新潟県にお住まいの67歳の男性(警備:パート・アルバイト)が2023年5月頃に読んだ『夢と金』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約し、まとめております。
書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は、参考にしてください。
目次
『夢と金』を購入したきっかけ
これは典型的な表紙買いです。
まず、タイトルが素晴らしいです。
「夢と金」。
そのタイトルが大きく表紙に印刷されています。
そして、タイトルと著者名の背景には、とても目を引く写真が使用されています。
木造の吹き抜けの空間には、螺旋形の階段があり、一人の男が立っていて、吹き抜けの天井まで続く本棚を眺めているという構図です。
一見、SF映画の一場面のような写真です。
これは一体何の本なのだろうと思いました。
著者自体は全く知りません。
しかし、本を手にとって中を少し見て、面白そうだと感じたので購入しました。
『夢と金』の概要
よく「夢かお金か」と言われますが、夢を叶えるためにはお金が必要です。
ところが、日本では十分なお金の教育が行われていないと著者は述べています。
そのため、特に若者に向けて、著者がどのようにお金を得てきたのかを実体験を元に語ります。
しかし、一般的な金融に関する本とは異なり、著者のユニークな視点が明らかに、そして簡単に説明されています。
さらに、最後の部分では、最新の技術であるNFTとAIについても著者の視点から説明しています。
基本情報
- 著者:西野 亮廣
- ISBN:9784344040502
- 出版社:幻冬舎
- 判型:4-6
- 定価:1500円(本体)
- 発行年月日:2023年04月
- 発売日:2023年04月19日
- 国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATX
『夢と金』のYouTube(ユーチューブ)
『夢と金』について、YouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
「中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY」チャンネルが細かく解説していますので、本を読む時間がない方にはこちらのYouTube(ユーチューブ)動画をおすすめします。
『夢と金』から学んだことの要約とまとめ
『夢と金』から私が学んだポイントは、大きく3つの内容となります。
私が学んだこと
- 商品の価値には「機能」と「意味」が存在
- 意味を売るためにファンを作る
- AIの可能性
「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを学ぶところから始まり、商品には機能で売るものと意味で売るものがあるということを学びました。
これまでの日本ではとかく機能ばかりに目が向けられていましたが、機能だけでは高く売れません。
お金を稼ぐためには、意味を売ることを考える必要があります。
そのための練習として、世の中の商品を見て、「これは機能で売っているのか、意味で売っているのか」と考える癖をつけることが重要です。
何より、貧乏では夢を実現できません。
お金を稼ぐためには、頭を働かせる必要があります。
商品の価値には「機能」と「意味」が存在
本書を通して何度も語られることですが、商品の価値には「機能」と「意味」が存在します。
機能とは、例えば自動車であれば、「速く走れる」「車内が広い」「乗り心地が良い」「最近では自動運転に対応している」といったことです。
機能が高ければ、当然価格も高くなります。
一方、意味とは、機能とは別次元の価値です。
これは「ファンとしてぜひとも欲しい」という気持ちを表現しています。
この考え方を自動車に例えると、スーパーカーの存在がそれに当たります。
乗り心地が良いという観点で価値を判断し、数千万円のスーパーカーを買う人はほとんどいません。
スーパーカーを買うのは、大金持ちであり、それを飾りとして所有し、それだけ見て楽しむことが目的です。
乗り心地が良い、つまり機能の優れた車は別に所有しており、普段はそれに乗るのです。
「機能」と「意味」の考え方を学び、本書を読む価値があったと感じました。
意味を売るためにファンを作る
商品を「意味」で売るために必要なのは、ファンを増やすことです。
そして、「意味」で売った後は、ファンを裏切らないようにする必要があります。
例えば、あるアイドル歌手のサイン入りチェキをファンクラブで販売したとします。
これは、実用的な機能のない商品です。
しかし、これを購入した人は、「そのアイドルを応援する」という「意味」を買ったのです。
もしそのアイドルが覚せい剤の常習者で逮捕されたとなると、買ったチェキの「意味」は急落します。
この例は私の創作ですが、理解していただければと思います。
AIの可能性
現在、AIというものがどんどんと世の中に出てきています。
本書ではAIによってどのような職業が失われるかということが議論されています。
以前は単純作業がAIに取って代わられると思われていました。
しかし、AIが発展するにつれて、意外にも創作分野が危険にさらされていることがわかりました。
例えばイラストです。
これは人間にしかできない分野だと長らく思われていました。
しかし現在、AIの描くイラストのクオリティが飛躍的に上がっています。
それを考えると、小説や音楽もそのうちAIに取って代わられてしまうのではないかと、個人的に感じています。
『夢と金』の感想
過去に「金持ち父さん、貧乏父さん」という本を読んだことがあります。
その本ではお金について実に分かりやすく語られ、お金持ちになるためにはどのように行動すべきか、説得力のある説明がなされていました。
今回、「夢と金」を読み、「金持ち父さん、貧乏父さん」を読んだとき以来の衝撃を受けました。
新たな視点からお金について実に明快に説明してくれるからです。
「目から鱗が落ちる」という感覚でした。
しかし、どんな本もそうですが、理解したことを自分自身のものにするためには、一度内省し咀嚼する必要があると思いました。
『夢と金』の評価や口コミ
他の方が『夢と金』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
読むほどにまさに‼️っと思う事が沢山あり自分も子供にちゃんと教えてあげられていなかったのでこれからでも教えたいです。(子供は28歳ですが)
Amazonの口コミ
物の見方、考え方などとても参考になりました。
Amazonの口コミ
無知というリスクを痛感しました。学びます。ありがとうございます。
Amazonの口コミ
現実に向き合った、夢と金の事を西野さんの体験からリアルに書かれています。
Amazonの口コミ
やる気上がる
Amazonの口コミ
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
私自身、すでに年齢を重ね、がつがつとお金を稼ぎ夢を実現するというよりは、趣味で短い小説を書いてネットに投稿することなどを楽しんでいます。
そうした中で、「機能」と「意味」という視点が活かせるのではないかと感じています。
これまでは、とにかく面白い小説を書けばいい、すなわち機能さえあれば良いと考えていました。
その結果、多くの読者に読んでもらうことが難しかったのです。
これからは、どの程度であれファンを獲得することに注目していくべきなのかと、本書を読みながら考えられました。
具体的にどのように進めていくのかは、これからの課題となります。