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小説のレビュー

【ネタバレ注意】小説『月の満ち欠け』のレビュー|小説を読んだ感想は「万人が読める転生恋愛小説」

埼玉県にお住まいの34歳女性(職業:デザイナー)が2023年12月頃に「紙の本」で読んだ小説『月の満ち欠け』のレビューをご紹介します。

この小説についての感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説していますので、小説を読む前に面白さを知りたい方、評価や口コミが気になる方は参考にしてください。

この小説の読みどころ

  • 月の満ち欠けのように転生を繰り返す女性の恋愛の行方
  • 目の前にいる七歳の娘が、かつての我が子?実際にそんなことが可能なのか
  • 「瑠璃」が一体何者で、何を目指しているのか

小説『月の満ち欠け』を読もうと思ったきっかけ

ドラマ「Silent」が流行っていた時期に、主演の目黒さんの出演している映画「月の満ち欠け」の存在を知りました。

映画の予告を見て、原作を読んでみたいと思い、書店で手に取ったのがきっかけです。

単行本の表紙に小説家の伊坂幸太郎さんのコメントがあり、伊坂さんが推薦する本なら、きっと面白いと思い、購入を決めました。

目黒さんが年上の人妻役である有村さんに恋するというイメージで読み始めましたが、そのような話ではなく、先が気になり一気に読み進めました。

小説『月の満ち欠け』の内容

「生まれ変わり」を主題にした小説です。

恋愛小説とも言え、ファンタジー、ホラーにも分類することができます。

内容は、女性「瑠璃」が恋人である「三角」と再会するため、月の満ち欠けの如く転生を繰り返すというものです。

瑠璃が転生を繰り返すことにより、周囲は混乱し、対応に苦慮します。

瑠璃と、瑠璃の最初の人格「正木瑠璃」の夫である正木竜之介、正木瑠璃が転生した小山内瑠璃の父である小山内堅の視点を中心に、瑠璃と三角の恋愛の結末を描いています。

作品情報

  • 著者:Lunarly、Kiki Ely
  • ISBN:9784537221398
  • 出版社:日本文芸社
  • 判型:A5
  • ページ数:208ページ
  • 定価:2200円(本体)
  • 発行年月日:2023年09月
  • 発売日:2023年09月15日
  • 国際分類コード【Thema(シーマ)】1:VSPM
  • 国際分類コード【Thema(シーマ)】2:QDXB
  • 国際分類コード【Thema(シーマ)】3:MKMT
  • 公式サイト:https://www.nihonbungeisha.co.jp/search/?search_keyword=9784537221398

小説『月の満ち欠け』の読みどころをネタバレ覚悟で解説

今回、ネタバレ覚悟で解説したい小説『月の満ち欠け』の読みどころは大きく3つございます。

この小説の読みどころ

  • 月の満ち欠けのように転生を繰り返した女性の恋愛の行く末
  • 目の前にいる七歳の娘が、今は亡き我が子?そんなことが可能か
  • 「瑠璃」とは一体何者なのか、何が目的なのか

月の満ち欠けのように転生を繰り返した女性の恋愛の行く末

正木瑠璃(正木竜之介の妻)は、雨宿りをしたビデオレンタルショップで、大学生の三角哲彦と出会います。

瑠璃は、夫の同僚が「ちょっと死んでみる」とだけ書いた遺書を残し、亡くなったという事実。

そして死とは、別の人に生まれ変わるという可能性について、三角に自説を語ります。

そして、電車の事故で亡くなる少し前に、「私は月のように死んで生まれ変わる」という言葉を三角に言い残し、事故で亡くなります。

目の前にいる七歳の娘が、今は亡き我が子?そんなことが可能か

小山内瑠璃(小山内堅の娘)は、7歳になる頃、謎の高熱で1週間ほど苦しむ時期があります。

そして体調が落ち着いた頃から、今までにない不可解な行動をとり始め、小山内堅の妻は困惑する日々が続きます。

行ったはずのない場所に一人で出かけようとしたり、知るはずのない知識を持っている瑠璃でしたが、小山内と瑠璃は高校生になったら一人で出かけても良いと約束を交わします。

その際、家族は一時的な安堵を得ることができます。

しかし、瑠璃が高校生になる前に、小山内は妻と娘の瑠璃を事故で亡くし、小山内瑠璃が望んでいたことは達成できないまま終わります。

「瑠璃」とは一体何者なのか、何が目的なのか

緑坂瑠璃は、転生前自分の夫であった「正木竜之介」との話を小山内に伝えます。

小山内は心のどこかで、「目の前の緑坂瑠璃」が自分の娘の生まれ変わりであると納得します。

その後、緑坂瑠璃はこれまでの転生で果たせなかった目的、三角哲彦に会うために彼の勤務する会社に向かいます。

ランドセルを背負った瑠璃は、色々な障害に遭遇しますが、なんとか三角の働く高層ビルに入り込み、緑坂瑠璃の姿で三角哲彦と再会し、その目的を果たします。

小説『月の満ち欠け』を読み終わった感想

一気に読み進めたくなる面白さがあります。

途中、時系列や現在の瑠璃が転生何回目の瑠璃なのかなど、混乱しそうな場面も存在します。

しかし、文章力が高く淡々と話が進んでいくため、過剰に悩まずに読み進めることができます。

最終的に三角がおじさんで、瑠璃が小学生の姿で再会するため、純粋な恋愛小説とは言えません。

ただし、この物語の世界観に深く浸かり、最終的にどうなるのかを思いながら読むと、非常に楽しむことができる作品だと考えます。

小説『月の満ち欠け』で印象に残った名言

私が小説『月の満ち欠け』を読んだ際に特に印象に残った名言を紹介します。

「瑠璃」のセリフ

瑠璃も破りも照らせば光る。

小説『月の満ち欠け』の評価や口コミ

他の方が小説『月の満ち欠け』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

みなさんの小説を読んだ感想が面白いですね!

おわりに

小説『月の満ち欠け』について、私の読書感想と読みどころをネタバレ覚悟で解説してきました。

面白さを感じていただけましたら、ぜひ読んでください。

次に取り組む予定の小説は『マスカレード・ゲーム』です。

この小説は、殺人事件の被害者の遺族に関連する事件が起こり、その事件の主要な登場人物たちがホテル・コルテシア東京に潜入するという展開のミステリー作品です。

これはシリーズものの第三作目になります。







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