愛知県にお住いの42歳女性(マスコミ系:フリーライター)が2022年12月頃に読んだ『幸せになる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教えⅡ-』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
『幸せになる勇気』を購入したきっかけ
アドラー心理学の世界的大ベストセラー「嫌われる勇気」の続編であり完結編です。
「嫌われる勇気」は私が大好きな書籍で、人生の指南書でもあります。
その「嫌われる勇気」と今回の「幸せになる勇気」の二冊を合わせて「勇気の二部作」とよばれています。
これは二冊揃って一冊のような書籍なので、買わない理由はありません。
今回のテーマは、本当の自立と本当の愛です。
子どもをもつ自分としてはとても関心の高いテーマで、早く読み進めたいと思いました。
『幸せになる勇気』の概要
第一弾の「嫌われる勇気」に続き、青年と哲人の対話形式で展開しています。
あれから三年後を描き、教師になりアドラー心理学に基づく教育を実践していた青年の迷いや誤解が綴られます。
それを哲人が一晩かけて誤解をとき、本当のアドラー心理学の思想を伝え続けます。
第二弾の今回は実践編のような感覚で、教育や自立や愛がおもなテーマとなっています。
タイトル通り、どうすれば人は幸せになれるのかが哲学書としては読みやすく物語形式で展開していきます。
『幸せになる勇気』の基本情報
基本情報
- 出版社:ダイヤモンド社
- 著者:岸見 一郎/古賀 史健
- 定価:本体1,500円+税
- 発行年月:2016年02月26日
- ページ数:296ページ
- ISBN:978-4-478-06611-9
- 言語:日本語
- 公式サイト:https://www.diamond.co.jp/book/9784478066119.html
『幸せになる勇気』の目次
目次
- 第1部 悪いあの人、第一部悪いあの人、かわいそうなわたし
- 第2部 なぜ「賞罰」を否定するのか
- 第3部 競争原理から協力原理へ
- 第4部 与えよ、さらば与えられん
- 第5部 愛する人生を選べ
『幸せになる勇気』のYouTube(ユーチューブ)
『幸せになる勇気』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
「学識サロン」の「読めば「人間関係の悩み」解決する! 9分でわかる『幸せになる勇気』」がわかりやすくまとめられていたので、動画で見たい方はおすすめです。
『幸せになる勇気』から学んだことの要約とまとめ
『幸せになる勇気』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 本当の教育とは
- 本当の自立とは
- 本当の愛とは
タイトルの「幸せになる勇気」とは、結論から言うと愛する勇気のことです。
アドラーは「愛される人生ではなく愛する人生を選べ」と説いています。
アドラーがたどりついた結論は、幸せに生きるために誰もが為さなければならない人生最大の選択は、誰かを愛する決断をするということです。
本当の幸せを手に入れるには愛しかなく、その愛とは何かを最大のテーマとして詳しく書いてあります。
前作の「嫌われる勇気」を実践すべく、幸せになるための具体的な内容が詰まった一冊です。
本当の教育とは
教育の入口は必ず尊敬から始まります。
なぜなら教育とは仕事ではなく、交友だからです。
まずは大人が子どもを、上司が部下を尊敬する、役割として教える立場の人間が、教えられる立場の人間を敬うことから教育は始まります。
尊敬とはありのままに相手を見て、その人が唯一無二の存在であることを知ることです。
その尊敬がなければ、価値観を押し付けたり相手を変えようとするような間違った教育が為されてしまいます。
そして教育の最終的な目標は、相手に自立を促すことであり、自立をさせるために必要なものは、介入ではなく援助なのです。
本当の自立とは
人間は過剰な自己中心性からスタートします。
なぜなら子ども時代は親をはじめとする大人たちに愛され命を守ってもらわなければならず、生きていくために世界の中心に君臨せざるを得ないからです。
己の弱さや不遇をアピールすることで他者を思い通りに動かす自己中心性から脱却できて始めて自立が果たせます。
自分への関心を社会や他者への関心に切り替え、自分は世界の中心でなく一部なのだと理解することで本当の自立ができます。
本当の愛とは
落ちるだけの愛なら所有欲や征服欲と変わらず、子どもでも誰でもできます。
しかし本当の愛とは献身的な働きかけであり、誰かを愛する決断をすることです。
運命の人などは存在せず、ただひたすら目の前のパートナーと互いの手を取り合い運命といえるだけの関係を築き上げるのです。
愛とは勇気の行為であり、愛する勇気を持てない人は本当の幸せをつかむことができません。
人間は愛によってのみ自己中心性から脱却でき、本当の愛を知ったとき「わたし」だった人生の主語は「わたしたち」に変わります。
『幸せになる勇気』の感想
子どもを育てているので教育や自立について考えさせられました。
夫とも運命といえるだけの関係なのか考えさせられました。
その前に、自分自身さえ本当に子ども時代の愛されるためのライフスタイルである自己中心性から脱却して自立できているのか自信がありません。
前作の「嫌われる勇気」も知識として頭には入っているのですが、実践できているかと聞かれればNOです。
本作を何度も読みながら少しずつ実践していき、いずれアドラー心理学を自分のものにしたいと思いました。
『幸せになる勇気』の評価や口コミ
他の方が『幸せになる勇気』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
私のOS🧠に、この概念をアプデできたのは📘嫌われる勇気と📕幸せになる勇気と占星術のおかげ。10代の頃受けてきた批判の多くは、その人たちの劣等感の受け皿に私がなっていただけで、自尊心まで奪われる必要は無かった。自由と革命の星水瓶座。その私に備わった能力をこれからも活かしていきたいと思う https://t.co/k1adDEq8TT
— りえ🧝🏻♀️高波動エヴァンゲリスト (@rie_fairytail) June 7, 2023
嫌われる勇気 「課題の分離」
幸せになる勇気 「共同体感覚」問題行動の五段階、愛とは築くもの
これからどうするか再読、面白かった!#アドラー心理学 pic.twitter.com/n1pwBIC6SO
— ayu (@ayudesu_u) June 8, 2023
アドラー心理学の『嫌われる勇気』から今は『幸せになる勇気』を読んでいるのですが、この動機は「愛のタスク」のなかに私が探している答えはあるのだろうか、という疑問。
私は今、伴侶の受け入れがたい部分を、自分自身の受け入れがたい部分と重ねて、自分をまるごと受け入れる(信頼する。愛する)
— 森彗子☆修行中 多忙につきイラスト依頼停止しております! (@suiko1977) June 7, 2023
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
子育てにおいて、学んだ教育方法を実践したいと思います。
まずは何歳だろうと子どもを尊敬することからスタートしたいです。
つい子どもの課題に土足で介入してしまいがちですが、いつでも助けてあげられる場所から見守って必要なときだけ援助したいと思います。
尊敬の第一歩である「ありのまま」「その人らしさ」を受け入れ尊重し、子どもの関心ごとに真剣に関心を寄せるよう努力したいです。
そして夫とは本当の意味での愛を築き上げていきたいと思います。