定)
- 最低撮影感度:64
- 最高撮影感度:51200
- 液晶サイズ:3.2インチ ※TFT液晶モニター 約210万ドット、視野角170°、視野率約100%、明るさ調整可能(マニュアル11段階)、カラーカスタマイズ可能
- タッチパネル:対応
- 可動式液晶:チルト
- ファインダー:有 ※0.5型 Quad-VGA OLED、約369万ドット、明るさ調整可能(オート、マニュアル11段階)、カラーカスタマイズ可能
- ファインダー視野率:100% ※上下左右(対実画面)
- ファインダー倍率:0.8倍 ※50mmレンズ使用時、∞、-1.0m-1のとき
- フォーカスエリア(測距点):273点 ※静止画モード、撮像範囲FX、シングルポイントAF時
- 対応メディア(メモリーカード):XQDメモリーカード
- 電源:リチウムイオンバッテリー ※EN-EL15b/ACアダプター ※EH-5b+パワーコネクターEP-5B併用で使用可能
- 標準撮影可能枚数:380枚 ※画像モニターのみ使用時/310枚 ※ファインダーのみ使用時
- Wi-Fi:対応
- HDMI端子:有 ※Type C装備
- 内蔵ストロボ:無
- 外部ストロボ:対応
- 重量:675g ※バッテリーおよびメモリーカードを含む/585g ※本体のみ
- サイズ:幅134mm・高さ100.5mm・奥行き67.5mm
- 防塵・防滴機能:有
- キットタイプ:レンズキット ※「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」付属
- 公式サイト:https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_6/
私は新品で購入しましたが、価格は295,800円でした。
Nikon Z6 24-70 レンズキットデジタルカメラを実際に使ってみた
これまでのデジタル一眼レフカメラで撮影していたシーンでも、積極的にニコンZ6で撮影に挑んでいます、主に、気合を入れた撮影や、ミラーレス一眼が荷物にならない程度の旅行の記録で使っています。
コロナ禍になってからは外出ができず、撮影の機会はあまりありませんが、家で操作の習得に励んでいます。
特にミラーレス一眼独特のタイムラグの対処や、デジタル一眼レフでは弱かった動画撮影にもチャレンジしています。
ミラーレス一眼になったことで、小型軽量の恩恵に預かれることはもちろん、表現の幅が増えるいい機会になっています。
使ってみて気に入っているところ
EVFの見やすさが、最大のお気に入りポイントです。
ミラーレス一眼に乗り換えるにあたって、OVF派の方が異口同音で「見づらい」「目が疲れる」と批評していたので心配していたのですが、ニコンZ6に関していえば見え方はとても自然で、長時間見ていても疲れは感じにくいという印象です。
むしろ、マニュアルフォーカスでのピント面を輪郭で強調表示したり、部分的に拡大してピント合わせをしやすくしたり、とOVFにはできない芸当を軽々やってのけるEVFに、便利さを実感する毎日です。
こんな方にはおすすめしたい
- デジタル一眼レフからミラーレス一眼へ乗り換えたい人
- レフ機のボディサイズや重さが辛くなってきた人
- 画質は落とさず、レンズをコンパクトにしたいと考えている人
- ニコンFマウントのレンズを所有有している人
- スチールも動画も、クオリティ高く撮影したい人
使ってみて気に入らなかったところ
覚悟はしていましたが、AFはまだまだ発展途上です。
発売後のファームアップデートで瞳AFが追加されたり、トラッキング性能が向上したとのことですが、デジタル一眼レフの食いついたら離さないAFに慣れてしまうと、まだまだ被写体にして食いつかない、相手を迷う、相手を見失うという状況です。
特にこちらに向かってくる被写体は苦手のようで、小学校低学年の児童が走ってくる程度の低速でも追随ができていません。
このあたりは技術の進化を気長に待つしかないと考えています。
こんな方にはおすすめしない
- ニコンのカメラに慣れていない人
- 写真を撮るなら何がなんでもOVF派という人
- 新しいシステムや操作に慣れるのが嫌な人
- 動き物を撮る機会が多い人
- ランダムに動き回る被写体をAFで撮る人
Nikon Z6 24-70 レンズキットデジタルカメラ購入後の生活
ミラーレス一眼になったことで、機材全体の軽量化が図れました。
一部のレンズの明るさを f/2.8からf/4.0に変更しましたが、レンズが暗くなるデメリットよりも新しいZマウントによる高画質化のメリットの方が大きく、トータルの満足度は高いです。
機材を持ち出すのが億劫にならなくなったのも良い点です。
また積極的に4K動画を撮影するようになり、スチールに加えて動画という表現手法が増えたのも嬉しいポイントです。