千葉県にお住いの40歳女性(IT・通信系:財務管理)が2022年4月頃に読んだ『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』を購入したきっかけ
職場でディズニー好きな人が多いですが、1人だけディズニーの何が楽しいのかわからない、ディズニーランドに行っても全く楽しくない、と話していたことがありました。
私はディズニーランドに行くことはありましたが、大好き!というわけではありませんでした。
その、ディズニーランドを楽しめないという男性に対して、ディズニー大好きな職場の人たちが、どうしたらディズニーランドを楽しめるのかなどのアドバイスをしていました。
新婚でディズニーランドに行くけど、楽しめないからどうしよう、と悩んでいたのです。
その中で、ディズニーランドができたバックグラウンドを知るといいんじゃないか、と話がでてこの本が勧められていたことがきっかけです。
『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』の概要
この本は、ウォルトディズニーの伝記のようなものです。
ウォルトディズニーがどのような家族構成でどのような環境で育ったのか、成長していく中で漫画を描いてみたいと思ったこと、それからアニメーションや映画を創り出したこと。
クラシック音楽が苦手なアメリカ人に親しみを持ってもらうために、映画の中にクラシック音楽を取り入れたこと。
同時に大人も子どもに返れるような遊べる場所、ディズニーランドを作ること。
様々な溢れ出てくるアイディアを実現していく、読んでいてのめり込んでしまう本です。
『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』の基本情報
基本情報
- 出版社:ダイヤモンド社
- 著者:ニール・ガブラー
- 定価:本体1,900円+税
- 発行年月:2007年07月27日
- ページ数:618ページ
- ISBN:978-4-478-00181-3
- 言語:日本語
- 公式サイト:https://www.diamond.co.jp/book/9784478001813.html
『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』の目次
目次
- 第1章 逃避
- 第2章 めげない男
- 第3章 ワンダーランド
- 第4章 ミッキーマウス
- 第5章 カルト集団
- 第6章 突飛な思いつき
- 第7章 芸術の息吹
- 第8章 ふたつの戦争
- 第9章 自分探し
- 第10章 丘にそびえる都市
- 第11章 ユートピアへ向かう
『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』のYouTube(ユーチューブ)
『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
「ビジネス書要約のヨナさん【気づき書店】」チャンネルが細かく解説してくれているので、本を読む時間がない方はこちらのYouTube(ユーチューブ)動画をおすすめします。
『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』から学んだことの要約とまとめ
『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 苦労した人生でも大きな成功を収めることができた
- 努力することをあきらめなければ、夢は実現する
- 実力があるひとには、周りも協力してくれる
ウォルトディズニーは恵まれた家庭とはいえない環境で育ちました。
しかし、青年期に漫画を描きたいと思い立ちその道に進みミッキーマウスを生み出しましたが、ミッキーマウスはアメリカ人から悪者扱いをされるようになり、ドナルドダックの方が人気になってきました。
ウォルトはミッキーが大好きだったので、悩みをずっと抱えていました。
そんな悩みを抱えながら、漫画だけはなくアニメーションに人間を取り入れた映画、「不思議の国のアリス」を作成し大ヒット。それから、財政面やクリエイティブ面でもいろいろな苦労を重ねながら、ディズニーランドを造るまでに至りました。
兄のロイとは性格が違いましたが、お互いの長所を活かすことで大きなことを成し遂げることができるのだ、ということがわかりました。
苦労した人生でも大きな成功を収めることができた
ウォルトの父親がとても厳格な人で、また仕事をコロコロ変えるのでたびたび引っ越しをしなくてはならなかったです。
兄二人は家を出て行ってしまうし、ウォルトは自分の力で生きていくしかなかったのです。
兄のロイが大学に進んだことで自分のやりたいことを見つめるきっかけとなったが、そこで自分のやりたいことは漫画を描くことだと思いその道に進むことを決めました。
そこからは苦労の連続で、自分のスタジオを持つまでも兄のロイとも何度もぶつかることがありました。
それでも諦めずに、兄を説得し金融機関と交渉し最後には大きな成功を収めることができました。
努力することをあきらめなければ、夢は実現する
ウォルトは自分のスタジオを設立してから、苦労の連続でアニメーターを雇うようになり、コミュニケーションを取るのも難しくなってきました。
スタッフからは、咳払いが聞こえるとウォルトが来る、と恐れられていましたし、ストライキを起こされることもありました。
それでも、ウォルトはアニメーションのミーティングに積極的に参加したり意見を言うようにして、コミュニケーションを取るようにして、次々と作成しなければならないアニメーションや映画をともに創り続けました。
実力があるひとには、周りも協力してくれる
ディズニーランドをカリフォルニアに作ると決まった際に、どのようなコンセプトで造るのか、来場するゲストにどのような気持ちになってほしいのか、などいろいろと考えてそれをイマジニアたちに共有し、リーダーシップを発揮してディズニーランドをつくりつづけた。
そのウォルトの気持ちをイマジニア全員が持ち、ディズニーランドを急ピッチ、かつ最高の出来上がりで作成をしました。
ウォルトはいつもディズニーランドを歩き回り、イマジニア達に声をかけて協力し合い素晴らしいテーマパークをつくりあげました。
『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』の感想
今回、この本を読み始めたきっかけはちょっとしたことでしたが、すべて読み終えてウォルトは幼いころから大変な人生を歩んできたけれど、最後亡くなるときはきっと自分の人生に満足していたのだろうと、思います。
そこまで大好きではなかったディズニーの大ファンになり、今ではディズニーのアニメーションや映画を毎日のように見ています。
ウォルトが大人も楽しめる場所として作ったディズニーランドが今でも世界中で愛されていることはすごいことだと思います。
『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』の評価や口コミ
他の方が『創造の狂気 ウォルト・ディズニー』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
ウォルトディズニーの生涯を描いた一冊。本の厚さにまずビックリする程、その内容はとても深い。
ウォルトディズニーが生まれてから、死ぬまでの人生に興味を持ったのは、ウォルトディズニーという人物は知っていても、どんな人生でディズニー帝国を作ったのか?を知りたったからだ。
誰もが知ってるディズニーランドとミッキーマウス。それがどのように生まれたのか?知りたくて仕方がなかった。
彼の人生は波乱万丈というか、上下を繰り返しながら上に登っていく。驚きはたった9年しか、彼はアニメーションに関与していない。それ以外は他の監督に任せているからだ。
今では誰もが知るシンデレラや不思議の国のアリスは、映画としては失敗作だった。のちに再上映やテレビなどで成功に導くわけだが、映画ビジネスが当たるか当たらないか?という一本一本が勝負である事がヒシヒシと伝わる。
ピクサーの本でもあったけど、一回当たっても次に当たる保証はどこにも無い。しかし世間は、それを超えるように求めるわけだから大変である。
ディズニーワールドはウォルトディズニーが亡くなってから完成した。彼が創りたかったのは、ゼロからの街だった。と聞くと、商業施設で終わっている点は希望通りではないけれど、すべてを回り切るには1週間かかるという点は、まさに街そのものだ。
ここまで彼を突き動かしたのは、すべては彼の創大なビジョンだ。本田宗一郎しかり、スティーブ・ジョブズしかり、名を轟かせる経営者にはそれがある。何がなんでもやり遂げるんだというビジョンがある。
自分はどうなのか?と問わされる一冊であった。
人間臭い部分を感じることがあって、面白い。
ただ、非常にボリュームがあることと、展開が気になって一気に読み上げるような
作りではないため、読み込むには時間がかかりました。
Amazonの口コミ
結構長い本です。
ディズニー設立当初からウォルトが亡くなるまでの流れがわかります。
とにかく理想を実現するところはするところは凄いと思います。コテコテの事業家で、読んでいるとジョブズに似ている感じがしました。前半は、予想以上に危機があったようで意外でした。(危機がかなり多く、ベンチャー企業感が伝わってきました。)
また当時は、新興系の株式市場がなかったせいか、資金調達については銀行からの借入の話がほとんどでした。
(昔でも知名度は高かったようなので、株で資金調達できていればもう少し楽だったんじゃないかと思いました。断片的に話が出てきたので詳細は不明ですが)多角的に事業展開する点は、意外な分野にも至っていて、初めて知った事が多かったです(国の映像制作を受託をしたりなど)。
この本はディズニーが特別好きでない人でも読める本だと思いました。
Amazonの口コミ
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
ウォルトディズニーが幼いころから苦労をしていたけれども、最終的には大成功を収めたこと。
その過程にはとんでもない苦労をしたこと、家族とのわかれ、職場の人との人間関係の不和、兄弟との度重なる衝突は精神的にとてもつらいことだったと思います。
誰にでもそのような厳しい局面はあるかと思いますが、そのような環境を乗り越えることで得られるものは意外と大きいのだと思えば頑張れるのかな、と思いました。
勇気をもらえた本でした。
次に読みたいと思っている本は『ウォルトディズニー 創造と冒険の生涯』です。
「創造の狂気 ウォルトディズニー」とは違った伝記です。
書く人が違えば、内容も多少変わるかと思います。ウォルトディズニーのことをもっと知りたいと思ったので、2つ目の伝記を読んでみたいと思いました。
また、人生が濃いので本がとても分厚いです。一度では読み込めないので、違う本で同じ内容のものをよめたらいいな、とも思いました。
ウォルトディズニーの人生を知れば、それと同時にディズニーランドやアニメーションや映画を知ることにもつながります。