岩手県にお住いの62歳男性から2020年7月頃に購入されたCANON EOS 9000D(EF-S18-135 is Usm レンズキット)デジタルカメラを実際に使ってみたレビューをご紹介します。
目次
デジタルカメラを欲しいと思ったきっかけ
昼間に犬を連れて、河川敷の遊歩道を散歩するのが日課になっています。
緩やかな曲線を描いた流れの両側に整備された河川敷と、高く組まれた堤防の石垣、川を挟んで水面を見下ろすように並んだビル達という景色を、眺めながら歩いています。
堤防沿いには四季折々の花が植えられ、川にかかった橋の上には青空と雲が広がり、遠くに雪を冠した山が見えます。
今までも、時々スマホで景色を撮ったりしてはいたのですが、ボケ具合や、遠近感、画質にも納得いかない点もあり、もっと自分の感じていることを自由に表現してみたいと思うようになっていました。
1年前に退職してから、主夫として家事をしながら、それなりに慌ただしく過ごしてきたのですが、ある日ふと振り返ってみると、退職金としてある程度まとまった金額を手にしたのに、何も自分のために使っていなかったことに気が付き、ちょっといいカメラを買って写真を趣味にして過ごすのもいいかなという気になりました。
デジタルカメラの候補にあがっていたもの
エントリー向けということで何台か選定しました。
旅行や、日常的な外出にも携行して、日々の情景を撮影したかったので、携帯性に優れたものが良いと思いました。
その点では、圧倒的に重量が少ないミラーレスカメラが適しています。
ミラーレスカメラには光学ファインダーが無く、ファインダーは電子的に映された映像ですが、わずかですが処理に時間がかかるため、遅れが生じます。
動きの速い犬も撮影したいと思っていたので、問題にならないか心配でした。
又、ミラーレス用マウントは従来のレンズとの互換性が低く、使えるレンズの種類がレフタイプに比べて限定されます。
Kiss9i、9000dは、同じくエントリーモデルと謳いながらハイアマチュアをも満足させられる画像性能を有しています。
9000dは更に中級レベルまで使える操作性を備えていることもあり、大きさと重量があり、お値段も少し高くなっています。
自分に適した機種はどちらかと迷いました。
そもそもこのエントリーという言葉は、一眼のエントリーと言いう意味で、もしかしてカメラエントリーと言われてしまうかもしれない自分としては、どちらもかなり見栄を張った選択なので、9000dを選ぶと、避難されてしまうかもしれないという恐れもありました。
CANON EOS 9000D
Canon EOS M100
Caono Eos kiss x9i
CANON EOS 9000Dデジタルカメラに決めた理由
自分としては、これから頑張って勉強して良い写真が撮れるようになろうと考えたのですが、今後、レベルを向上させられたとして、上達に合わせて小刻みにエントリー向け、中級機、フルサイズと、カメラを次々買い換えることは経済面から考えてもしないだろうと思いました。
次にカメラを買い替えるときは、周りにも納得してもらってから、一気にフルサイズにしようと考えました。
そうなると、レンズの互換性が問題となり、ミラーレスではなく、又、エントリーより上のレベルの操作性を備えている9000dが良いということになりました。
動くものも撮影したかったので、光学ファインダーの見え方、同時性は私にはかなり魅力的でした。
携帯性を重視した物がどうしても欲しくなった場合は、他の手ごろなカメラを用意することで対応することとしました。
その方が結果として使う金額も結果として少なくて済むのではという判断でした。
また、自分自身の見栄も容認し、それを頑張る理由にすることにしました。
CANON EOS 9000Dデジタルカメラのスペック
スペック
- 本体サイズ(H×W×D) mm:約99.9×131.0×76.2mm
- 本体重量:約540g(バッテリー、カードを含む)/約493g(本体のみ)
- 撮像画面サイズ:約22.3×14.9mm
- 有効画素数:約2420万画素 ※1万の位を四捨五入
- 液晶モニターサイズ:ワイド3.0型(3:2) TFT式カラー液晶モニター 約104万ドット タッチパネル機能:静電容量方式
- ビューファインダー:【方式】ペンタダハミラー使用、アイレベル式 【視野率】上下/左右とも約95%(アイポイント約19mm時、アスペクト比3:2設定時) 【倍率】約0.82倍(50mmレンズ・∞・-1m-1)
- レンズ:【付属キットレンズ】EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM
- ISO感度:【かんたん撮影ゾーン】ISO感度自動設定・【応用撮影ゾーン】ISOオート、ISO100~25600任意設定(1段ステップ)、およびH(ISO51200相当)の感度拡張が可能
- シャッタースピード:1/4000~30秒(すべての撮影モードを合わせて)、バルブ、ストロボ同調最高シャッター速度=1/200秒
- 記録メディア:SD/SDHC※/SDXC※メモリーカード ※UHS-Iカード対応
- 有効撮影画角:1.6倍
- ライブビュー:対応
- 電源:【使用電池】バッテリーパック LP-E17×1個(※家庭用電源アクセサリー使用により、AC駆動可能 ※バッテリーグリップ非対応)
- 公式サイト:https://cweb.canon.jp/eos/lineup/9000d/
私は新品で購入しましたので、価格は126,000円でした。
CANON EOS 9000Dデジタルカメラを実際に使ってみた
天気の良い日には、良い光景を逃さないように犬との散歩にも携行しています。
当初は撮影しようと立ち止まっても、犬が先に行こうとして引っ張るので、ぶれないように踏ん張っていたのですが、最近は私がカメラを取り出して構えたのに気が付くと、犬も立ち止まって待ってくれるようになりました。
私の足元でうろうろしたり、お座りしたりしています。
川には、水鳥たちがいて泳いだり、中州でたむろしたり、時には河川敷に上がって行進したりする光景がみられるので、被写体には困りません。(ついついシャッターを切ってしまいます。)
遠くの景色は朝早くとか、夕方がきれいなので、その時間に合わせて早起きしたり、家事の日程を組むようになりました。
カメラを買ってしまった結果、写真を撮らなければならないというかすかなプレッシャーを覚えるようになり、何気なく眺めていた景色、光景に対峙する態度が変わってきたように感じています。
永く使用できるように、保管庫も追加購入して保管しています。
寒い日に外で撮影した後などは、迂闊に温かい室内に持ち込んだりすると結露の心配があるので、温度を合わせてからバッグから取り出すように気を付けています。
使ってみて気に入っているところ
驚かされたのは、USMのレンズの作動のスムーズさです。
AF駆動時も音も無く、手に感じる衝撃も全くなく、ファインダー内でピントがぴったり合います。
使い始めて、しばらくしてから、そういえばAFの動作でレンズが動いている筈だと気づきました。
光学ファインダーの見え方は画素のざらつきが無く大変きれいです。
見えている画像がリアルタイムなので、動きがあるものを追いかけて撮影するときに違和感が無いのでやはり使いやすいです。
カメラ右上のLCDでの撮影条件の確認のし易さ、背面のサブダイヤルの操作性もあってよかったと感じています。
こんな方にはおすすめしたい
- 中級レベルまでを1台のカメラでとお考えの一眼エントリーの方
- レンズのバリエーションを望む方。
- 動きのあるものを撮影される方。
- 電池の消耗を抑えたい方には光学ファインダーが有利です。
- 上級の方で、サブ機としてのもう一台の一眼をお考えの方。
使ってみて気に入らなかったところ
実際に外出時に携行してみると、この大きさ、重さは気になります。
日常的に持ち運ぶには少し気合と努力が必要です。
購入時点で、レンズの大きさをあまり意識していなかった気がします。
一眼カメラでは常識なのかもしれませんが、カメラ本体に電池の充電機能がないため、充電器は必須となります。
付属品として同梱されていますが、旅行中など充電が切れてしまった場合、充電器か充電済の予備バッテリーを忘れてしまうと、撮影ができなくなってしまうので、USBケーブルで充電できる機能があると安心だと思います。
こんな方にはおすすめしない
- コンパクト性をより重視される方、軽量なことを重視される方。
- 静音撮影希望の方には、ミラー作動が問題になる可能性ありです。
- コンパクトデジカメよりは画質の良い写真を撮りたいだけという方
- コンテスト出品等、高画質にこだわる上級の方。
- スナップ撮影をメインにお考えで、早い取り回しをされる方
CANON EOS 9000Dデジタルカメラ購入後の生活
常時、人の表情、ペットの仕草などすべてシャッターチャンスを探すようになりました。
カメラを向けた相手の反応や表情から、その人との人間関係や、その人の性格について意識するようにもなりました。
視界に入る情景を良く見るようになり、風景の美しさ、季節の変化、雲の形の面白さなどに気付くようになり、日常の情景の美しさや面白さを感じることが何倍にも増え、普通に過ごすこと自体が面白く充実したものに感じられています。
外出時は持ち物が増えましたし、準備や帰ってからの手入れの時間も増え、少し慌ただしくなってはいますが、それはそれで楽しんでいます。