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小説のレビュー

【ネタバレ注意】小説『座敷童子の代理人』のレビュー!小説を見た感想は「人と魑魅魍魎が優しく交流するファンタジー文学」

千葉県にお住いの40歳男性(流通・小売系:物流センターの検品担当)が2022年5月頃に「紙の本」で読んだ小説『座敷童子の代理人』のレビューをご紹介します。

小説を見た感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、小説を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この小説の読みどころ

  • 崖っぷち作家が再起をかける
  • 牧歌的な田舎で都会の疲れをリフレッシュ
  • 久しぶりの宿泊客と珍客との意外な接点

小説『座敷童子の代理人』を読もうと思ったきっかけ

朝起きるとベッドから降りてリビングでパンとコーヒー、出勤先は均一な建物が並んでいる倉庫街、ルーティンワークをこなしつつ定時で帰宅するとノートパソコンで事務作業。

延々と決まりきった毎日を繰り返していると、せめて本の中に潤いを求めたくなってしまいました。

そんな時に手に取ってみたのが仁科裕貴さん作、秘境の旅館を舞台に小説家と妖怪たちとの交流が描かれています。

2015年の5月にアスキー・メディアワークスから刊行されていて、文庫版だと649円とお手頃価格です。

小説『座敷童子の代理人』の内容

生まれて初めて書いた長編小説がいきなり大手新人賞に選ばれた緒方司貴は、18才で華々しくデビューを果たしました。

その後の5年間は鳴かず飛ばずで売り上げは下降の一途をたどるのみ、新作発表のペースは年に1冊程度にまで落ち込んでいきます。

担当編集者の進藤久臣から1か月というタイムリミットを突き付けられてしまい、向かう先は岩手県遠野市にある「迷家荘」。

座敷わらし伝説で名高く出世の宿としても評判が広まっているこの場所で、緒方は傑作を完成させることができたのでしょうか?

小説『座敷童子の代理人』の作品情報

作品情報

小説『座敷童子の代理人』のあらすじ

奇妙な縁で結ばれた“座敷童子たち”が贈る、あったかコージーミステリー

人生崖っぷちの妖怪作家・緒方司貴がネタ探しに向かったのは、座敷童子がいると噂の旅館・迷家荘。

だが、司貴はいなくなってしまった座敷童子の代わりに、謎の少年に導かれ、妖怪の悩みを解決することに!?

小説『座敷童子の代理人』の読みどころをネタバレ覚悟で解説

私がネタバレ覚悟で解説したい小説『座敷童子の代理人』の読みどころは大きく3つです。

この小説の読みどころ

  • 崖っぷち作家が再起をかける
  • 牧歌的な田舎で都会の疲れをリフレッシュ
  • 久しぶりの宿泊客と珍客との意外な接点

崖っぷち作家が再起をかける

10代で文学賞に輝いて23歳にして印税生活、何ともうらやましいご身分の主人公ですが本人の胸のうちは少々複雑なようです。

文芸雑誌に絞って純粋に筆1本で勝負をしたい緒方司貴、ファッション誌の取材を積極的に受け入れてタレントとして売り出したい出版社側。

両者の思惑が微妙にすれ違う中で、若者の活字離れと自身のスランプという二重苦が押し寄せてきます。

手のひらを返したような対応をする編集長や担当には飽きれつつも、「小説は生き物」と豪語する緒方がいかに進化していくのか見ものですよ。

牧歌的な田舎で都会の疲れをリフレッシュ

東京駅から東北新幹線に乗って3時間あまり、新花巻駅で快速列車に乗り換えて走ること50分弱、砂利の敷かれた山道を30分以上歩いてようやく到着。

創業160年を越える老舗旅館では和服美人の仲居さん、白沢和紗がお出迎えしてくれます。

料理は海と山の幸を活かした会席料理、普段はカップラーメンやコンビニ弁当ばかりだという緒方は大喜びです。

四方を山に囲まれている遠野盆地では午後5時には夕暮れ時を迎えるため、規則正しいリズムで寝起きして執筆活動に励むにはピッタリな環境ですね。

久しぶりの宿泊客と珍客との意外な接点

怪奇小説家として生計を立てている緒方、突如として客室に座敷わらしや河童が上がり込んできてもビクともしません。

旅館内で発生した盗難事件や温泉枯渇騒動も、妖怪たちと協力して解決してしまうほど逞しいです。

和紗を始めとする従業員たちにはその姿が見えないために、緒方は座敷わらしたちの「代理人」を勤めることに。

8歳の時にも迷家荘に泊まったことがあるという緒方が、なぜ15年ぶりにこの地を再訪したのかも推理してみてください。

小説『座敷童子の代理人』を読み終わった感想

自分が面白いと思うものをありのままに読者に伝えたい緒方、とにかく売れる「商品」を作りたいという進藤。

次回作の打ち合わせをしていたふたりが熱を帯びてきて、かなり激しい口喧嘩をする冒頭のシーンが印象的でした。

小説家と編集者との方向性の違いをリアルに映し出していて、おそらく進藤は科学で証明できない妖怪など端から信じてないのでしょう。

自分が見ているものがこの世界の全てだと言い切るような、視野の狭い人間だけにはなりたくないと思いました。

小説『座敷童子の代理人』で印象に残った名言

私が小説『座敷童子の代理人』を読んで特に印象に残った名言です。

「緒方司貴」のセリフ

人は結局己の目で見たものしか信じません。どれだけ言葉をつくそうとも。

小説『座敷童子の代理人』の評価や口コミ

他の方が小説『座敷童子の代理人』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

おわりに

私が小説『座敷童子の代理人』を読んだ感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ読んでください。

次に読みたいと思っている小説は『僕が七不思議になったわけ』です。

安全志向を第一にしてきた男子高校生がドキドキの生活へと巻き込まれていく、小川晴央さんによる青春ストーリー。とある地方都市にまつわる幽霊譚がベースになっていて、「遠野物語」をモチーフにした本作と読み比べてみたいです。







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