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小説のレビュー

【ネタバレ注意】小説『舟を編む』のレビュー!小説を見た感想は「時と人を、辞書が紡ぐ」

東京都にお住いの28歳女性(金融・保険系:事務職)が2022年8月頃に「紙の本」で読んだ小説『舟を編む』のレビューをご紹介します。

小説を見た感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説しておりますので、小説を見る前に面白いのか知りたい方、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。

この小説の読みどころ

  • 「辞書づくり」という珍しい仕事の様子が分かる面白さ
  • 主人公を支える辞書が好きな凡人たち
  • 長い年月を費やして1つの辞書が完成する感動

小説『舟を編む』を読もうと思ったきっかけ

初めて題名を知ったのは、『舟を編む』が映画化された時です。

しかし、その頃はタイトルから海か編み物の話かと早合点し、映画を見に行ったり本を読んだりはしませんでした。

時は流れ、最近になって、動画視聴サービスでアニメ版『舟を編む』を見つけました。

好きな声優である・神谷浩史さんが出演していたこともあり、アニメ第1話と第2話を視聴したところ、これは先に原作で楽しみたいと思い、書籍『舟を編む』を読むに至りました。

小説『舟を編む』の内容

ある出版社で新しい辞書が完成するまでを描いた小説です。

定年を目前に控えた辞書編纂部の出版社員の荒木が、自分の後釜探しをするところから、物語は始まります。

荒木は、馬締(まじめ)という冴えない営業部の社員と出会います。

この馬締が『舟を編む』の主人公であり、新しい辞書『大渡海』の編纂の中心となる人物です。

不器用ながらも一途に辞書づくりに向き合う馬締と、その周りの人々のプロフェッショナルな仕事と人間模様を描いた、静かだけれども熱い作品です。

小説『舟を編む』の作品情報

作品情報

小説『舟を編む』のあらすじ

出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!

小説『舟を編む』の読みどころをネタバレ覚悟で解説

私がネタバレ覚悟で解説したい小説『舟を編む』の読みどころは大きく3つです。

この小説の読みどころ

  • 「辞書づくり」という珍しい仕事の様子が分かる面白さ
  • 主人公を支える辞書が好きな凡人たち
  • 長い年月を費やして1つの辞書が完成する感動

「辞書づくり」という珍しい仕事の様子が分かる面白さ

出版社を舞台にした小説やドラマは数多くあれど、辞書づくりに焦点をあてた物語は殆どないのではないでしょうか。

私は『舟を編む』を読んだことで、辞書や辞書づくりに関して初めて知ったことが沢山ありました。

例えば、見知らぬ単語を見つける度に、用例採集カードを作成していきます。

収集した用語の中から、他の辞書の当該用語の掲載の有無を参考にしながら、辞書に掲載するか取捨選択をします。

用語の語釈は各分野の専門家に依頼して書いてもらうこともあります。

しかし各専門家に書いてもらった語釈も、辞書としての全体の平仄を合わせるために、辞書編集者の校正作業は必須です。

挿絵1つにも拘りをもって、辞書編纂者はイラストレーターにオーダーをします。

紙の素材は、薄いけれども裏写りせず、めくりやすい特別な素材を使います。

挙げればきりがありません。

知らない仕事を本を通じて覗きみることができるのが、この小説の醍醐味の1つです。

主人公を支える辞書が好きな凡人たち

物語には辞書づくりのために生まれてきたような、良い意味で異常な人たちが登場します。

単語1つ1つに拘りをもち、深く考え、一途に邁進する人たちです。

主人公の馬締(まじめ)もその1人です。

一方で、社会人として決して能力は劣ってはいないものの、辞書づくり向きの人と比べると、辞書への熱意と適正が見劣りしてしまう辞書編纂部の社員たちも登場します。

彼らは馬締との適正の違いを感じながらも、不器用で時に辞書にのめり込み過ぎてしまう馬締を支えます。

彼らだって、馬締ほどではなくとも、辞書編纂が好きなのです。

そんな人間くさいキャラクターたちが、物語によりリアリティを与えています。

長い年月を費やして1つの辞書が完成する感動

この小説は物語の中盤で13年の時が流れます。

主人公は結婚し、主人公の同僚は結婚した上に子供を4人もうけます。

下宿先にいたネコは失踪してしまい、新たなネコが主人公の家に住み着きます。

これだけ登場人物のプライベートは変化したにも関わらず、未だに辞書は刊行されません。

だからといって、辞書づくりが止まっていたわけではありません。

出版社の方針や割り込み仕事が入る中でも、用例採集や語釈付けなどの辞書づくり作業は、地道ながらも続いていました。

長い時間を費やして、やっと1つの辞書が完成する様には、やはり感動してしまいます。

小説『舟を編む』を読み終わった感想

辞書編纂というテーマの斬新さ、作中を流れる時間の心地良さ、登場人物の数もちょうどよく、ユーモアあり、ラブストーリ要素ありと、物語として非常にバランスが良い作品です。

さすが、映画化・アニメ化されるだけあるなと思いました。

さらに、登場人物たちの辞書編纂にかける熱量に心を打たれると同時に、のめり込めるものがある彼らと自分を比べて嫉妬さえ覚えました。

自分も彼らのように、何か情熱を注げるものを見つけようと思います。

小説『舟を編む』で印象に残った名言

私が小説『舟を編む』を読んで特に印象に残った名言です。

「西岡 正志」のセリフ

有限の時間しか持たない人間が、広く深い言葉の海に力を合わせて漕ぎ出していく。こわいけれど、楽しい。やめたくないと思う。心理に迫るために、いつまでだってこの舟に乗り続けていたい。

小説『舟を編む』の評価や口コミ

他の方が小説『舟を編む』を見てどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。

おわりに

私が小説『舟を編む』を読んだ感想や読みどころをネタバレ覚悟で解説してきましたが、「面白い」と感じられた方はぜひ読んでください。







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