山口県にお住いの30歳の女性(フリーランス)が2023年6月頃に読んだ『人という動物を理解する』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要紹してまとめております。
書籍を読み、学んだことや、感想、評価、口コミに興味がある方は、参考になさってください。
目次
『人という動物と分かり合う』を購入したきっかけ
ムツゴロウさんが亡くなったことをきっかけに、ムツゴロウさんについてのネット記事やYouTube動画、妻の記事を拝見するようになりました。
どのメディアでも鮮やかに描かれる、動物を操る魔法のようなムツゴロウさんの様子に、日々引き込まれていきました。
そんな中、ムツゴロウさんが書いた書籍に非常に興味を持ち、探し回って購入することにしました。
『人という動物と理解し合う』の概要
最初に、小児犯罪の内容から始まります。
天井の高さが高いほど知能が上がるという説について突っ込みを入れました。
それから、迷走してしまった青年を馬と触れ合わせることで更生させた話、袋系のワラビーなどの子供だけが母親を認識しない話、母子の関係がなければ育児ができない話、馬の出産予定日がわからない話、たぬきの育成に失敗した話、ファントムペインの話、フクロウの目の話、アメリカへ数十回通った話、エゾシカのツノの話、キツネの育成の話など、いくつかの小話で構成されています。
基本情報
- 著者:畑 正憲
- ISBN:9784797333398
- 出版社:SBクリエイティブ
- 判型:新書
- ページ数:192ページ
- 定価:700円(本体)
- 発行年月日:2006年03月
- 国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
- 国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
- 国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ
- 公式サイト:https://www.sbcr.jp/product/9784797333398/
『人という動物と分かりあう』のYouTube(ユーチューブ)
『人という動物と分かりあう』についてYouTube(ユーチューブ)で解説された動画が存在するか調査しましたが、残念ながら詳細に本書を紹介しているようなものは見つかりませんでした。
そのため、本ブログでその要点をまとめ、ご紹介したいと思います。
『人という動物と分かりあう』から学んだことの要約とまとめ
『人という動物と分かりあう』から学んだポイントは大きく3つあります。
私が学んだこと
- ムツゴロウさんについて
- 時間を飾らなくても良いということ
- 胎教は不要であること
私は自分の時間を飾ることなく生きていくつもりはありません。
この考え方はムツゴロウさんが著書で述べていたもので、本の中で一番印象に残った言葉です。
その言葉には大きな衝撃を受けました。
歳を重ねるごとに、私自身も時間を飾ることに対する固定観念に悩むことが増えました。
しかし、そのようなことは必要ないと教えてもらい、心から納得することができました。
ムツゴロウさんについて
小さい頃からテレビで見ていたムツゴロウさんの本格的な人物像を知りたいと思っていましたが、強烈なイメージが先行してしまいどのようにアプローチすればよいのか分かりませんでした。
しかし、最近まで生きていると知り、新しい本も出版されていると知ると近い存在として感じることができました。
また、著書を通じてその心の深層に触れることができ、ムツゴロウさんとの距離がより縮まったと感じています。
時間を飾らなくても良いということ
私たちは無理に自分を飾ることなく、自分らしく時間を過ごすことが大切だとムツゴロウさんから学びました。
SNSでの表面的な評価や周りからの視線に囚われることなく、本当に大切なことに気づくことができました。
無益な噂話を広める人々の存在も気になりましたが、大切なことはそういったことではないと心に決めることができました。
胎教は不要であること
胎教は必要ないという考えは、これまでの私の考え方と異なりました。
もし自分に子供ができたら、子守歌を聞かせてみたいと思っていました。
しかし、実際には子供は急速に成長し、大人が思っている以上に忙しく、想像以上に違った存在ということを知ることができました。
また、他の動物とは全く違う性質を持つことを学び、それぞれの動物の本能がどれだけ機械的であるかについて考えさせられました。
結果として、胎教などする必要はないという考えに到達しました。
『人という動物と分かり合う』の感想
ずっと気になっていたムツゴロウさんの本を手に入れるためには、大変な努力をしたと言えます。
本を求めて様々な場所を探し回っていると、なんと男子高校生に「臭そうだ」と誹謗中傷を受けました。
家庭にも居場所がない私は深く傷つき、ムツゴロウさんの書籍を救いのように読みました。
その中には、素晴らしい人間が真剣で実直な態度で書き綴った文章が満載されていました。
話題が飛び回り、思いのままに書かれた文章は新鮮で、このような人もこの世界には存在することを重く感じました。
グレた学生の話も含まれており、人間は様々であることが感じられました。
『人という動物と分かりあう』の評価や口コミ
他の方が『人という動物と分かりあう』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
彼らは遊びの中での攻撃を、
ミリの単位で制御しているのである。
だから、僕らは信じられる。『人という動物と分かりあう』 畑正憲
— Gitage-Oyazi ぎたげーおやじ (@gitageoyazi) June 18, 2023
【人という動物と分かりあう(ムツゴロウ)】いいなと思うと、すぐさま出かける。腰が軽いのだ。行き先さえ告げず、ベルギーに飛んだり、ポーランドを走っていたりする。(中略)知りたいと思い、実物を見たいとなると、矢も盾もたまらずだ。
— いまいずこ𓅪 (@virtusetspes) September 9, 2011
いろんな意味で深い。もっとたくさんの方に読んでもらいたいです。
Amazonの口コミ
ドックトレーナーさん オススメの本です!トレーニングを学ぶ前に理解しておきたい内容でした ムツゴロウさんの 凄さを感じました!
Amazonの口コミ
本書の内容は何度も読んで自分の中に吸収したい知識や洞察に溢れています。しかもそれが著者のフィールドだと思われていた動物の世界ではなく、人間の話なのでより一層真剣によみふけってしまいます。テレビで面白おかしく報道される若者の犯罪に「性衝動」が根本的役割を果たしていることは少し勉強したことがある人なら周知の事実だが、なぜかテレビはそこには絶対踏み込まない。著者は当然のようにそこに切り込んで脳の構造仕組みから、実体験をまじえて解説してくれている。胎教の誤解、一対一適応期、ストレスがもたらすもの、善意のネグレクション、叱りが子供を強くする等々他にも「なるほどそりゃそのとおりだな」と感じるものから「これは覚えとかなきゃいけないな」という知識までが満載。特にこれから子供を育てていくご両親には絶対にお勧めしたい一冊。頭でっかちでもなく精神論だけでもない、しっかりとした知識と理論から著者の人間の「脳」へのアプローチを身につけておくのは物凄いプラスになると思います。
Amazonの口コミ
ムツゴロウこと畑正憲、この人物にまつわる超人的な伝説を幾たび耳にしたことか。動物と心を通わせる能力は「種を超えて仲良くなる」なんてレベルではなくオスをも発情させてしまう。ライオンに指を食いちぎられてもニコニコしている。普通の人間とは、生物としての次元が違うとしか思えない。本書では彼が動物の生態をネタに、たまに人間に説教をかましてくれる。人工哺育の馬は体は成長するが心が育たない。母馬だけを見て育つ時期がないので一途な愛着や恐怖がなく感情の回路が減少している。抑制心もないから大人しいと見えて突然人を襲ったりする。これと似て現代の都会の子供は自然から切り離され、過保護に育っている。しかし命は恐れ、喜び、悲しみを肉体で感じとりながら育つものであるとな。ふむふむ。書きっぱなしエッセイでありムツゴロウの特異性が生かしきれているかは疑問である。ムツゴロウさんは、このような小さな本の中に収まる器ではないということだ。
Amazonの口コミ
ヒグマのどんべいを飼っていた時の話、「動物王国」設立の頃から著者のエッセーをほぼリアルタイムで読んできたが、本書も読みやすい。動物への体験に基づいた深い実知識と、動物に関する学術的な最新の情報までフォローし続けている著者の知識に感心する。
Amazonの口コミ
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
誰かに文句や悪口をこそこそ言われても、胎教などは必ずしも必要ではないと感じるようになりました。
生きていく中で様々なストレスにさらされますが、ストレスで命を落とす個体もいると知り、余計な悩みは避けるべきだという考えに至りました。
リラックスして大らかに構えることができたのです。
アニマルテラピーも効果的だと聞き、ペットを飼って共に穏やかな生活を送りたいと考えるようになりました。
ムツゴロウさんのような素晴らしい方がいる世界を愛せるようになったと感じています。
次に読みたいと思っている本は『ホーキング、未来を語る』です。
で難解な宇宙論をやさしく説明した書物なのですが、宇宙の誕生のことが知りたくて挑戦したいと思っています。