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小説のレビュー

【ネタバレ注意】小説『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える。』のレビュー|小説を読んだ感想は「能力なし主人公たちが異世界でサバイバルする、飯テロライトノベル」

東京都在住の49歳の女性(IT・通信系:クリエイター)が2022年4月頃に「Kindle Unlimited」で読んだ小説、『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える。』のレビューをご紹介します。

小説の感想や読みどころをネタバレ含む形で解説しています。

小説を読む前にその面白さを知りたい方や、評価や口コミが気になっている方は参考にしていただけます。

この小説の読みどころ

  • 貴族のお嬢様を助けにゴブリンの住む洞窟へ仲間と向かう主人公たち。

    反抗的だったウォーカー仲間を料理で手懐ける様子。

  • 凶暴なダッシュバードという鳥の魔獣に襲われた主人公たち。

    奴隷の少女と受付嬢の仲間を助けるために死闘を繰り広げる様子。

  • 異世界召喚された高校生の勇者と主人公たち。

    スタンピード制圧という魔物討伐イベントで間接的に対決する様子。

小説『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える』を読もうと思ったきっかけ

飯テロというジャンルの作品が好きで、主人公が料理を作ることで困難を乗り越えるタイプの作品に興味がありました。

そのため、Kindleで該当の作品を検索して見つけました。

このようなジャンルでは、通常、主人公が女性または、料理の経験がある男性となることが多いのですが、今回選んだこの小説では、異世界に呼ばれる直前までブラック企業で体育会系のサラリーマンをしていた3人の男友達が主人公でした。

その点が他の作品と異なることから、特に興味を引かれました。

小説『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える』の内容

異世界に召喚されたが、何も能力がなくハズレと言われて追い出された主人公の3人組が、ウォーカーという冒険者になり、サバイバル生活を送る物語です。

最初は遠巻きにされていた3人ですが、現地の人々が絶対に食べなかった魔獣の肉を使用し、魔獣料理の美味しさを広めることで、受け入れられ、仲間が増えていきます。

出てくる料理は唐揚げやトンテキなどおなじみのものですが、タイトル通りの男飯という感じで、リーダー役の男性が料理をする描写は何度読んでも唾が溜まってしまいます。

ストーリーはピンチとコメディが交互に現れる起伏に富んだもので、全く飽きさせません。

現在3巻まで出ていますが、どの巻から読んでもスムーズにストーリーに入れて、読後は満足感が得られると思います。

優れた構成のライトノベルだと思います。

作品情報

  • 著者:くろぬか
  • イラスト:TAPI岡
  • ISBN:9784575244342
  • 出版社:双葉社
  • 判型:4-6
  • ページ数:334ページ
  • 定価:1200円(本体)
  • 発行年月日:2021年08月
  • 発売日:2021年08月30日
  • 国際分類コード【Thema(シーマ)】1:FB
  • 国際分類コード【Thema(シーマ)】2:1FPJ
  • 公式サイト:https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-24434-2.html

小説『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える』の読みどころをネタバレ覚悟で解説

私が解説したい小説『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える』の読みどころは大きく3つです。

この小説の読みどころ

  • 貴族のお嬢様を助けにゴブリンの住む洞窟に仲間と向かう主人公たちが、反抗的だったウォーカー仲間を料理で手懐ける
  • 凶暴なダッシュバードという鳥の魔獣に襲われた主人公たちが、奴隷の少女と受付嬢の仲間を助けるため死闘する
  • 異世界召喚された高校生勇者と主人公たちが、スタンピード制圧という魔物討伐イベントで間接的に対決する

貴族のお嬢様を助けにゴブリンの住む洞窟に仲間と向かう主人公たちが、反抗的だったウォーカー仲間を料理で手懐ける

ウォーカーとして活動し始めた主人公たちにゴブリンにさらわれた貴族の令嬢を助ける依頼があります。

同じ依頼を受けた他のパーティーが主人公たちに反発し、なかなかゴブリンの洞窟にたどり着けません。

しかし、主人公たちは洞窟内でネトゲの知識を活かし、その結果、周囲から一目置かれるようになります。

貴族の令嬢を無事に救出した後、主人公たちは天ぷらなどの料理を振る舞います。

その美味しさに他のパーティー、さらには貴族の令嬢までがその味の虜になるのでした。

凶暴なダッシュバードという鳥の魔獣に襲われた主人公たちが、奴隷の少女と受付嬢の仲間を助けるため死闘する

ダッシュバードという鳥の卵を取りに行く依頼を受けた主人公たちですが、その数の多さに圧倒され、依頼を断念しようとします。

しかし途中でダッシュバードの群れに見つかり、戦闘となります。

仲間の奴隷の少女と受付嬢を守るために、主人公たちは縦横無尽に奮闘します。

しかし、その数は多すぎ、危険な状況に陥ります。

そこへ奇跡が。

主人公たちが前に出会い、食事を提供したトレントという木の魔物たちが助けに来てくれるのです。

異世界召喚された高校生勇者と主人公たちが、スタンピード制圧という魔物討伐イベントで間接的に対決する

主人公たちの後には、日本から異世界に召喚された人々がいます。

その中には勇者と聖女の姿もありますが、その他の人々は追放されてしまったと知り、主人公たちは彼らを探し、仲間にします。

そして、その勇者のお披露目として行われる「スタンピード制圧」という魔物討伐イベントへ、主人公たちはウォーカーとして参加します。

しかし、その途中で混乱が起き、勇者が考えずに魔法を使い、現場は大混乱に。

それに怒った主人公たちは、魔獣たちに立ち向かうことを決断します。

小説『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える』の読後感想

久しぶりに見事な物語と出会えたのが感想として挙げられます。

往々にして、異世界へ日本から迷い込んだ主人公たちは何かしらのスキルや魔法など、特別な才能を活かして無双するものですが、これらの特異さがまったくないにもかかわらず、サバイバルを通して強くなっていく主人公たちに自然と共感できました。

主人公3人ともに、人間臭さがなく、まさに素直な馬鹿といえる性格が面白く、魅力的です。

現在は3巻まで出版されており、今後の展開が楽しみなライトノベルの一つです。

小説『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える』で印象に残った名言

私が小説『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える』を読んで特に印象に残った名言を紹介します。

「主人公の一人、リーダー役の北山公太」のセリフ

スタンピード制圧戦の際に主人公が叫んだ「生きるために生きる!それが俺たちだ、ボケ!」というセリフは、名言だと感じました。

小説『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える』の評価や口コミ

他の方が小説『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える。』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

多少のご都合主義はありますが、文章はしっかりしていますし、面白いです。男飯とか言いながら、かなり料理スキルは高いです。
Amazonの口コミ

異世界ものといえばハーレム前提、みたいな作品が多い中、男メインで男飯、行動はガサツというこんな作品今までなかったです。で、これが意外と良いんですね。そもそも魔獣と相対するんですから基本は男性メインになるはずですから当然ですよね。で、お話も面白かったですからもう次も期待してます。
Amazonの口コミ

元々友人だったというのもあるが3人の仲が良いのが見ていて心地よい。こういうのって裏切ったりとかギスギスしたりとかって展開のものもあるだろうけどこの作品はとにかく能天気に明るく異世界生活を楽しんでいる。最初こそ追放ザマァ系の雰囲気を醸し出しているがそれも食べるために必死な生活を続けていく内に割とどうでもよくなっていくのが痛快。よくレビューで「飯テロ」なる言葉を目にするがこの作品以上に表現豊かで美味しそうな作品を見たことがない。某ネットスーパーのスキルで有名になった作品でもこの作品より美味しそうだとは感じなかった。イラストのキャラクターはかなり魅力的に描かれているがところどころ等身がおかしく、頭が大きく体が小さい絵が散見される。また全体的に絵が白いのは残念。ただカラーはめちゃくちゃ気合が入っているので挿絵の方にももっとそのちからを向けてもらえると嬉しい。今巻では最初に追い出されたところではなく名前の売れているパーティへ見返しがあるのだが嫌味にならない程度にしかも痛快に披露してくれて終始楽しく読めた。店頭で偶然手に取った本がものすごい当たりで出会わせてくれた偶然に感謝している。とにかく面白い。続きを読む
Amazonの口コミ

チートでやっちゃう話ではありません地味に面白いです情熱感じられる話
Amazonの口コミ

タイトルそのまま。異世界の常識をぶっちぎって、魔獣を喰らい尽くす男3匹。猫耳美少女をアクセントに、受付嬢を加えた「悪食」パーティが、サバイバルしながら飯を食う物語。味噌や醤油、コメと言った定番アイテムは既に存在し、店で買える世界。野菜は森に生えているので取り放題。にく、魚、卵と言った材料を森の魔獣で賄い、飯テロ(しかも男飯)をかます。ガタイのでかい漢たちによる一狩り系物語。
Amazonの口コミ

みなさんの小説を読んだ感想が面白いですね!

おわりに

私が小説『勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える。』について、感想や読むべきポイントをネタバレ覚悟で解説致しました。

面白いと感じられた方は、ぜひ読んで頂きたいと思います。

次に読みたいと思っている小説は『田中家、転生する。 4』です。

地震で全滅した日本の一家族が、異世界のある国で家族ごとに貴族として転生します。

あるとき同時に記憶が蘇った家族は、貴族として何とかまともに暮らそうとしますが、日本で住んでいた頃の習慣が出てしまい、貴族らしくない行動を取って周囲を驚かせてしまいます。

しかし、その行動が王妃を救ったり、貧民を助けたりすることにつながり、元田中家の面々はますます注目を浴びることになります。

これが異世界コメディの展開です。

4巻では日本風の土地のピンチを救うために田中家が奮闘するようで、早く読みたいと思っております。







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