「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」は、「99%の無駄を捨て1%に集中する方法」についてまとめられた書籍です。
著者はシリコンバレーのコンサルティング会社「THIS Inc.」のCEOである「グレッグ・マキューン(Greg McKeown)」という方で、「Apple、Google、Facebook、Twitter」など有名企業のアドバイザーを務められています。
また、2014年の『NYタイムズ』『WSJ』ビジネスベストセラーになり、日本に本書が上陸した後も2015年に「ビジネス書大賞」、2020年に22万部突破しています。
本書は口コミや評判もよく非常に気になっていましたので、どんな本か気になっている方も多いかと思いますので、私なりに本書から学んだことを解説していき、要約や感想などもまとめました。
目次
「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」の概要
基本情報
- 出版社:かんき出版
- 著者:グレッグ・マキューン
- 訳者:高橋 璃子
- 定価:本体1,600円+税
- 発行年月:2014年11月19日
- ページ数:320ページ
- ISBN:978-4-7612-7043-8
- 言語:日本語
- 公式サイト:https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761270438
筆者は様々な企業へのコンサルティングで培った経験やデータに基づいて「より少なく、より良く」というエッセンシャル思考の生き方とリーダーシップを広めるべく世界中で講演されています。
エッセンシャル思考は、より多くの仕事をこなすためのものではなくやり方を変えるためのものであり、本当に重要なことを見極め確実に実行するためのシステマティックな方法論です。
なんでも「やります」と答え、やりきれない量の仕事を抱え込んで「一番重要な仕事」を進められることができず、何の成果をも見えてこないものが「非エッセンシャル思考」が陥りやすい考え方です。
エッセンシャル思考は、モノの見方を大きく変えて「99%の無駄を捨て1%に集中する」ことで、「一番重要な仕事」を最少の時間で成果を最大にするための考え方です。
本書の目次は
- PART1 エッセンシャル思考とは何か
- PART2 見極める技術
- PART3 捨てる技術
- PART4 しくみ化の技術
となっていますが、単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではないエッセンシャル思考の考え方を4つのパートに分けて丁寧に解説してくれています。
「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」のYouTube(ユーチューブ)
「エッセンシャル思考」についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
オリエンタルラジオの中田敦彦(通称:あっちゃん)が細かく解説してくれているので、本を読む時間がない方はこちらのYouTube(ユーチューブ)動画をおすすめします。
「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」から学んだことの要約とまとめ
「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」から私が学んだポイントは大きく5つの内容です。
私が学んだこと
- エッセンシャル思考の考え方
- 見極める技術
- 捨てる技術
- しくみ化の技術
- エッセンシャル思考のリーダーシップ
エッセンシャル思考の考え方
エッセンシャル思考の考え方は、より多くのことをやり遂げる技術ではなく、正しいことをやり遂げる技術だということです。
自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、エネルギーの使いどころを最小限にすることで、一番重要なものごとにおいて最大の成果を上げるのが目的だということです。
そのためには本当に必要なことを見極め、大事なこと以外は捨てるなど障害を取り除いていき、質の高い仕事をしていくということです。
見極める技術
エッセンシャル思考はあらゆる選択肢を検討したうえで、重要なことだけに「イエス」といい、それ以外は「ノー」と言えることです。
その判断ができるためは「最低限の基準」と「理想の基準」を設けて、すべての基準をに従って選択肢を100点満点で評価したときに「90点以上」はイエス、「90点未満」はノーとする「90点ルール」が推奨されています。
この90点ルールの良いところは、粗末な選択肢を容赦なく切り捨てられるところで、厳しいルールかもしれませんが、妥協すれば自分が損するだけだということです。
捨てる技術
まず何かを捨てるために必要なことは、ひとつの目標を立ち止まらずに追いかけるために目標を明確化することであり、「かなり明確」ではなく「完全に明確」にすることです。
これを本書では「本質目標」としており、「具体的」かつ「刺激的」な内容で「測定可能」なものにすることが重要だということです。
目標設定をして「何に全力を注ぐか?」を考え自ら選択したのであれば、何かを選ぶということは何かを捨てるということであり、トレードオフに目を向ける必要があります。
断固として上手に断るプレッシャーに負けない品格を持つことが大事です。
しくみ化の技術
日々の判断は4割は無意識下で行われているため、本質的な行動を無意識化するためのしくみ化をしていきます。
非生産的な行動が無意識に刷り込まれている危険もあるため、正しい習慣に変えるためには「トリガー・行動・報酬」の3つの要素を意識することだということです。
ある行動を自動的に呼び起こすためのきっかけがトリガーであり、感情や思考を含む行動があり、次も繰り返したいと思うようなご褒美である報酬が繰り返されることによって、行動は自動化になりやすいとのことです。
冷静にボトルネックになっているものを見極め、悪い習慣を正しい習慣へ変えたり、新たな習慣をつくりたいなら新しいトリガーを作って有意義な行動を呼び起こせばよいということです。
エッセンシャル思考のリーダーシップ
エッセンシャル思考のリーダーは「何かひとつだけしかできないとしたら、何をするか」を考え、目標を明確にしてチームを率いているということです。
また、メンバーの役割をあいまいにせず、人材の選別もこだわり抜き、小さな進捗を重ねているかを適切にチェックしていくということでした。
本当に必要なことを見極め、全力を注いでからこそチームがひとつにまとまり、これと決めた方向に飛躍的な成果を上げることができるということでした。
「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」」の感想
より多くの仕事をスケジューリング化して期限内になすことが当たり前だと思っていたところもあるのですが、優先順位の考え方はとてもかわりました。
本書では断り方も丁寧な例を出してくれており、実際に自分がしなくても良さそうな雑多な仕事をタスクの優先度とボリュームでどうするかを伝えたところ、案外簡単に断ることができました。
また、考え方の前にも睡眠時間を確保することの重要性や、一人でじっくり考える時間をとることなど、仕事ばかりに目が向いていては気づけなかったことも多かったです。
多忙でなかなか成果をあげられていない方や、無駄な仕事を押し付けられて悩んでいる方、これから重要な仕事が増えていく方ににとってもおすすめできる良書でした。
「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」」の評価や口コミ
他の方が「「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」」を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
おはようございます!
読書に耽っていたら寝坊してしまいました🥲今日は一日中作業予定です!
最近、勉強したいことが沢山あります。本当に必要なことか見直してから頑張ろうと思います。時間が足りないなと思ったら読み直したい本
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エッセンシャル思考
\今日も良い一日を! pic.twitter.com/mfveofBdks
— えに@ブロガー (@nokutanE) October 15, 2021
☆久しぶりの本紹介☆
『エッセンシャル思考』
この本に出会って本当に考え方が変わりました!
何か引き受けたら何か捨てないといけないという考え方など役に立ってるものも多いです!
教員になる前に読んでよかったと実感してます😊#エッセンシャル思考 #本紹介 #教員 #読書記録 #おすすめ pic.twitter.com/222oLbONaA— M.M@高校教員一年目 (@KM04607368) October 17, 2021
『エッセンシャル思考』
有名なビジネス本、考え方なのでざっくりとは知っていて、漫画版も読んでいたのでわかった気になっていましたが改めて読むとやっぱり良いですね
思考がスッキリします"自分で優先順位を決めなければ他人の言いなりになってしまう"
今の自分に響きました#読書 #読書メモ90 pic.twitter.com/KhquAIPt59— 90ねん (@90nensan) October 12, 2021
皆さん本書を読んで本当に必要なことはないかを見直したり、思考がすっきりして優先順位を考えたり、参考になった方が多いみたいですね!
まとめ
「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」の要約と学んだことのまとめでした。
本書で学べる「99%の無駄を捨て1%に集中する方法」から、私が学んだポイントは大きく5つの内容です。
私が学んだこと
- エッセンシャル思考の考え方
- 見極める技術
- 捨てる技術
- しくみ化の技術
- エッセンシャル思考のリーダーシップ
やることが多すぎる方やなかなか成果が出せずに悩んでいる方が「最少の時間で成果を最大にする」という考え方を学ぶのにおすすめな良書だと思いました。
また、エッセンシャル思考は「マンガでよくわかるシリーズ」からも出版されていましたので、漫画でわかりやすいようなのでこちらもおすすめです。