大阪府にお住いの32歳男性(福祉・医療:公認心理師)が2022年1月頃に読んだ『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』のレビューをご紹介します。
本書の概要や内容をわかりやすく要約してまとめておりますので、書籍を読んで学んだことや感想、評価や口コミが気になっている方は参考にしてください。
目次
『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』を購入したきっかけ
有名な評論家の方がお勧めされていたため購入しました。
また30代に入ってより健康を意識した習慣を身につけていく必要があると実感していたため、科学的なエビデンスをもって運動を習慣化することの意義を解説している本を読みたいと思い、手に取りました。
以前から運動は続けていましたが、目的はなんとなく気持ちよくなるためとかダイエットのためといった曖昧なものでした。
運動に対するモチベーションを変えたいと思っていたので、様々な文献を探した結果、そのうちの一つとして見つけました。
『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』の概要
運動をすることによって頭が良くなるということが書かれています。
運動することのメリットが先ずは事例で示されます。
紹介されていたのは学力が低い高校の話です。
その高校は朝にランニングをする習慣を生徒につけさせたことで、科学オリンピックで1位になる実績を残しました。
運動をすることによって BDNFと言う神経栄養因子が脳内で放出されるということが説明されています。
具体的にどのような運動が必要かと言うと200から自分の年齢を引いた値の心拍数になるように運動するとのことです。
『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』の基本情報
基本情報
- 出版社:NHK出版
- 著者:ジョンJ.レイティ
- 定価:本体2,100円+税
- 発行年月:2009年03月25日
- ページ数:352ページ
- ISBN:978-4-14-081353-9
- 言語:日本語
- 公式サイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000813532009.html
『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』の目次
目次
- 第一章 革命へようこそ―運動と脳に関するケーススタディ
- 第二章 学習―脳細胞を育てよう
- 第三章 ストレス―最大の障害
- 第四章 不安―パニックを避ける
- 第五章 うつ―気分をよくする
- 第六章 注意血管障害―注意散漫から抜け出す
- 第七章 依存症―セルフコントロールのしくみを再生する
- 第八章 ホルモンの変化―女性の脳に及ぼす影響
- 第九章 加齢―賢く老いる
- 第十章 鍛錬―脳を作る
『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』のYouTube(ユーチューブ)
『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
「サムの本解説ch」さんが細かく解説してくれているので、本を読む時間がない方はこちらのYouTube(ユーチューブ)動画をおすすめします。
『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』から学んだことの要約とまとめ
『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』から私が学んだポイントは大きく3つの内容です。
私が学んだこと
- 運動を習慣化するメリット
- 運動をすると成績が良くなる理由
- 週にどの程度の運動量を維持すれば良いのか
この本は自己啓発本としての側面がある書籍だと思います。
運動というのは自己実現という側面が実はあって、その達成したい目標や自分の在り方について考え直させる書籍であると言えます。
運動というのは漫然と取り組みがちなので、モチベーションを上げる上で特に理屈っぽい人にはこの本を読むことで有効なのではないかと思います。
もちろん実際に得たものとして大きいのは自身に運動する習慣がついたということです。
やらされる運動から脱出したい人は読む価値があります。
運動を習慣化するメリット
運動を習慣化するのは本人に強いモチベーションがないと続かないと思います。
そもそもなぜ運動するのかということが曖昧な人がほとんどだと思います。
それは運動がもたらすメリットについてほとんどの人が知らないためです。
運動は健康維持以外にも様々なメリットがあります。
例えば依存症の解消が挙げられます。
本文ではランナーズハイについて依存症と類似する生理的現象について書かれています。
このようにまず理解することで習慣化していくモチベーションに繋げることができます。
運動をすると成績が良くなる理由
運動することでBDNFと言う栄養が放出されます。
これは体内からは運動によってのみしか得ることができません。
学校に運動ができて勉強もできるスーパーマンがたまにいますが、そのようなひとは運動もできるし頭も良いのではなく、運動をしているからこそ頭が良かったということが理解できました。
社会人の我々が今から成績を上げるということはできませんが、運動を始めることによって仕事のパフォーマンスや成績をあげたりすることは可能です。
週にどの程度の運動量を維持すれば良いのか
ウォーキングをしている人は多いですが、運動するなら運動負荷というものを注意して見る必要があることが本書には書かれていました。
最近ではスマートウォッチなどで心拍数をモニタリングすることができるので運動中にそれを見るのが良いかと思います。
具体的な指針は200から自身の年齢を引き算したものです。
例えば私の場合は32歳なので170前後の心拍数を目指して運動をすることになります。
運動時間については多ければ多い方が良いとのことです。
『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』の感想
本書を読むことで運動を習慣化することができました。
ちなみに読む以前は全く運動はしていなかったです。
気になっていたのは特に肥満体型です。
お腹が出ていたのでよく食べるものを制限したりしていましたが、運動して気がついたのは体型が筋肉質になるので脂肪が燃えやすくたくさん食べても太らないということです。
ダイエットは食べ物を制限することが最も重要であると聞いていたので、この変化は意外でした。
本書を読んでからよく食べよく動くようになりました。
家でゲームをしたりネットサーフィンをしたりするのが趣味でしたが、今はよく出かけたり友達とスポーツをすることも増え性格が前向きに変わりました。
『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』の評価や口コミ
他の方が『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』を読んでどう思われているのか、評価や口コミを調べてみました。
#読了
脳を鍛えるには運動しかない!
最近、仕事でもプライベートでも少し
ストレスを感じる😅
久しぶりに運動を生活に取り入れて
みようと思います。
まずは無理せずウォーキングから🚶 pic.twitter.com/rLSsAk8kTV— ざわ (@minimal_zawa) August 12, 2022
断酒370日目。『脳を鍛えるには運動しかない!』読了。10年以上前の本だけど、この知見いまだ浸透していないのでは。人間の脳と運動は本来同期していて、原始人が獲物を捕らえて生き延びられてきたのも、文武両道の原理もコレだった…。老化防止にも適用できるし、酒やめたついでに乗っかっていきたい pic.twitter.com/fOVg5leyC6
— りしゃーる (@rxproto) April 10, 2022
「脳を鍛えるには運動しかない!」読了〜!!
めっちゃ時間かかったけど、こんなにドッグイヤーした本も久しぶり。「運動は健康にいい」だけでなく、「脳も鍛えられる」(学習する力が上がる)ことを数々の研究データから示している。
ジョギングしよう、筋トレしよう!と思える1冊。オススメ!! pic.twitter.com/XGyJ1huSDJ
— サンソン9連休中@レクで学級をHappyに! (@oakleyfreak1) August 9, 2021
みなさん本書を読んで学んだことが多いみたいですね!
おわりに
自分自身の体型や仕事のパフォーマンスをあげることができそのおかげでとても自信がついたのが大きいです。
私が普段やってる仕事は障害者やひきこもりの方の支援ですが、そこでも運動を勧めることが増えました。
ちなみに本文では抑うつの改善の効果についても触れられています。
ストレスに強くなったことで自身の性格も変わってきたと思います。
特に本書を読む前は仕方なく運動をやっていたので効果が少なかったと思います。
やらされる運動より自発的にやる運動が様々な健康効果をもたらすことを知ることができて生活に対する向き合い方が変わりました。
次に読みたいと思っている本は『へんてこな贈り物 注意欠陥多動性障害との付き合い方』です。
紹介した本でも ADHDの改善に運動が有効であることが触れられていましたが、この本ではより具体的に一冊にまとめられているのでよく読み込んで自身のうっかりしてしまうところと向き合いたいです。