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小説のレビュー

【ネタバレ注意】小説『かがみの孤城(上)』のレビュー!小説を見た感想は「必死に切り抜けたあの日々と、友達との絆の記憶」

大阪府にお住いの39歳女性(主婦)が2022年6月頃に「紙の本」で読んだ小説『かがみの孤城(上)』のレビューをご紹介します。

小説を見た感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、小説を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この小説の読みどころ

  • 狼面の不思議な少女「オオカミさま」の目的と真実とは
  • 城のどこかにある「願いの鍵」を、こころ達7人は見つけることができるのか
  • 集められた7人の共通点と彼らの抱えるさまざまな葛藤

小説『かがみの孤城(上)』を読もうと思ったきっかけ

普段から、欲しい本がなくても本屋さんを見かけるととりあえずウロウロして、物色するのが習慣になっています。

大体は「これ面白そう」と表紙や帯からインスピレーションを得て購入に至るのですが、この本に関しては 一度めに見かけたときに手に取るも、その時は購入しませんでした。

ですが、チラ見したプロローグ~第一部の冒頭のあたりの情景が頭に棲みついてしまいずっと気になっていました。

衝撃な始まりでもなんでもないのですが、たぶん自分の幼少期を思い出すような設定だったからだと思います。

当時読みたいと探していた系統の話ではなかったので他を探しましたが、やはり頭から出ていかず、 三度目の書店探索の折、購入に至りました。

小説『かがみの孤城(上)』の内容

主人公こころはある出来事のせいで、入ったばかりの中学に通えなくなってしまった女のコです。

両親が出勤した後いつものようにひとり部屋にいると、突然姿見が光りだして、手を触れたこころは鏡の中に吸い込まれてしまいます。

鏡の世界にはひとつの城があり、そこにはこころと同じように招かれた子供たちが7人。

7人はあるお題に取り組むべく、自宅と城とを行き来する日々を送ります。

現実世界での辛かった出来事と対峙しながら、こころは城で会う子供たちと友達になっていきます。

不思議な城で新しい友達と過ごすうち、こころの現実での家族や学校との距離にも少しずつ起きる変化。

読むほどに感情豊かになる登場人物たちとその背景に、きっと読んだら引き込まれるはずです。

小説『かがみの孤城(上)』の作品情報

作品情報

小説『かがみの孤城(上)』のあらすじ

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。
なぜこの7人が、なぜこの場所に――
すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。

小説『かがみの孤城(上)』の読みどころをネタバレ覚悟で解説

私がネタバレ覚悟で解説したい小説『かがみの孤城(上)』の読みどころは大きく3つです。

この小説の読みどころ

  • 狼面の不思議な少女「オオカミさま」の目的と真実とは
  • 城のどこかにある「願いの鍵」を、こころ達7人は見つけることができるのか
  • 集められた7人の共通点と彼らの抱えるさまざまな葛藤

狼面の不思議な少女「オオカミさま」の目的と真実とは

鏡の世界に引き込まれたこころを待っていたのは、狼の面をつけた女のコでした。

リカちゃん人形のような可愛らしいピンクのドレスに狼顔というなんとも不思議な格好をした女のコは、こころたち7人の子供たちを西洋の童話に出てくるような城に集め、「鍵」を探すという課題を課します。

オオカミさまは普段はどこかへ隠れていますが、呼びかけに応えて姿を現し、その可憐な姿に不釣り合いな喋り口調で淡々と質問に答えてくれます。

7人の推理に答えるかたちで、徐々に説明されるルールの中で見えてくるもの・・
何故オオカミさまは7人を集めたのか・・下巻で明らかになる彼女の真実に向けて謎が深まります。

城のどこかにある「願いの鍵」を、こころ達7人は見つけることができるのか

オオカミさまから7人に与えられたのは、この城のどこかにあるという「願いの部屋」へ入るための「願いの鍵」を 探し出すというミッションでした。

「鍵」を見つけた1人のみが「願いの部屋」の扉を開け、自身の願いを叶えることができるといいます。

そしてそれは3月までの期限付きということを告げられます。

7人はそれぞれに思惑を秘め、自宅と城とを行き来しながら「鍵」を探し始めます。

「鍵」はどこにあるのか。こころは「鍵」を見つけ、願いを叶えることができるのか。

こころの頭に浮かんだ願いに、どれだけ苦しい思いをしたのかが窺えて胸が苦しくなりました。

集められた7人の共通点と彼らの抱えるさまざまな葛藤

最初の集合で誰もが薄々と気付いていながら、すぐには口に出さなかった7人の共通点があります。

オオカミさまは、この城に来れる時間は9時から5時までだと言いました。

つまり、ここに呼ばれた7人はみんな学校に通っていないのです。

その共通点がオープンになるにつれ、徐々に自分について話し出す7人ですが、単に不登校なだけではないそれぞれなりの事情があることが分かってきます。

こころは、これまで両親にすら言えなかった辛い気持ちを、立場の似た相手を前にして初めて吐き出すことができます。

こころ以外にも様々な環境に身を置いていることが見え始め・・お互いに話をする中で変化する子供たちの心情に 頑張って、とエールを送りたくなります。

小説『かがみの孤城(上)』を読み終わった感想

鏡に吸い込まれ不思議な城へ「願いの鍵」を探しに行くーーという一見メルヘンなストーリーですが、テーマとして見えてくるのは不登校となってしまった子供たちとその周囲の人間との関わり方です。

私自身、不登校とまで行かなくとも小学校時代に辛いことがあり、「気づいてほしかった」「こうできていれば」というトラウマを抱え大人になってしまった過去があるので、小説の中で描かれるこころの心情に、ひとつひとつ涙し思いを重ねながら読んでいました。

心の動きがとても繊細に表現されており、自分の思いをカタチにしてくれているようで、どんどん小説の世界に入り込むことができました。

オオカミさまからの試練を乗り越える過程でこころの中に芽生えゆく強さを見て、あたたかい勇気をもらえた気がします。

とても心を揺らす感動的なお話だと感じました。

小説『かがみの孤城(上)』で印象に残った名言

私が小説『かがみの孤城(上)』を読んで特に印象に残った名言です。

「こころの母親」のセリフ

「長い闘いになるかもしれないけど、闘おう。頑張ろう、こころ」

小説『かがみの孤城(上)』の評価や口コミ

他の方が小説『かがみの孤城(上)』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

おわりに

私が小説『かがみの孤城(上)』を読んだ感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ読んでください。

次に読みたいと思っている小説は『未来 (湊かなえ)』です。

主人公の章子へ未来の自分から手紙が届きます。

それに返事をする内容で書き溜められていく、手紙の形式をとったストーリー進行の小説です。







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